「首都直下地震」「南海トラフ巨大地震」など、30年以内に高確率で起こるとされている巨大地震。
今の技術では完全に地震を予測することができないため、いつ起きても不思議ではありませんが何かヒントとなるものはないものか・・・。
そこで、過去の大きな地震(震度5弱以上)の回数を調べて、平均を出すことで2020年に何回ほど大きな揺れをともなう地震が起きるのか参考になれば良いのではないかと考えてみました。
もちろん、平均値の回数が必ず起きるものでもありませんが、これ気になりませんか?
平均値の取り方
参考にするデータは、気象庁に残る過去の地震情報をもとにしています。
現在の震度は、「0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7」の10段階となっているのですが、この階級になったのは1996年4月1日から。
そのため、ここでは1996年からのデータを使用することにしています。
また、「大半の人が、恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる」としている震度5弱からを強い揺れの地震とします。
もちろん、地震の場合は数十年、百数十年にわたっての平均を出さなければ参考にならないでしょうし、大震災が起きた年とそうでない年では差がありすぎるのも事実です。
それでもあえてやってみることで、見えてくるものがあるかもしれませんしね。
改めて東日本大震災があった2011年、熊本地震があった2016年は飛び抜けて多いことが分かるんですよね。
震度による揺れの体感
震度0
人は揺れを感じないが、地震計には記録される。
震度1
屋内で静かにしている人の中には、揺れをわずかに感じる人がいる。
震度2
屋内で静かにしている人の大半が、揺れを感じる。眠っている人の中には、目を覚ます人もいる。
震度3
屋内にいる人のほとんどが、揺れを感じる。歩いている人の中には、揺れを感じる人もいる。眠っている人の大半が、目を覚ます。
震度4
ほとんどの人が驚く。歩いている人のほとんどが、揺れを感じる。眠っている人のほとんどが、目を覚ます。
震度5弱
大半の人が、恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。
震度5強
大半の人が、物につかまらないと歩くことが難しいなど、行動に支障を感じる。
震度6弱
立っていることが困難になる。
震度6強
立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもある。
震度7
立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもある。
出典:気象庁 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/shindo/kaisetsu.html
過去の震度5弱以上の地震
1996年~1999年
西暦 | 震度5弱 | 震度5強 | 震度6弱 | 震度6強 | 震度7 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
1996 | 8 | 8 | ||||
1997 | 5 | 4 | 1 | 10 | ||
1998 | 1 | 1 | 2 | |||
1999 | 3 | 3 | ||||
合計 | 17 | 4 | 2 | 0 | 0 | 23 |
2000年~2010年
西暦 | 震度5弱 | 震度5強 | 震度6弱 | 震度6強 | 震度7 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
2000 | 30 | 8 | 6 | 1 | 45 | |
2001 | 5 | 3 | 1 | 9 | ||
2002 | 4 | 4 | ||||
2003 | 2 | 5 | 1 | 8 | ||
2004 | 12 | 11 | 2 | 2 | 1 | 28 |
2005 | 4 | 5 | 2 | 11 | ||
2006 | 3 | 3 | ||||
2007 | 4 | 2 | 1 | 2 | 9 | |
2008 | 6 | 1 | 1 | 8 | ||
2009 | 3 | 1 | 4 | |||
合計 | 73 | 29 | 19 | 7 | 1 | 129 |
2010年~2019年
西暦 | 震度5弱 | 震度5強 | 震度6弱 | 震度6強 | 震度7 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
2010 | 5 | 5 | ||||
2011 | 45 | 17 | 4 | 4 | 1 | 71 |
2012 | 12 | 4 | 16 | |||
2013 | 5 | 6 | 1 | 12 | ||
2014 | 7 | 1 | 1 | 9 | ||
2015 | 5 | 5 | 10 | |||
2016 | 18 | 5 | 6 | 2 | 2 | 33 |
2017 | 4 | 4 | 8 | |||
2018 | 7 | 2 | 1 | 1 | 10 | |
2019 | 6 | 2 | 1 | 9 | ||
合計 | 114 | 44 | 15 | 7 | 4 | 184 |
24年合計 | 204 | 77 | 36 | 14 | 5 | 336 |
24年平均 | 8.5 | 3.21 | 1.5 | 0.58 | 0.21 | 14 |
2020年に大きな地震は何回来る?
全てを合計すると、1996~2019年に起きた大地震は336回。
平均を求めてみると、震度5弱以上の地震の平均は14回となりました。
・震度5強の平均:3.21回
・震度6弱の平均:1.5回
・震度6強の平均:0.58回
・震度7の平均:0.21回
・全合計の平均:14回
震度7の地震が起きた年は異常な多さになっている一方で、あまり起きていない年もあるため、参考になるかどうかも分かりません。
ただ、この14回という数字は、実際に起こったとしてもなんら不思議ではない数ですよね。
2020年に発生した震度5弱以上の地震
日時 | 震央 |
震度5弱 | 震度5強 | 震度6弱 | 震度6強 | 震度7 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 3月13日02時18分 | 石川県能登地方 | ○ | ||||
2 | 6月25日04時47分 | 千葉県東方沖 | ○ |
まとめ
10段階の震度階級となった1996年から2019年までの平均を出してみると、1年間に震度5弱の地震が平均して14回となりました。
2020年は新型コロナウイルスの影響もあり、大地震が起きれば避難所はとんでもない被害が起きる可能性があります。
家の損傷が少なかった場合には、避難所での生活にならなくてもいいように自宅での避難をすることが有効となります。
備蓄や防災グッズの備え、外出先で起きた時の避難場所の確認、大切な人との連絡の方法など、あらゆる面での「備え」はできているでしょうか?
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