月が地球に最接近した時に観測することができるスーパームーン。
毎回ニュースでも注目され、全国的にも大きな話題となりますよね。
ところで、スーパームーンが地震に関係しているのではなかという噂があるのをご存じでしょうか?
ここでは、そんな噂がどのようなものなんか、真意を見ていきたいと思います。
【地震予知】スーパームーンの引力が地震に関係している!?
地球のまわりを公転している月の軌道は楕円状となっています。
スーパームーンは、地球に最接近した際に大きく見える現象ですが、月の引力によって断層にかかる力が大きくなるというのです。
深さ40キロメートル以内の浅い震源の地震は、断層にかかる力は大きくなれば大きくなるほど発生しやすくなると言われている。
しかし、これは一つの学説であり、反対にスーパームーンと大地震の関係を表す証拠がないとう説もあります。
とはいえ、東京大学の研究チームは、2016年9月12日のネイチャージオサイエンスの電子版に発表している研究があります。
1万件以上の地震のデータをもとにした研究では、潮汐の力が強くなったときに大きな地震が発生する確率が高くなっているということが発表されているんです。
潮汐とは、月や太陽の引力によって海面の上下運動が起きる現象で、いわゆる潮の干満のこと。
地震と潮の満ち引き(潮汐)の影響にも注目
潮汐の力は、地球の内部の岩盤に影響を与え、上下による伸縮をもたらします。
断層の方向と潮汐の方向が一致した時には、力が最大になることがありひずみや地殻変動をもたらすことも。
これが地震を誘発する可能性がありとされているのです。
先ほどの東大の研究チームの研究によれば、潮汐が地震に関係しているのは地震全体の5パーセント程度だと考えられています。
2004年12月26日にインドネシア西部で発生したスマトラ島沖地震、日本に甚大な被害をもたらした2011年3月11日の東日本大震災。
これらの大地震が起きた時には、スーパームーンが1~2週間内に観測されているため、「スーパームーン=地震」もあながち噂レベルではない可能性もあるというのです。
東日本大震災と潮汐の関係とは
東日本大震災に誘発された地震とされている長野県北部地震。
マグニチュード6.7、深さは8キロメートルと非常に浅い場所で大規模な地震が発生し、最大震度は6強を記録。
犠牲者3人、負傷者46人の被害を出し、長野県と新潟県を中心に強い揺れを観測しました。
1976~2011年に発生したマグニチュード5以上の地震と潮汐の関係を調べたところ、最初の25年ほどの期間では関係が見られなかったという。
しかし、2000年以降は、徐々に潮汐と地震に関連性が見られるようになり、断層に最大の力がかかる時間帯に地震が発生していたのです。
特に、前震となった2011年3月9日11時45分と、本震の3月11日14時46分までの数日では強い関連が見られたとのこと。
ただ、3月11日以降は、潮汐との関連は見られなくなったとしています。
まとめ
大地震とスーパームーンの関係については、関係があるという専門家もいれば関連はないという専門家もいます。
しかし、月の引力による潮の満ち引きでは、断層に強い力がかかっているとされ、それが大地震の最後の一押しになっている可能性があります。
地震の予知は今の科学では難しいとされていますが、自然の中にはまだ誰も気づいていない地震予知の要素があるかもしれません。
早い段階で、地震を正確に予測するシステムの構築を期待せずにいられませんね。
とはいえ、地震はいつ発生するか分からないものなので、常に防災の意識を高く持って事前の準備をしっかりしておきましょう。
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