今後、30年以内にマグニチュード8~9クラスの地震が70~80%の確率で起こると言われています。
首都直下地震と同様に、テレビやニュースでも取り上げられ誰もが気になる地震となっていますよね。
予言や予知なども多く見られ、毎年のように「今年の何月何日に起きる」と言われていますが、今のところ当たった試しがありません。
過去にも東海地震や東南海地震、南海地震は何度も起き、そのうちのいくつかは南海トラフ巨大地震となってます。
過去の地震には何か傾向がないか、それぞれのデータをまとめてみました。
過去の南海トラフ地震一覧
南海トラフを震源とする地震は、数多く起こっています。
直近では1944年の昭和東南海地震(M7.9)、1946年の昭和南海地震(M8.0)の2年越しの連動型の地震が起こっていますが、すでに70年以上経っていますのでいつ起きてもおかしくないと言われています。
南海トラフでの地震サイクルは、88.2年と言われているので「今後30年以内」に入ってきています。
ということで、70~80%というのも納得の数値となっているんですよね。
684年:白鳳地震(M8 1/4)
887年:仁和地震(M8.0~8.5)
1096年:永長地震(M8.0~8.5)
1099年:康和地震(M8.0~8.3)
1361年:正平(康安)地震(M8 1/4~8.5)
1498年:明応地震(M8.2~8.4)
1605年:慶長地震(M7.9)
1707年:宝永地震(M8.6)
1854年:安政東海地震(M8.4)
1854年:安政南海地震(M8.4)
1944年:昭和東南海地震(M7.9)
1946年:昭和南海地震(M8.0)
東海・南海の震源域まとめ
過去の南海トラフ地震について、発生した震源域について見ていきます。
南海トラフ地震は、東側で起きる東海地震と南側で起きる南海地震に分かれる傾向があり、連動する場合や同時に起こることもあります。
1707年の宝永地震は、同時に起きたとされ49日後には富士山が噴火を起こすという巨大地震となっています。
白鳳地震、永長地震、康和地震、正平地震、明応地震、慶長地震などの歴史地震は、東海・南海どこで起きたのかは様々な説があるので、定説とされている震源域を示しています。
発生日付(グレゴリオ暦) |
地震名 | マグニチュード | |
---|---|---|---|
東海・東南海 |
南海 | ||
684年11月29日 | 白鳳地震 | 8 1/4 | |
887年8月26日 | 仁和地震 | 8.0~8.5 | |
1096年12月17日 | 永長地震 | 8.0~8.5 | |
1099年2月22日 | 康和地震 | 8.0~8.3 | |
1361年8月3日 | 正平(康安)地震 | 8 1/4~8.5 | |
1498年9月20日 | 明応地震 | 8.2~8.4 | |
1605年2月3日 | 慶長地震 | 7.9 | |
1707年10月28日 | 宝永地震 | 8.6 | |
1854年12月23日 | 安政東海地震 | 8.4 | |
1854年12月24日 | 安政南海地震 | 8.4 | |
1944年12月7日 | 昭和東南海地震 | 7.9 | |
1946年12月21日 | 昭和南海地震 | 8.0 |
南海トラフ巨大地震は12月に起こりやすい!
東海・南海地震の表を見ると分かるかと思いますが、12月に起きた地震が多いことにお気づきでしょうか?
12回の大地震のなかで、5回も起きているんですよね。
しかも、直近の安政の2つの地震、昭和の2つの地震はいずれも12月。
どちらも短い期間で連動したとされる地震で、安政では翌日に起きています。
もしかしたら、次に起こる地震は12月に気をつけた方が良いのかもしれませんね。
とはいえ、根拠はありませんが・・・。
12月・・・5回
2月・・・2回
8月・・・2回
9月・・・1回
10月・・・1回
11月・・・1回
このように、8月~2月のほぼ半年に偏っているのも気になるところです。
毎年のように5月や7月あたりには、南海トラフ巨大地震が起きると予言や予知が注目されますが、もしかしたら一年の後半に起こりやすいのかも・・・。
まとめ
南海地震および東海地震は、過去に12回ほど起こったことが分かっています。
片方のエリアのみで地震が起きたと思われていた地震も、連動したり同時に起こったりしていたという形跡や説も出てきています。
つまり東海だけ、南海だけで終わることはないのではないかと思われます。
直近の2つの地震では、短期間で連動して地震が起きていますが、その前の宝永地震では同時に起こる巨大地震となっています。
過去12回のうち5回が12月に発生しているというのは何を意味しているのか・・・。