近年、台風や豪雨による水害や洪水の被害が目立ち、夏から秋にかけて必ずと言っていいほどに災害が起きています。
気象災害は、どこで起きてもおかしくはありませんし、明日は我が身の可能性も十分に考えられます。
ところで、水害に限らず、竜巻や雷、雹、雪など気象災害はたくさんありますが、あなたの身に起きた場合にとっさに正しい行動が取れるでしょうか?
家が壊れてしまう可能性もありますが、それだけではなく命の危険さえありますので、避難や防災について把握しておくようにしましょう。
ここでは、以下の気象現象とシチュエーションにおける避難行動についてお伝えしていきます。
・水害(道路が冠水時の避難)
・水害(車が水没)
・豪雨(車の運転中)
・土砂災害
・強風・竜巻(家)
・強風・竜巻(屋外)
・雷(家)
・雷(屋外)
・突然の雹
・雪道(歩き)
・雪道(車の運転)
・除雪中・雪下ろし
・吹雪(車で運転中)
・雪崩
・スキー・スノーボード
防災・避難の基本
災害が起きた時には、場所やシチュエーションに関係なく基本となる重要な3つの行動があります。
・呼吸の確保
・体温の維持
人間は水を飲まなければ3日間で命に危険が及び、3週間何も食べなければ命を失ってしまうと言われています。
暑かったり寒かったりする環境では、その時間はさらに短くなり3時間が限度とも言われています。
少しでもそのような危険な状況にならないためにも、リスクを回避する行動を学んでおきましょう。
詳しくは↓の記事を参考にしてください。
場所・シチュエーション別の避難行動
水害だけでなく、雷、雹(ひょう)、大雪など、いくつもの種類があるのが気象災害です。
さらに、家にいる時に起きる場合もあれば外にいる時、車の運転中に突然天候が変わるということも珍しくありません。
ここでは、それぞれの気象災害におけるシチュエーションごとに大切なポイントを挙げています。
それぞれの項目ごとに、さらに詳しく解説している記事がありますのでチェックしてみてください。
水害(家で浸水)
・鏡でSOS
・避難警戒レベルを知っておく
・片付け後は消毒を
水害(道路が冠水時の避難)
・避難時の格好はスニーカー・リュック・レインコート
・川や海の近くに行かない
・排水口の掃除を小まめにしておく
・注意報・警報の情報を常にチェック
豪雨(車の運転中)
・脱出用ハンマーを常備
・水没した車はエンジンを掛けると危険
・水没した車の処分について
土砂災害
・土砂災害の種類
・大雨警報(土砂災害)の警戒レベル
強風・竜巻(家)
・シャッター・雨戸を閉める
・ベランダを片付ける
・竜巻が起きたら1階に避難
・竜巻のメカニズム
・竜巻の前兆を知る
強風・竜巻(屋外)
・竜巻が発生しやすい季節とは?
・突風・ダウンバーストに注意
・竜巻のメカニズム
・竜巻の前兆ってどんなもの?
雷(家)
・停電に備えてランタンを用意しておく
・車の中は安全なの?
・雷の前兆を知っておこう
雷(屋外)
・木の下での身を守る姿勢
・傘は差してOK?
・海・山ではどうすればいい?
・雷の前兆を知っておこう
突然の雹(ひょう)
・車がボコボコにへこんだらどうする
・雹が降る前兆を知る
雪道(歩き)
白線部分
水路・U字溝のフタ
日陰と日向
駐車場の出入口
バス・タクシー乗り場の付近
坂道
橋
・滑りにくい歩き方をマスターする
・転びやすい人の特徴
雪道(車の運転)
車間距離
交差点
坂道
カーブ
トンネル
橋の上
轍(わだち)
・気をつけたいポイント・コツ
・スリップ・スタックした時の注意点
除雪中・雪下ろし
・雪下ろしの10ヶ条
①安全な装備で行う
②はしごを固定する
③作業は必ず2人以上で行う
④足場の確認を行う
⑤雪下ろしのときは周りに雪を残す
⑥屋根から雪が落ちてこないか注意する
⑦除雪道具や安全対策用具の手入れ・点検を行う
⑧除雪機の雪詰まりはエンジンを切ってから棒などで取り除く
⑨携帯電話を身につける
⑩無理はしない
吹雪(車で運転中)
・給油は早めにしておこう
・トラックの巻き上げにも注意
・車にも備えを
雪崩
・雪崩が発生しやすい条件・場所
・雪崩の前兆の様子
・雪崩が発生した時の行動・対策
・巻き込まれた人がいたら最後まで見続ける
・巻き込まれた場所、見失った場所を覚える
・雪崩が収まったら、巻き込まれた場所と見失った場所に印を置く(ただし2回目の雪崩が起こることもあるので注意)
・無線機やビーコンを使って探し出す
・見つけたら堀って救急処置をする
・雪崩を避けるように横に逃げる
・周りに声を出して知らせる
・荷物を捨てる
・泳ぐようにしてできるだけ浮上する
・埋もれた場合は、雪崩が止まる前に雪の中で窒息しないように口の前に空間を作る
・誰かが近くを通りかかった場合は、声を出して助けを呼ぶ
スキー・スノーボード
・自分のミスによる怪我
・他のスキーヤーと激突
・リフトやスノーモービルとの事故
・樹木との衝突
・アイスバーン・雪崩
・雪や風などの天候
・コース以外の場所
防災の備えはしっかりとしておきましょう
気象災害や地震などの自然災害は、いつ起きるのかも分かりません。
自分だけでなく、あなたの大切な人や家族が被害にあってしまう可能性も十分に考えられます。
非常用の持ち出しリュックや家での備蓄はしっかりと用意できているでしょうか?
災害を身近に感じてからでないと、どうしても準備ができないものですが、それではすでに遅いということを理解しておいてください。
また、「備え」は準備するだけではなく、避難方法や経路の確認、家族との話し合いなども含まれますので、いざという時に対応できるように入念に行っておくようにしましょう。
また、持ち出しリュックってどれが良いのか分からない場合は、以下のメーカーなどを参考にするといいと思います。
ちなみに、筆者は一番上の「3WAY」と2番目のドアにくっつける「OTE」の2段構えで備えています。
「OTE」は水害用に特化した珍しい防災セットもあるのでチェックしてみると良いかもしれません。
→「持つ・背負う・転がす」3つのスタイル・防水仕様
・オリジナル防災バッグ OTE(On The Exit)【ミヤビワークス】
→玄関のドアにくっつける新しい収納方法を実現
・防災・避難35点セット【セーフティプラス】
→26種類35点の定番セット・女性や高齢者でも持ち運びやすい設計
・SHELTERシリーズ【LA・PITA】
→国内最大級の防災グッズメーカー防災リュック・Amazonや楽天では常に上位の人気商品
・防災士厳選の防災グッズ43点セット【ディフェンドフューチャー】
→防災士が被災者の声を元に形にした防災用品ブランドの人気商品
防災リュックは買って満足ではなく、足りないものや自分にはなくてはならないもの(常備薬、コンタクトレンズなど)を追加するようにしてください。
そのためには、容量が大きく余裕があるものを選ぶのもポイントとなります。
持ち出しリュック・備蓄だけではダメ
持ち出しリュックの中身を充実させ、家にも備蓄はバッチリ!
と思われるかもしれませんが、それだけではまだ不十分です。
職場にも備えるようにして、普段の持ち歩き用のバッグにも防災グッズを忍ばせておくのがポイントです。
必要なアイテムについては、以下の記事でそれぞれリスト化しているので参考にしてみてください。
非常用持ち出しリュック
備蓄
職場用
普段の持ち歩き
まとめ
自然災害は突然起きることもあり、あなたが外にいようが遠出していようがおかまいなしで、家に帰るまでは待ってはくれません。
持ち出しリュックや備蓄を充実させて、いつかやってくる災害に備えておくことが大切です。
リストを確認しながら何が必要なのかを考え、避難行動についても家族と話し合っておくようにしましょう。
また、気象災害だけでなく、地震や火災などにの避難行動についても理解し、避難所での生活においてもしっかりと把握しておくことも重要になります。