もし、火災にあってしまった場合、あなたは命を守る行動をとっさに取ることができますか?
地震や気象災害と同様に、火災もいつどこで起きるか分かりません。
原因は火の不始末や自然発火、誰かに火を付けられてしまうなんて可能性もありますよね。
家にいる時だけでなく、外出先や意外な出火原因によっても起こるかもしれません。
ここでは、以下のシチュエーションにおける火災についてお伝えします。
・料理中に鍋から火災が発生
・オフィス・職場で火災が発生
・意外な出火の原因
・消火器の使い方
災害が起きた時、場所やシチュエーションに関係なく基本となる重要な3つの行動があります。
・呼吸の確保
・体温の維持
震災による火災の可能性もあるため、地震とセットで覚えておくようにしてください(記事の一番下リンクを貼っておきます)。
人間は水を飲まなければ3日間で命に危険が及び、3週間何も食べなければ命を失ってしまうと言われています。
暑かったり寒かったりする環境では、その時間はさらに短くなり3時間が限度とも言われています。
少しでもそのような危険な状況にならないためにも、リスクを回避する行動を学んでおきましょう。
詳しくは↓の記事を参考にしてください。
場所・シチュエーション別の避難行動
火災が起きた際に、どんな状況で被災するかによって適切な行動は変わってきます。
ここでは、それぞれのシチュエーションごとに防災のポイントを挙げていきます。
それぞれの項目ごとに、さらに詳しく解説している記事がありますので、さらに知りたいという方はチェックしてみてください。
家で火災が発生
火災が発生したら、消火器や強化液消火剤の入っている小型のスプレー式エアゾール式簡易消火具を使って、しっかりと火元を狙って消すようにします。
火災ではもちろん火は怖いものですが、煙に関しても十分に注意しなければいけません。
消火は10分以内を限界とし、消火できない場合は姿勢を低くして、ハンカチで鼻と口を押さえて避難が基本となります。
・出火の原因の1位はタバコ
・寝タバコはNG
・火災のリスクを減らすための注意点
・火災を発見してもむやみに飛び込まない
・家の周りの整理(燃えやすいものを置かない)
・調理で火元を離れるときは火を消す
・火の近くに燃えやすいものを置かない
・たき火はしない(自治体で禁止)
・防炎カーテン・寝具の使用
・寝る前の火元確認
・寝たばこをしない・させない
・火災報知器・消火器の設置
・コンセントプラグのホコリを取る
料理中に鍋から火災が発生
・電子レンジから出火した場合はコードを抜きブレーカーを落とす
・料理中は火元を離れない
・消火器は2つ用意しておこう
オフィス・職場で火災が発生
・通勤途中の電車で火災が発生したら緊急停止ボタンを押して、消火器を使って消火
・携帯電話から119通報する時の注意点
電話をかけるた時の受け答えの順番は次のとおり。
Q「火事ですか? 救急ですか?」
A「火事です」
Q「場所はどこですか?」
A「○○区○○2-3です。△△小学校の南側です」
Q「何が燃えているのですか?」
A「●●が燃えています」
Q「ケガ人や逃げ遅れた人はいますか?」
A「ケガ人がいます」
冷静に、場所(できれば住所)や燃えている対象物、けが人の情報などをできるだけ詳しく伝えるようにします。
意外な出火の原因
天かす
ペットボトル
乾燥機
スマホ(モバイルバッテリー)
コンセントプラグ
電子レンジ
消火器の使い方
消火器には、大きく分けて「住宅用」と「業務用」の2種類があります。
どんな火災の種類に適応しているかについては、本体に絵で表示されているので確認しておきましょう。
・紙・木・繊維などの普通火災
・天ぷら油の火災
・ストーブ火災
・コンセントプラグなどの電気火災
一方、業務用の消火器はABCに火災種別が分かれて表示されています。
・A(普通火災)
・B(油火災)
・C(電気火災)
①ピ・・・ピン(安全栓)を抜く
②ノ・・・ノズルを持つ
③キ・・・3mくらいの距離(キョリ)をとる
④オ・・・レバーを押(オ)す(にぎる)
↓では消火器の選び方や使用期限についても紹介しています。
まとめ
火災は自分だけ気を付けていても突然起きてしまうことがありますが、できるだけリスクを減らすために家の周りには燃えやすいものを置かないのが基本です。
ゴミや新聞紙、段ボールなどが散乱しているといたずら目的で燃やされる可能性があります。
火の後始末を徹底するのはもちろんのこと、もしもの時のために消火器の備えや使い方、消防への通報の仕方を把握しておくことが大切です。
また、火災だけでなく、地震や気象災害などの避難行動についても理解しておくのが大切です。