台風や大雨、河川の氾濫などにより、家が冠水してしまうという災害が後を絶ちません。
大型台風、線状降水帯、ゲリラ豪雨など、毎年のように甚大な被害をもたらしていますよね。
もし、あなたが住んでいる地域で発生し、家にいたら「命を守る」ための行動を取れるでしょうか?
いつどこで起きるか分からないからこそ、いま一度、正しい行動を把握しておくようにしましょう。
防災・大雨・川の氾濫で家が冠水した時の行動
台風などの大雨により、床下浸水、床上浸水、冠水などの被害をもたらす水に関する災害は近年特に多くなってきている印象ですよね。
床上浸水したら、ものの30分くらいで冠水まで到達してしまうなんてことはざらにあるので注意しなくてはいけません。
「自分は安心」という根拠のない自信で避難しないという人が近くにいる場合は十分に注意してください。
床下浸水したら、もうそれは逃げなくてはいけにレベルであり、下手したら命を落としかねないのです。
浸水してくる水には決してキレイなものではなく、雑菌が含まれているため下水と同じ汚さだと思ってください。
傷がある人は特に注意し、できるだけ水には触れないように心がけましょう。
ここでは、水害における以下のポイントについてお伝えします。
・鏡でSOS
・避難警戒レベルを知っておく
・片付け後は消毒を
垂直避難が基本
戸建の家にいるときに水害に見舞われた場合は、「垂直避難」が基本となります。
垂直避難は、床下浸水してきたら2階へ避難することで、上に上に移動することです。
それでも危険だと感じた場合は屋根に移動して救助を待つようにします。
屋根から滑り落ちないように、屋根の棟をまたぐようにして待機しましょう。
とはいえ、屋根に登れない方や平屋の家もあると思いますので、そういった家庭は、水深が深くなる前に避難所に移動します。
また、台風のように前もって襲ってくるタイミングが分かっている場合は、テレビやラジオなどで情報を収集し、前もって避難しておきましょう。
浸水深・自宅の状況による避難基準 | |||
---|---|---|---|
浸水深 | 河川沿いの家 | 平屋 | 2階建て以上 |
浸水深3m以上 | 緊急避難場所、近隣の安全な建物へ水平移動 | ||
浸水深50cm~3m | 緊急避難場所、近隣の安全な建物へ水平避難 | 上階へ垂直避難 | |
浸水深50cm未満 | 緊急避難場所、近隣の安全な建物へ水平避難 | 自宅で待機 |
出典:京都市
いつもと違う、危険と感じた場合は緊急避難場所へ避難するようにしましょう。
鏡でSOS
自力で避難できなくなってしまった場合には、救助隊に対してシグナルを送り見つけてもらうことが大切です。
その際に活躍するのが鏡となります。
太陽光を反射させれば、キラッと光るので見つけやすく、これはプロの救助隊もおすすめしている方法となっています。
同じようにアルミ箔やCDなど、反射させるものであれば何でもいいので、利用するようにしましょう。
避難警戒レベルを知っておく
出典:気象庁(「避難勧告に関するガイドライン」内閣府より作成)
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/alertlevel.html
出典:気象庁 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/riskmap_flood.html
災害時には、5段階の警戒レベルが発令されますが、それぞれのレベルで取るべき行動はどんなものなのか理解しておかなければいけません。
5段階だからといって、レベル4でも「まだ平気でしょ!」なんて考えは捨てるようにしてください。
高齢者や身体の不自由な方など、素早く避難することが難しい方はレベル3で避難開始。
レベル4では全ての人が避難するようにします。
避難警戒レベル1~5における行動についてしっかりと把握しておき、いざという時のために事前の「備え」をしっかりしておくようにしましょう。
それは防災グッズや備蓄だけでなく、避難場所の位置や避難経路の確認、どのように行動するか家族と話し合っておくことなども「備え」となりますので早めに取り組んでおいてください。
片付け後は消毒を
家に浸水した水が引いた後には、片付け作業が待っています。
多くの家財は捨てることになるかと思いますが、一番怖いのは雑菌の繁殖。
そしてカビによる腐食など、家が復活できなく恐れもあるので注意しておきたい。
使えなくなったモノを運び出し、溜まった泥も全て取り除きます。
泥は、乾燥したら微小のエアロゾルとして空気中を飛び回るので、必ずマスクをして吸い込まないように。
拭き取ることができたら、扇風機などで入念に乾燥させカビや腐食から守るようにします。
さらに、消毒して雑菌をしっかりと滅菌するようにしてください。
屋内は逆性石けんの希釈液で拭き、屋外はクレゾールの希釈液を散布、床下は、消石灰の粉末をまいておきます。
これらの消毒液は、復興時に自治体で取り扱っている場合があるので問い合わせてみると良いでしょう。
まとめ
水害で家が浸水したら垂直避難を基本とし、できるだけ上の階に行き、水が引くのを待ちましょう。
平屋にお住まいで素早い避難が困難な方が一緒にいる場合は、危険が迫ってくる前に安全な建物に避難するようにしましょう。
住んでいる地域によっては、「陸の孤島」となりかねないので、救助がくるまでの数日間生き延びられるように備蓄はしっかりとしてくようにしましょう。
水害用に特化した防災バッグもあるのでチェックしておくと良いかもしれません。
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