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地下街にいる時に大きな地震が発生したら、冷静に正しい行動を取ることができるでしょうか?
災害時は、まず何よりも「自分の命を守る」ことが大切です。
しかし、地下という環境のなかでは、パニックという形のないものが一番危険だとも言われています。
ここでは、地震発生時に地下街でどのような行動をとるのが正しいのかお伝えしますので、いざという時に参考にしてください。
防災・地下街で地震が発生した時の行動
地下街にいる時に大きな揺れを感じたら、慌てず冷静に対応することが求められます。
地下街や地下道は、地震に強く比較的安全だと言われています。
しかし、閉鎖されている空間なので、「もし生き埋めになってしまったら」という心理も働くためにパニックに陥りやすいという特徴を持っているんです。
さらに、停電、ガス漏れ、火災などの可能性もあるので、正しい避難の行動を理解しておくこおとが大切です。
以下のポイントについてお伝えしますので、ぜひ覚えておいてください。
・停電・ガス漏れ・火災
・パニックが一番怖い
・駐車場のスロープは危険
地下街は頑丈
地下街は地震に強く、地上よりも揺れは小さくなると言われています。
実際に、1995年に発生した阪神淡路大震災では、神戸の地下街で大きな被害は報告されていません。
とはいえ、危険は至るところに潜んでいるので、天井パネルや照明、店舗の看板など落下物、商品棚や自動販売機などの転倒物から離れるようにしてください。
その上で、頭(特に延髄)をバッグなどで守り、体勢を低くして安定させます。
揺れが収まるまで待ち、非常口から避難をするようにします。
停電・ガス漏れ・火災
地下街で、停電、ガス漏れ、火災が起きる可能性があります。
停電になっても、少し時間が経てば非常灯が点くよういなっているので慌てないこと。
もしも時のために小さなライトを常にバッグに入れて持ち歩くとさらに安心です。
ただ、地下街ではガス漏れや火災の可能性があるので冷静に非常口に移動し、地上へ脱出しましょう。
火災が起きたら、煙は天井に上っていくので体勢を低くしてハンカチなどで口と鼻を押さえて避難します。
パニックが一番怖い
地下ではガス漏れや火災が危険な要素ではありますが、一番怖いのはパニックによる二次災害。
「生き埋めになってしまうのではないか」「火災から早く逃げなければ」とう心理が働き、我先にと非常口に人が押し寄せる可能性が高い。
揺れが収まったら、一刻も早く地上に避難するようにしたいところですが、将棋倒しになってしまったら元も子もありません。
落ち着いて行動し、地下は緊急を要するほどの危険ではないということを理解しておくことが大切なのです。
パニックになれば、釣られて自分も慌ててしまいやすいので注意しておきましょう。
パニックになる原因には以下のことが考えられます。
・地上に逃げないと助からないと焦る
・非常口があるために大勢が押し寄せる
・脱出経路が限られているので不安になる
しかし、地下街について理解しておけば、どれも対処できるものばかりなんですよね。
何度も言いますが、慌てず冷静に、揺れが収まってから早めに地上へ避難しましょう。
揺れている時に地上へ避難してしまうと、その途中で天井パネルや照明などが落下してくる危険性があり、看板や窓ガラスなどが外に出た瞬間に落ちてくることもあるので厳禁です。
60メートルおきに非常口がある
非常口は数が限られていますが、60メートルごとに設置されているので実はすぐに見つけられるのです。
一ヶ所しかないと勘違いしていれば慌てるのも分かりますが、避難経路はたくさんあるので近くの非常口がいっぱいでも60メートル歩けば次の非常口にたどり着けます。
地下街でショッピングをしている時には、常に非常口がどこにあるのか意識しておくだけで、いざという時の行動が変わってきます。
小さいお子さんと一緒にいる場合は、階段を上ることになるので、ベビーカーを押していたとしても抱っこひもを用意しておくと便利。
ベビーカーはかえって邪魔になりますし、抱っこひもで固定すれば両手も空くので自由が効くようになります。
ただし、揺れている間に抱っこしてしまうと自分の頭が無防備になっているので、自分の頭を守りながら子供の頭にもタオルなどのクッション性のあるものでガードします。
ベビーカーから手を離すと、揺れで飛んでいき他人を怪我させてしまうこともあるので、しっかりと片手で押さえておきましょう。
駐車場のスロープは危険
立体駐車場にいた場合は、スロープの区間が非常に危険な場所となっています。
構造から見ても頑丈とは言えず、実際に2011年の東日本大震災ではスーパーの駐車場のスロープが崩れ落ち2名が亡くなっているのです。
もし、スロープを走っていたら、近くの階に入り揺れが収まるのを待ちましょう。
まとめ
地下街は、閉ざされた空間であるためパニックに陥りやすいものとなっています。
しかし、地下街は頑丈に造られているので生き埋めになることは考えにくく、非常口も60メートルおきにあるのでそこまで慌てる必要はありません。
とはいえ、実際に起こったときに冷静に対応できるのか不安だと思いますので、日頃から常に避難のシミュレーションをしておく習慣をつけておきましょう。
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