【地震情報】2020.05.31北海道十勝沖で震度4の地震!発生確率が高い地域に注意

【地震情報】2020.05.31北海道十勝沖で震度4の地震!発生確率が高い地域に注意

出典:気象庁

2020年5月31日03時14分頃、北海道十勝沖でマグニチュード5.8(最大震度4)の地震が発生。

 

5月12日、13日と少し北側の根室沖で震度3の地震が2日連続で起きています。

 

大地震の前兆なのではないのかと気になるところですよね。

 

現代の科学技術では地震の予知はできないとされていますが、国が公表している発生確率には把握しておくようにしましょう。



近ごろ地震が多くない!?


出典:Peka – Image:Topographic30deg_N30E120.png, Image:Topographic30deg_N30E150.png, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

関東では「首都直下地震」、関東から九州にかけて「南海トラフ巨大地震」は、メディアでも取り上げられているので把握してる方は多いことでしょう。

 

しかし、北海道でも巨大地震の可能性があることをご存じでしょうか?

 

それが、「千島海溝巨大地震」であり、国は30年以内にマグニチュード8.8の地震が7~40%程度の確率で起きるとしているんです。

 

日本全国に目を向ければ、「地震空白域」や「中央構造線」など、どこでも地震と隣り合わせです。

 

最近は地震が多いな」と感じている方も多いと思いますが、岐阜県飛騨地方での群発地震の印象が強いからであって、日本では常にどこかで発生しています

 

近年は震度2や3でもテレビなどで地震情報が流れてきますし、SNSによって目にすることも多くなっています。

 

そのため、多い印象を持ってしまいますが、むしろ今までも多かったということに気がついていなかっただけんですよね。

 

とはいえ、「自分の地域は大丈夫」などと、楽観視せず普段から防災の意識を持つように心がけておきましょう。

 

北海道での地震の発生確率


出典:Craft MAP白地図に筆者が加工

海溝型の地震
A:色丹島沖および択捉島沖
B:根室沖
C:十勝沖
D:青森県東方沖および岩手県沖北部
E:北海道北西沖
F:北海道西方沖
G:北海道南西沖
H:青森県西方沖

北海道での巨大地震の確率は7~40%程度としていますが、それよりも少し規模の小さいマグニチュード7クラスの地震は非常に高い確率となっています。

 

今回の十勝沖は9%と低い予想ですが、すぐ北側の根室沖では80%程度、さらに北東の色丹島沖および択捉島沖では60%程度

 

沿岸から近い場所であるため、マグニチュード7クラスでも甚大な被害を受けてしまうんですよね。

 

地震 マグニチュード 発生確率
(30年以内)
千島海溝沿い A:色丹島沖および択捉島沖 7.7~8.5前後 60%程度
B:根室沖 7.8~8.5程度 80%程度
C:十勝沖 8.0~8.6程度 9%
超巨大地震(17世紀型) 8.8程度以上 7~40%
ひとまわり小さいプレート間地震 十勝沖および根室沖 7.0~7.5程度 80%程度
色丹島沖および択捉島沖 7.5程度 90%程度
十勝沖から択捉島沖の海溝寄りのプレート間地震(津波地震等) Mt8.0程度 50%程度
沈み込んだプレート内のやや浅い地震 8.4前後 30%程度
沈み込んだプレート内のやや深い地震 7.8程度 50%程度
海溝軸の外側で発生する地震 8.2前後 不明
日本海東縁部 E:北海道北西沖 7.8程度 0.006~0.1%
F:北海道西方沖 7.5前後 ほぼ0%
G:北海道南西沖 7.8前後 ほぼ0%
H:青森県西方沖 7.7前後 ほぼ0%
日本海溝沿い 超巨大地震
(東北地方太平洋沖型)
9.0程度 ほぼ0%
D:青森県東方沖および岩手県沖北部 7.9程度 6~30%
青森県東方沖および岩手県沖北部
(ひとまわり小さいプレート間地震)
7.0~7.5程度 90%以上
青森県東方沖から房総沖にかけての海溝寄り Mt8.6~9.0 30%程度
沈み込んだプレート内の地震 7.0~7.5程度 60~70%程度
海溝軸外側 8.2前後 7%

※2020年1月1日算出
出典:地震本部 北海道地方の地震活動の特徴
https://www.jishin.go.jp/regional_seismicity/rs_hokkaido/



千島海溝巨大地震の津波の高さは?

2020年1月24(金)には新たに予測が発表され、千島海溝で地震が発生すれば、20メートル級の津波がやってくるとしています。

最大津波高
・根室市=22.0m
・浜中町=22.1m
・釧路町=17.3m
・広尾町=26.1m
・えりも町=27.9m
・北方領土・択捉島=約29m
最大浸水深
・根室市・花咲郵便局=14.5m
・厚岸町役場=8.1m
・釧路駅=5.8m
・大樹町・大樹漁港=11.1m

 

地震が起きてから最大の津波が到達するまでの最短は、浜中町で29分

 

根室市の花咲郵便局は34分後に14.5メートルになり、釧路駅は36分後に5.8メートルに達するというシミュレーションとなっています。

 

2020年4月21日に新たな想定を公表

2020年4月21日(火)に内閣府の有識者検討会が行われ、新たな想定が発表されました。

 

日本海溝・千島海溝がある北海道沖~岩手県沖にかけて起こると予想される2つの巨大地震について公表。

 

地震の規模はマグニチュード9クラスで、最大で30メートル級の津波になると予測されました。

 

32市町村の庁舎が津波にやられてしまう可能性を指摘されています。

 

詳しい人的な被害や経済への影響などは、2020年度中にまとめていくとのこと。

日本海溝(三陸・日高沖)
マグニチュード:9.1
東日本大震災の1.4倍のエネルギー
千島海溝(十勝・根室沖)
マグニチュード:9.3
東日本大震災の2.8倍のエネルギー

 

もし、日本海溝で巨大地震が起きてしまったら、北海道から千葉県にかけて津波の影響を受けることを分析しています。

 

岩手県宮古市では最大29.7メートルとなり、10メートルになる地域も多くなると予測。

 

茨城県や千葉県でも5メートルを越えるの津波が襲いかかってくるとしています。

 

千島海溝による地震では、北海道のえりも町で27.9メートル、東部のエリアで20メートル超となるとのこと。

日本海溝・千島海溝地震による津波
北海道
・釧路町:27.3m
・えりも町:27.9m
・登別市:12.2m
青森県
・東通村:13.9m
・青森市:5.4m
・八戸市:26.1m
岩手県
・洋野町:19.9m
・宮古市:29.7m
・釜石市:18.5m
宮城県
・気仙沼市:15.3m
・石巻市:13.3m
・仙台市(宮城野区):8.5m
福島県
・南相馬市:19.0m
・大熊町:14.1m
・いわき市:7.7m
茨城県
・北茨城市:6.5m
千葉県
・旭市:6.6m

シチュエーション別に見る防災

命を守る行動」は、その時にいる場所や環境によって適した行動が変わってきます。

 

大きな揺れや気象災害が起きた時、どんな行動をすればいいのか、想像しておくように心がけておくようにしておきましょう。

 

それぞれの記事で紹介していますので、チェックしてみてください。

【地震】
キッチン、リビング
トイレ、お風呂
寝室(就寝中)
高層マンション・ビル
屋外
電車、バス
屋内施設(映画館・飲食店・ホテルなど)
買い物中
地下街
会社(オフィス)
帰宅困難
埋立地
車の運転中
登山中
海沿い
津波
要配慮者と一緒
瓦礫の下敷きになったら
ペットの避難

【気象災害】
水害(家で浸水)
水害(道路が冠水時の避難)
水害(車が水没)
豪雨(車の運転中)
土砂災害
強風・竜巻(家)
強風・竜巻(屋外)
雷(家)
雷(屋外)
突然の雹
雪道(歩き)
雪道(車の運転)
除雪中・雪下ろし
吹雪(車で運転中)
雪崩
スキー・スノーボード

【火災】
家で火災が発生
料理中に鍋から火災が発生
オフィス・職場で火災が発生
意外な出火の原因
消火器の使い方

【被災後】
避難所生活のマナー
必要な水の量
「指定緊急避難場所」と「指定避難所」
災害用伝言ダイヤル「117」
ボランティアのマナー
緊急地震速報
放火対策
空き巣対策
詐欺師対策
現金・通帳が燃えた
避難しない心理

まとめ

北海道の千島海溝沿いではマグニチュード8.8の巨大地震の可能性(7~40%)があります。

 

場所を絞った予測では、以下の2ヶ所の確率が高め。

 

色丹島沖および択捉島沖
マグニチュード:7.7~8.5前後
30年以内の発生確率:60%程度

根室沖
マグニチュード:7.8~8.5程度
30年以内の発生確率:80%程度

 

さらに、マグニチュード7クラスのひとまわり小さな地震は、より確率が高まっているので警戒が必要です。

 

十勝沖および根室沖
マグニチュード:7.0~7.5程度
30年以内の発生確率:80%程度

色丹島沖および択捉島沖
マグニチュード:7.5程度
30年以内の発生確率:90%程度

 

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