ハリケーンは、大西洋北部・南部、太平洋北東部・北中部などで発生する熱帯低気圧が発達したものです。
台風が最大風速17m/s以上なのに比べ、ハリケーンは33m/s以上とより強いものとなります。
そんなハリケーンですが、一番強いものが発生したのはいつだったのか気になりませんか?
また、被害が大きかったハリケーンとしてよく耳にする「カトリーナ」は歴代何位のものだったのかもあわせて確認してみましょう。
過去の記録的ハリケーン
ハリケーンには名前があり、地域によって監視する機関が異なります。
記録的な被害をもたらしたハリケーンは多くありますが、1780年のグレートハリケーンの時はまだ命名することがなく、「巨大ハリケーン」と表すのみでした。
1900年のガルベストンも、上陸した場所の名前をとっていたのでまだ人の名前ではありませんでした。
また、基本的に記録的な被害となったハリケーンの名前は、名前リストから外され名前を聞けば何年のハリケーンだと分かるようにしています。
過去に甚大な被害をもたらした主なハリケーンは以下のものがあります。
1780年:Great Hurricane(グレートハリケーン)
1900年:Galveston 1900(ガルベストン)
1969年:Camille(カミール)
1980年:Allen(アレン)
1988年:Gilbert(ギルバート)
1989年:Hugo(ヒューゴ)
1992年:Andrew(アンドリュー)
1992年:Iniki(イニキ)
1998年:Mitch(ミッチ)
1999年:Floyd(フロイド)
2003年:Isabel(イザベル)
2004年:Ivan(アイバン)
2004年:Jeanne(ジーン)
2005年:Katrina(カトリーナ)
2005年:Rita(リタ)
2005年:Wilma(ウィルマ)
2007年:Dean(ディーン)
2007年:Felix(フェリックス)
2008年:Gustav(グスタフ)
2008年:Ike(アイク)
2012年:Sandy(サンディ)
2015年:Patricia(パトリシア)
2017年:Harvey(ハービー)
2017年:Irma(イルマ)
ハリケーンの歴代最強の最大風速や中心気圧は?
記録的なハリケーンの中で、歴代最強の最大風速はどれほどのものだったのでしょうか?
歴代最強のハリケーン(大西洋)は2005年のWilma(ウィルマ)の882ヘクトパスカルとなります。
上陸時は54m/sでしたが、海上では最大風速83m/sという数値を叩きだしています。
歴代1位の台風での瞬間最大風速は、1966年(昭和41年)9月5日の第2宮古島台風の85.3m/sですが、それと同等の風が起きています。
しかし、第2宮古島台風の瞬間ではない最大風速は60.8m/sで、台風の歴代最高でも69.8m/sなのでかなり強いハリケーンだということが分かります。
被害地域:カリブ海域
発生:2005年10月16日
消滅:2005年10月27日
最大風速:83m/s
最低気圧:882hPa(ヘクトパスカル)
犠牲者:19人
被害額:294億ドル(2005年)
カトリーナは何位?ベスト10
では、ウィルマと同じ2005年に発生したカトリーナは歴代何位なのでしょうか?
順位 | ハリケーンの名称 | 発生年 | 中心気圧(hPa) |
---|---|---|---|
1 | ウィルマ (Wilma) |
2005 | 882 |
2 | ギルバート (Gilbert) |
1988 | 888 |
3 | “労働日” (Labor Day) |
1935 | 892 |
4 | リタ (Rita) |
2005 | 895 |
5 | アレン (Allen) |
1980 | 899 |
6 | カミーユ (Camille) |
1969 | 900 |
7 | カトリーナ (Katrina) |
2005 | 902 |
8 | ミッチ (Mitch) |
1998 | 905 |
ディーン (Dean) |
2007 | ||
10 | マリア (Maria) |
2017 | 908 |
カトリーナは歴代7位でしたが、恐ろしいことに1位、4位、7位の3つは2005年に発生していますね。
被害地域:カリブ海域
発生:2005年10月16日
消滅:2005年10月27日
最大風速:83m/s
最低気圧:882hPa(ヘクトパスカル)
犠牲者:19人
被害額:294億ドル(2005年)
被害地域:バハマ, フロリダ南部, キューバ
発生:2005年9月18日
消滅:2005年9月26日
最大風速:78m/s
最低気圧:895hPa(ヘクトパスカル)
犠牲者:97人〜125人
被害額:120億ドル(2005年)
被害地域:アメリカ南東部
発生:2005年8月23日
消滅:2005年8月31日
最大風速:77.8m/s
最低気圧:902hPa(ヘクトパスカル)
犠牲者:453~1,335人、間接的に335名
被害額:1,080億ドル(2005年)
8月から3ヶ月連続で大規模な被害をもたらすハリケーンが発生。
特にカトリーナの犠牲者数、被害額は圧倒的でした。
日本を含め世界から義援金が集められ、企業単位でも寄付が行われました。
また、キューバは2006年に行われた第1回WBCで準優勝となり、賞金の全額を被災地へ寄付したというエピソードも。
まとめ
大西洋のハリケーン最強は、2005年のウィルマで、中心気圧882ヘクトパスカル、最大風速83m/sでした。
2005年には、カトリーナ、リタ、ウィルマと3ヶ月連続で起きるという事態に。
日本も毎年のように被害を受けていますが、今後、大型ハリケーンレベルが台風として発生したらどうなってしまうのでしょうか・・・。
もちろん、そんな可能性はかなり低いでしょうが、今後の台風の被害も減ることは考えにくいので、何よりも備えをしておくことが大切になってきます。
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