日本と同じく地震が起きやすい地域として有名な台湾ですが、日本の地震と深い関わりがあるかもしれないという説があるのをご存じでしょうか?
特に「台湾→西日本」という関連性があり、台湾で発生すれば西日本で起きるというのです。
今後、台湾で大きな地震が起きた場合には、日本でも警戒をしておく必要がありそうなんですよね。
台湾では毎年のように地震が発生!
台湾は、日本ほどではないものの地震が多い地域として何度も甚大な被害を受けてきました。
特にここ数年は、毎年のようにマグニチュード6クラスが起きています。
・2016年2月6日:2016年台湾南部地震(M6.6)
・2017年2月11日:台南での地震(M5.7)
・2018年2月6日:2018年花蓮地震(M6.2)
・2019年4月18日:2019年花蓮地震(M6.3)
さらに2013年には、マグニチュード6前後の地震が6回も起きていました。
日本でもテレビや新聞、ネットニュースなどで話題になりますが、日本への影響まで考えている方は少ないのではないでしょうか。
専門家のなかには、日本と台湾の連鎖について指摘している人もいるんですよね。
前後1年以内に西日本で大地震が起きていた!
出典:気象庁 https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/jishin/about_eq.html
台湾と西日本の関連について、武蔵野学院大特任教授・島村英紀氏が言及しています。
週刊実話2018年3月1日号で語った内容となりますが、台湾と日本の地震のタイプは似ているとのこと。
西日本も台湾もフィリピン海プレートが太平洋プレートに沈み込んでいます。
証明はされていませんが、日本に影響を与える可能性も十分に考えられるといいます。
フィリピン海プレートは太平洋側から沈み込んでいきますが、深いところでは日本海側まで達するところもあるとされているため、台湾は運命共同体ともいえる存在となっているのです。
下の表を見ると、1年以内に台湾→西日本という法則となっているのがお分かりでしょう。
地震 | マグニチュード | 年月日 | マグニチュード | 地震 |
---|---|---|---|---|
雲林斗六地震 | M6.1 | 1904年11月6日 | ||
1905年6月2日 | M7.2 | 芸予地震 | ||
花蓮 | M7.3 | 1908年1月11日 | ||
1909年3月13日 | M7.5 | 房総半島沖 | ||
台北 | M7.3 | 1909年4月15日 | ||
1909年8月14日 | M6.8 | 姉川地震 | ||
台湾基隆沖 | M8.3 | 1910年4月12日 | ||
1911年6月15日 | M8.0 | 喜界島地震 | ||
台中・南投地震 | M6.8 | 1916年11月15日 | ||
1916年11月26日 | M6.1 | 明石付近 | ||
台湾中部 | M6.2 | 1917年1月5日 | ||
1917年5月18日 | M6.0 | 静岡付近 | ||
花蓮 | M8.3 | 1920年6月5日 | ||
1921年12月8日 | M7.0 | 龍ヶ崎地震 | ||
花蓮 | M7.6 | 1922年9月2日 | ||
1922年12月8日 | M6.9 | 島原地震 | ||
新竹・台中地震 | M7.1 | 1935年4月21日 | ||
1935年7月11日 | M6.4 | 静岡地震 | ||
台南新化地震 | M6.1 | 1946年12月5日 | ||
1946年12月21日 | M8.0 | 昭和南海地震 | ||
花蓮台東地震 | M7.3 | 1951年11月25日 | ||
1952年7月18日 | M6.7 | 吉野地震 | ||
花蓮地震 | M7.3 | 1957年2月24日 | ||
1958年3月11日 | M7.2 | 石垣島近海 | ||
台南白河地震 | M7.0 | 1964年1月18日 | ||
1965年4月20日 | M6.1 | 静岡地震 | ||
花蓮沖 | M7.5 | 1966年3月13日 | ||
1966年3月13日 | M7.3 | 与那国島近海 | ||
宜蘭 | M6.1 | 1967年10月25日 | ||
1968年4月1日 | M7.5 | 日向灘地震 | ||
台東 | M7.3 | 1972年1月25日 | ||
1972年12月4日 | M7.2 | 八丈島東方沖地震 | ||
花蓮沖 | M6.8 | 1986年11月15日 | ||
1987年3月18日 | M6.6 | 日向灘 | ||
台湾海峡 | M6.8 | 1994年9月16日 | ||
1995年1月17日 | M7.3 | 兵庫県南部地震 (阪神・淡路大震災) |
||
921大地震 | M7.7 | 1999年9月21日 | ||
2000年3月28日 | M7.9 | 硫黄島近海 | ||
花蓮 | M6.8 | 2009年12月19日 | ||
2010年2月27日 | M7.2 | 沖縄本島近海 | ||
台湾南部地震 | M6.6 | 2016年2月6日 | ||
2016年4月16日 | M7.3 | 熊本地震 | ||
2018年花蓮地震 | M6.2 | 2018年2月6日 | ||
2018年6月18日 | M6.1 | 大阪府北部地震 | ||
2019年花蓮地震 | M6.3 | 2019年4月18日 | ||
2019年1月3日 | M5.1 | 熊本県熊本地方 | ||
花蓮 | M6.1 | 2020年7月26日 | ||
2020年○月○日? | ? | ? |
2019年は台湾と西日本(熊本)で順番が逆転していますが、震度6弱の大きな地震が起きています。
1946年はわずか16日後に起き、1966年に至っては同じ日に起こっていますね。
もちろん、日本は他にも大地震や巨大地震が起きていますが、これはもはや関連がないというほうが難しいのではないでしょうか。
特に、1946年の昭和南海地震は、1944年に発生した昭和東南海地震とも連動した地震となっていますので、南海トラフは要注意でしょう。
ちなみに2020年は、2月25日にマグニチュード5.1、5月3日にマグニチュード5.1、7月26日にマグニチュード6.1の中規模な地震が起きています・・・はたして。
まとめ
台湾と西日本の関連性は、もはや明らかなのではないでしょうか。
2020年には、マグニチュード5~6の地震がいくつか起きているため、日本にも影響してくるかもしれません。
いつ起きても不思議ではないと言われている南海トラフ巨大地震は、南関東~九州までの範囲で起こる可能性があります。
東海・東南海エリアと南海エリアで別々に発生することもあれば、連動して同時に起きる事も考えられています。
いつ起きても逃げ切れるように、防災への備えはもちろんのこと、家族でしっかりと話し合いを行っておくようにしましょう。
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