【液状化現象】原因(仕組み・メカニズム)とは?対策や調べる方法は?

【液状化現象】原因(仕組み・メカニズム)とは?対策や調べる方法は?

大震災が起きた時には「液状化現象」という言葉を聞きますが、そのメカニズムや原因をご存じですか?

 

2011年の東日本大震災では、ディズニーランドの駐車場が液状化したとしてニュースになりました。

 

今後、30年以内に70パーセントの確率で起きるとされる「首都直下地震」でも各地で液状化が発生することが予想されます。

 

そこで気になるのが、あなたの住んでいる地域が被害を受ける可能性があるのかどうかなのではないでしょうか?

 

ここでは、液状化現象の原因・対策、起きやすい地域なのかを調べる方法についてお伝えしていきます。

 



液状化現象の原因(仕組み・メカニズム)とは?

液状化現象は、地震の揺れによって地面が液体状になってしまう現象です。

 

建物の重みで地中に埋もれたり、軽いものが浮き上がったりします。

 

液状化現象は、砂粒子に水分を多く含んでいて排水が悪い地盤で起こります。

 

普段は粒子が安定しているので固体として存在していますが、振動によって形成している粒子が安定性をなくし、その隙間に水分が入り込み液体状になるのです。

 

例えば、箱に水を含ませた砂を入れておき、強く箱を揺らすと砂は下に溜まり上に水が溜まります。

 

これが液状化現象のメカニズムですが、固い地盤にまで家の基礎が届いていない場合は地震の際に傾いてしまいます。

 

細かい砂を含む地盤、川や海の近くの地域などが影響を受けやすく、埋め立て地なんかもそれに当たります。

 

ディズニーランドは園内での被害はなかったものの、駐車場が液状化になったのは埋立地だったからなのです。

 

阪神淡路大震災では、埋立地のポートアイランド・六甲アイランドで大規模な液状化に。

 

熊本地震北海道胆振東部地震でも発生したことからも分かるように、首都直下地震では大規模な液状化が起きる可能性が高いのです。

液状化現象の対策

液状化の対策は、住宅を見直さなくてはいけないという大規模なものになってしまいます。

・地盤を液状化に強いものに改良する工法を行う
・鉄筋コンクリート製の杭、鋼製の杭などを強い地盤まで打ち込む杭基礎を行う
・建物自体を建て替える(コンクリート基礎と建物を一体化、バランスの良い形状にするなど)

 

各都道府県、市町村では、液状化に関する相談や予測マップを用意しているので、確認してみると良いでしょう。

 

とはいえ、液状化対策はお金も時間もかかりますし、大規模な工事となるので難しいかもしれません。

 

戸建でもアパート・マンションでも起こる可能性がある災害なので気をつけたいところ。

 

もし、液状化対策をする場合は、専門家に調査してもらい対策方法や工法を相談・検討するしかないのが現状となります。

 

まずは、自分が住んでいる地域が液状化になるのか調べておきたいところですね。



自分の家の液状化現象の可能性を調べる方法は?

自分の住んでいる家や地域は液状化の被害にあうのかどうか。

 

これを調べるには、各市町村が出している「液状化マップ」を見るのが手っ取り早いです。

 

たいていは地図を色分けしてくれているので、どのエリアがなりやすいのかがすぐに分かります。

 

また、お金持ちであれば実費でボウリング調査をすることで分かりますが現実的ではないでしょうね。

 

そんな時は、各自治体がボウリング調査した結果を調べるという方法はいかがでしょうか。

 

実は、役所に行けば誰でも見ることが可能となっているので、見てみると良いかもしれませんよ。

 

どのような種類の地盤がどの深さにあるのか、水位の高さなども分かるので、大まかな地盤の強弱がイメージできることでしょう。

 

地盤の固さを示すN値というものがあり、2階建ての一般的な家であればその数値が3以上は欲しいところ。

 

N値が3と書いてある深さまで基礎杭を打ち込まなくてはいけないという見方となるので、覚えておいて損はないでしょう。

 

まとめ

液状化現象は、地震の揺れによって地盤が液体になってしまう現象で、建物が傾いたり倒壊したりします。

 

いったん液状になっても時間が経てば固まるので、家は傾いたまま固定されてしまうのです。

 

対策は、大規模な工事をしなくてはならないので難しいですが、せめて自分の家や地域の液状化の可能性について調べて理解しておいたほうが良いでしょう。

 

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