1923年9月1日11時58分頃、南関東を中心に甚大な被害をもたらした関東大震災。
犠牲者・行方不明者をあわせて10万5,385人。
この歴史的な大震災を、あの文豪・芥川龍之介が予測していたと言われているのです。
いつ起きるか分からないとされている首都直下地震や南海トラフ巨大地震、はたしてこの事例は地震予測の参考となるものなのだろうか。
地震予知・芥川龍之介が季節外れの藤の花を見て関東大震災を予知していた!?
関東大震災が起こった1923年、地震の直前となる8月に鎌倉の別荘に芥川龍之介は滞在。
そこで目にしたのが藤の花でした。
藤は一般的に4~5月の春に咲くため、芥川龍之介は何か異常なものを感じ取っています。
どうもこれは唯事ではない。「自然」に発狂の気味のあるのは疑ひ難い事実である。僕は爾来人の顔さへ見れば天変地異が起こりさうだと云つた。
出典:芥川龍之介の手記
※爾来(じらい)=それ以来。 例:爾来友好関係を保っている
それから数日して関東大震災が起きていることから、地震予知なのではないかと言われているエピソードとなっているんです。
専門家は否定・藤の花は8月にも咲く!
藤の花は春(4~5月)に咲くのが一般的ですが、実は夏に咲く場合があるんです。
藤は数年に一度の割合で、夏にも花を咲かせる「二度咲き」することがあるといいます。
気温の差が激しい場合や刺激を受けた際(塩害、鳥につつかれるなど)に、ある個体だけ時期がずれて咲くこもあります。
また、枝の一部を切るなどして剪定(せんてい)すれば二度咲きを狙うこことも可能。
人為的に7月下旬~8月上旬に藤の花を楽しむこともできるんですよね。
そのため、芥川龍之介の予知に関しては否定的な意見が多い。
つまり、芥川龍之介のこのエピソードは単なる偶然だったということになりまます。
地震予知は可能なのか?
今も昔も、地震予知に関する言い伝えや予言などは多くの人が行い注目を集めてきました。
しかし、現代の科学では地震予知をすることは難しいとされています。
ただ、100パーセント否定できるものでもないというのが大方の見解となっていんですよね。
また、動物による異常な行動、地震雲、月の引力など、様々な視点から地震と関連づけられています。
とはいえ、それらもほとんどが証明できていないが、ありえないとも言えないものとなっているのです。
まとめ
芥川龍之介の藤による関東大震災の予知は、偶然であり当てずっぽうという可能性が高いですね。
地震予知は、昔から行われてきましたがどれも明確な証拠がなく否定的な意見が多いですし。
しかし、すべて否定できるものではなく、今後何かしらの地震予知が可能になることも考えられますし、今後の地震予知の研究に期待したいですね。
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