【新型コロナウイルス】大地震が発生したら避難所は感染症のリスクがヤバイ

【新型コロナウイルス】大地震が発生したら避難所は感染症のリスクがヤバイ

世界中における犠牲者・感染者の拡大が留まることを知らない新型コロナウイルス。

 

そんな中、もしも大地震が起きたら、はたしてどうなってしまうのか。

 

RKB毎日放送では、新型コロナウイルスと大地震が重なってしまった時に、避難所ではどのように過ごせば良いのかを伝えています。

  



新型コロナウイルス・大地震が発生したら避難所に行きたくない

世界保健機関(WHO)は、3月11日(水)に新型コロナウイルスによるパンデミックを表明。

 

世界的な大流行と位置づけ、ヨーロッパでは中国よりも犠牲者が増えている状況となっています。

 

そんな時に世界のどこかで大地震が発生したら、避難所はどうなってしまうのか。

 

日本もいつ地震が発生するか分からないので、絶対に起きてほしくないケースとなりますよね。

 

3月20日(金)にアップされたRKB毎日放送の動画では、今、地震が起きた際の避難所はどうなってしまうのかについて紹介しています。

 

街頭インタビューでは、感染の恐れがあるため避難所に行きたくないという意見が聞かれています。

 

では、自治体は避難所についてどのような対策をすることになるのでしょうか。

避難所ではインフルエンザと同じ対応を取る!?

屋内の閉鎖された空間に、大勢の人が集まるので感染のリスクはかなり大きいものとなります。

 

感染者の集団、いわゆる「クラスター」の危険性があるのです。

 

厚生労働省では、2011年の東日本大震災以降、「避難所生活を過ごされる方々の健康管理に関するガイドライン」を作成。

感染症の流行予防
○ 避難所での集団生活では、下痢等の消化器系感染症や、風邪やインフルエンザ等の呼吸器系感染症が流行しやすくなります。避難所に出入りされる方々には、こまめに手洗い、うがいを励行するよう呼びかけましょう。水が出ない場合は、擦り込み式エタノール剤の確保に努め、可能であれば、擦り込み式エタノール剤やウェットティッシュを世帯単位で配布するのが望ましいです。

○ 発熱・せきなどの症状がある方には、避難所内に風邪・インフルエンザを流行させないために、軽い症状であっても、マスクの着用を呼びかけましょう。長引くときには結核などの恐れもありますので、早めの受診を勧めましょう。

○ 下痢の症状がある方には、脱水にならないよう水分補給を呼びかけましょう。また、周囲に感染を広げないように、手洗いを励行しましょう。

○ がれき撤去の際には、長袖・長ズボン・手袋(皮手袋)の上に厚手のゴム手袋をしたり、厚底の靴を履くなどしてけがを防ぎ、感染症にかからないようにしましょう。

○ けがをした場合には、そこから破傷風に感染するおそれがあります。土などで汚れた傷を放置せず、手当を受けるように医療機関に紹介しましょう。

○ 下痢、嘔吐、発熱患者が同時期に複数の方に発生した場合には保健所に連絡しましょう。

○ 感染症の患者さんが発生した場合は、感染拡大防止のため、患者さんのお部屋を分けて作ることも検討しましょう。

○ 下痢や嘔吐物の処理は、ノロウイルス対策のため、その都度適切に行うことが大切です。感染の拡大を防ぐために、下痢や嘔吐物を片付ける際は、直接、それらに手を触れないようにしましょう。

 

番組が取材に訪れた福岡市では、インフルエンザの場合と同様の対応を取るとし、全員で感染症対策を行うことが大事になってくるとしています。

 

避難所で熱が出た場合は、離れた部屋で隔離して過ごすことになるといいます。

 

ただ、地震における被害への対応だけで混乱が起きかねない中、ウイルスという新たな脅威が一緒になって襲ってくる状況だからといって「想定外」では済まされません。

 

国民の大多数は今地震が起きたらどうすればいのか把握できていない状態なので、ぜひ政府やメディアには、感染者数や犠牲者数の数で恐怖を煽るだけではなく、いざという時の指針を示してほしいものです。

※追記
内閣府が「新型コロナウイルス感染症を踏まえた災害対応のポイント」を作成しましたので参考にしてください。



初期段階で発見することが大切!?

長崎大学病院感染制御教育センターの泉川公一教授は、避難所における新型コロナウイルスの感染を防ぐには、初期段階での発見が重要としています。

 

できるだけ早く、体調の悪い人を見つけて違うエリアに入ってもらうことが良いとのこと。

 

とはいえ、自覚症状が出たときにはまだ集団と一緒に生活しているわけで、一気に広まっていくのは目に見えていますよね。

 

番組では、家の耐震強度は年々良くなっているので、地震に限ればライフラインが復活するまで在宅避難することで感染のリスクは抑えられるとしています。

 

福岡市では、最低でも3日分の食糧や水、懐中電灯などの備えを呼びかけています。

 

新型コロナウイルスを見据えた心構えが求められているとしています。

 

ひかりクリニックの高橋香奈子医師によれば、避難所で新型コロナウイルスに注意すべきポイントは以下の2つとしています。

 

手洗い、マスクをすること
部屋の換気をすること

 

さらに
・身体の抵抗力を高めること
・睡眠をしっかりと取ること
・ストレスを抱えないこと
・具合が悪い方を別の部屋に隔離
・助け合い、具合の悪い人に早めの声かけ
・医療と連携

 

在宅避難の場合
・元々体調が悪い方もいるので、外部とは連絡を取れるようにしておく
・備蓄、薬など

 

とのことでしたが、抵抗力やストレスを抱えないなんてかなり難しい気がしますよね。

 

結局のところ、新型コロナウイルスに対応する避難所におけるガイドラインを、政府には一刻も早く作成してもらうことが重要なのではないだろうか。

 

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まとめ

新型コロナウイルスの流行時に大地震が発生したら避難所ではどのような対応をとらなければいけないのか、もし、あなたの自治体では何も想定していないとしたら大惨事が待っているのは間違いなしでしょう。

 

専門家も結局のところ手洗いやマスク、換気くらいしか対応策を示すことができていないだけに、それを徹底するしかないという現状です。

 

普段から備えを怠らずに、「命を守るための行動」をしっかりと把握し、正しい情報に基づいて行動することが求められます。

 

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