出典:Craft MAP白地図に筆者が加工
2020年7月6日~7月12日の一週間に発生した震度3以上の地震マップになります。
震度4が1回観測されましたが、その他に震度3以上の地震はなかった週となりました。
7月9日の早朝6時5分頃に、茨城県南部を震源とした震度4の地震が発生し、関東全域で揺れを観測。
揺れによって目が覚めたという方も多かったのではないでしょうか。
ここでは、直近の一週間で小さな地震も含めてどのエリアが活発なのかまとめて見ていきますので、防災の参考にしてみてください。
一週間に起きた震度3以上の地震
2020年7月6日~7月12日にの期間に起きた震度3以上の地震は全部で1回(震度4が1回)起こりました。
7月9日に起きた茨城県南部での震度4の地震は、関東全域で揺れを観測しました。
2週間前の6月25日には、千葉県東方沖を震源とする震度5弱の地震が発生。
こちらは東日本大震災の9年越しの余震ということが気象庁から発表されました。
一方、今回の茨城県での地震は、震源の深さ約50kmの内陸で発生しましたが、2005年2月には近い場所で3回地震が起き、負傷者7名出ているんですよね。
ということは、今後も連続して起きるかもしれませんので警戒しておく必要があります。
これからの季節、関東でも線状降水帯による長雨や台風といった気象災害の可能性もありますので、防災バッグや備蓄などは早めに備えておくようにしてください。
茨城県南部の過去の地震(2005年)
出典:気象庁 https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/jishin/about_eq.html
2005年には今回と似たような場所で、負傷者7名を出した地震が立て続けに起きています。
②2月16日04時46分:M5.4|深さ45km|最大震度5弱
③2月23日21時58分:M4.4|深さ50km|最大震度3
①は、太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界の深いところで起きた地震で、東西方向の逆断層型。
②も同様に、プレート間で起きた逆断層型の地震で、圧力の方向は北西ー南東。
③は、フィリピン海プレート内で起きた正断層型の地震で、張力の方向は北西ー南東。
地震の詳細な記録が残されている1923年以降、同じ地域ではマグニチュード5.0以上の地震が毎年1回のペースで起きています。
茨城県南部は、「地震の巣」と呼ばれるくらいに地震が多いエリアとなります。
2005年の時も3回連続で起きたということもあるので、今後も警戒しておくようにしましょう。
地震のメカニズムについてはこちら↓を参考にしてください。
茨城県沖での地震が起こる確率は?
出典:Craft MAP白地図に筆者が加工
茨城県は、沖で起きる地震と内陸で起きる地震の両方に注意しなければいけません。
国が示している発生確率は、以下の表となります。
茨城県沖では、今後30年以内にマグニチュード7.0~7.5程度の地震が80%の確率で起きるとしています。
県内には活断層は見受けられませんが、プレート間による断層型の地震は起きますしまったく安心することはできません。
活断層の確率も低いですが、油断できませんので事前の備えはしっかりとしておくようにしましょう。
地震 | マグニチュード | 発生確率 (30年以内) |
||
---|---|---|---|---|
日本海溝沿い | 超巨大地震(東北地方太平洋沖型) | 9.0程度 | ほぼ0% | |
福島県沖 | 7.0~7.5程度 | 50%程度 | ||
茨城県沖 | 7.0~7.5程度 | 80%程度 | ||
青森県東方沖から房総沖にかけての海溝寄り | Mt8.6~9.0 | 30%程度 | ||
沈み込んだプレート内の地震 | 7.0~7.5程度 | 60~70% | ||
房総沖 | ー | ー | ||
相模トラフ | 相模トラフ沿いのM8クラスの地震 | 8クラス (7.9~8.6) |
ほぼ0~6% | |
プレートの沈み込みに伴うM7程度の地震 (首都直下地震) |
7程度 (6.7~7.3) |
70%程度 | ||
南海トラフ | 南海トラフで発生する地震 | 8~9クラス | 70~80% |
地震 | マグニチュード | 発生確率 (30年以内) |
|
---|---|---|---|
①関谷断層 | 7.5程度 | ほぼ0% | |
②深谷断層帯・綾瀬川断層 (関東平野北西縁断層帯・元荒川断層帯) |
深谷断層帯 | 7.9程度 | ほぼ0~0.1% |
綾瀬川断層(鴻巣~伊奈区間) | 7.0程度 | ほぼ0% | |
綾瀬川断層(伊奈~川口区間) | 7.0程度 | 不明 | |
③立川断層帯 | 7.4程度 | ほぼ0.5~2% |
※2020年1月1日算出
出典:地震本部 茨城県の地震活動の特徴
https://www.jishin.go.jp/regional_seismicity/rs_kanto/p08_ibaraki/
小さい地震が起きている場所
その他、震度1~2の地震は今どこで起きているのか見ていきましょう。
・長野県中部 ×6回
・岐阜県飛騨地方 ×2回
・紀伊水道
・茨城県南部
・マリアナ諸島
・岐阜県飛騨地方 ×2回
・鳥島貴近海
・茨城県沖
・青森県三八上北地方
・胆振地方中東部
・福島県沖
・長野県中部 ×2回
・岐阜県美濃中西部
・岩手県沖
・兵庫県南東部
・福井県嶺北 ×3回
・栃木県南部
・三陸沖
・択捉島南東沖
・茨城県沖
・千葉県東方沖
・日向灘
・胆振地方中東部
・奈良県
・島根県西部
・熊本県天草・芦北地方
・栃木県南部
・遠州灘 ×2回
・岐阜県飛騨地方
・長野県北部
・宮城県沖
・茨城県南部
・豊後水道
・熊本県天草・芦北地方
・青森県東方沖
・岐阜県飛騨地方
相変わらず長野県中部と岐阜県飛騨地方での群発地震が多くなっていますが、2県では大雨による災害で地盤が緩んでいるので土砂災害にも注意してください。
まとめ
2020年7月6日~7月12日の一週間に起きた震度3以上の地震は、茨城県南部で震度4が1回起きました。
熊本県をはじめとする九州などでは水害によって避難所生活を強いられてしまった方々もいますし、これからの季節は、水害とのダブルパンチという最悪の事態も想定しながら備えをしておくことも大事になってきます。
新型コロナウイルスが完全に終息していない状態でもあり、猛暑による熱中症にも注意しながら、水害への備え、地震への備えをしっかりとしておくようにしましょう。
備えは、持ち出しリュックや備蓄だけでなく、避難場所の把握や家族との話し合い、いざという時にどういった行動を取らなければいけないのかなどを確認しておくことも大切です。
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