地震はいつどこで発生するか分からないため、それぞれの場面で「命を守る」ための行動を取る必要があります。
もし、登山中に大きな地震が起きたら、あなたはどのような行動を取りますか?
逃げ道が限られている場所で、最善の避難をしなくてはならず正しい行動というものを理解しておかなければ命を落としかねません。
そんなことにならないためにも、ここでは登山中の地震の際の行動についてお伝えしていきます。
防災・登山中に地震が発生した時の行動
登山中に地震が起きれば、地上にいる時よりも行動に制限が出てきてしまいます。
その中で、自分命を守るためにはどのような行動を取れば良いのか理解してておかなければなりません。
家やオフィス、電車や屋外など、それぞれに合った行動というのがありますが、山では少なくともガラスや看板の落下や棚などの家具の転倒を心配する必要はありません。
しかし、山における独自の危険ポイントというのがあるので種類の異なる危険に対応する必要があるのです。
ここでは、以下の点についてお伝えしていきますので、いざという時のための参考にしてください。
・前兆を見逃さない
・土石流に生き埋めになったら
・車で走っていた場合
斜面・崖から離れ平地へ移動
登山中に大きな揺れを感じたら、斜面や崖から速やかに離れてください。
斜面近くは落石や崩落、生き埋めの可能性があり、崖の近くにいると滑落の危険性が高まります。
安全な平地でしっかりと根の張った頑丈な木に捕まって、低い姿勢になって揺れが収まるまで待ちましょう。
地盤が緩むため危険性が増すので、登山をやめて慌てずに下山します。
下山後に指定された避難場所があればそちらに移動するようにしましょう。
状況がひどい場合は下山できなくなることもあるので、入山前には必ず「登山届」を出しておくように。
これは登山のルールでもあり、面倒くさがらずに提出すること。
また、家族や友人など、行き先を伝えておくことで発見も早まる可能性が高くなります。
前兆を見逃さない
何もしていないのにパラパラと小石や岩がなぜか落ちてくる場合は注意してください。
緩やかな斜面でも崖崩れや土砂崩れとなって襲いかかってくるかもしれません。
崩れる前兆として、地鳴りのような音が聞こえたり樹木が揺れたりすることも報告されてます。
通常では起こらない変化を見かけたら、近づかずに離れるようにしましょう。
その場合は、無理して登山をせずに、取りやめることも大切です。
耳を澄まして目をこらし、ちょっとしたことでも異常を感じたら避難するよう心がけましょう。
土石流に生き埋めになったら
もしも、土石流に生き埋めになり、全身が覆われれば自力で生還するのは難しくなります。
ただし、瓦礫上の落下物に閉じ込められただけの状況であれば、むやみに動かずに助けを呼びましょう。
「助けてー!!」と叫ぶと体力を消耗してしまうので、ホイッスルを吹くようにします。
そのためにも、登山時には念のためにホイッスルを用意しておくようにしたい。
電波があれば携帯で119に通報し、救助を待つようにします。
土石流が上から迫ってきている場合は、必至に下に逃げても呑み込まれるだけ。
そういう場合には横に移動するのが重要となるので覚えておいてください。
車で走っていた場合
山といっても車で移動している時もありますよね。
山道や林道を運転している場合は、道が崩れ落ちたり陥没していたり、亀裂が入っていることもあるのでハンドルを取られて崖に落下するなんてことも考えられます。
落石や土砂崩れによって通行止めになっていることもあるでしょう。
場合によっては歩いて避難しなければならないことになるかもしれません。
そんな時は、現状を把握することも大切なこととなりますのでラジオを持っていると便利。
暗くなる前に街に出て、確かな情報を集め避難するようにしたい。
ただ、「落石注意」の標識があるところは危険性が高いので十分注意して移動しましょう。
まとめ
登山中に地震が発生したら、落石や土砂崩れの危険があるので危険な場所からは離れるようにします。
パラパラと小石などが斜面から降ってきたら、反射的に平地に逃げるくらいにしておかなければ、一瞬の迷いのせいで生き埋めになってしまうことも考えられるので注意。
登山は、自然を相手にしてるので、地震だけでなくても落石や滑落、土砂崩れ、噴火も起こるかもしれないという意識を必ず持っておきましょう。
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