出典:気象庁
2020年4月7日(火)14時12分頃に日向灘で発生したマグニチュード4.6の地震。
大分県や宮崎県で震度3を記録しましたが、2020年に入ってからの日向灘の地震が気になるところなんですよね。
もともと大きめの地震が発生する地域ではあるのですが、もし災害レベルになった場合に新型コロナとのダブルパンチへの対処ってどうなるのだろうか。
ここでは、2020年に入ってからの日向灘における地震、国が公表している大地震の発生確率についてまとめておきたいと思います。
2020年に入り日向灘で地震が多発!?
2020年に入ってから日向灘で起きている小さな地震。
もちろん、だからといって大きな地震が来るとは限りませんが、徐々に大きくなっているような気がしてなりません。
1月23日06時09分:マグニチュード3.6、最大震度1
1月29日22時52分:マグニチュード3.8、最大震度1
2月28日05時41分:マグニチュード4.0、最大震度2
3月31日16時17分:マグニチュード3.3、最大震度1
4月7日14時12分:マグニチュード4.6、最大震度3
まあ、これだけだといつものことじゃん、たいしたことないし、どこでもこんなレベルでしょ!って思いますよね。
しかし、2019年5月10日に最大震度5弱を記録しています。
その前にはどんな状況だったのかも見ていくと。
2月1日10時53分:マグニチュード3.4、最大震度1
2月5日13時25分:マグニチュード3.3、最大震度1
3月6日06時18分:マグニチュード3.7、最大震度2
3月7日23時57分:マグニチュード3.8、最大震度1
3月16日22時41分:マグニチュード3.8、最大震度2
3月25日09時38分:マグニチュード3.2、最大震度1
3月27日09時10分:マグニチュード3.7、最大震度1
3月27日09時11分:マグニチュード5.4、最大震度3
3月27日09時40分:マグニチュード4.1、最大震度1
3月27日15時38分:マグニチュード5.4、最大震度4
3月27日15時39分:マグニチュード3.9、最大震度2
3月27日15時54分:マグニチュード2.9、最大震度1
3月27日18時11分:マグニチュード3.8、最大震度1
4月8日07時29分:マグニチュード3.1、最大震度1
5月10日07時43分:マグニチュード5.6、最大震度3
5月10日07時44分:マグニチュード4.4、最大震度2
5月10日08時48分:マグニチュード6.3、最大震度5弱
5月10日08時52分:マグニチュード3.9、最大震度1
5月10日09時07分:マグニチュード4.9、最大震度3
5月10日13時53分:マグニチュード4.3、最大震度1
2019年は震度1~3がちょくちょく発生し、震度5弱を記録した地震の約1ヶ月半前に連続して起き、震度4も記録。
まったく同じとは思えませんが、もし、近いうちに震度3~4が数回起きるのであれば、その1ヶ月後くらいいは注意しておいて損はないのではないでしょうか。
全国ネットのテレビでは、3月13日に石川県で発生した震度5強の地震ですらほとんど扱っていません。
新型コロナウイルスだけに特化しすぎて、他の大事な情報までシャットアウトされてしまっています。
この状況で気になるのは、もし今、大地震がどこかで起きたらどうなってしまうのかということ。
メディアも政府も、感染症と災害が一気に押し寄せてきた時のことに触れなさすぎなんですよね。
日向灘の地震発生確率
ここで紹介している日向灘は、大きめの地震が起こる地域として有名な場所でもあります。
過去にもマグニチュード7レベルが何度も起きているため、まったくもって楽観視できるものではありません。
南海トラフの西端に位置するということもあって、政府は地震の発生確率を出しているのです。
出典:Peka – Image:Topographic30deg_N30E120.png, Headquarters for Earthquake Research Promotion homepage, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
・マグニチュード7.6:10%程度
・マグニチュード7.1:70~80%
・マグニチュード7.6:10%程度
・マグニチュード7.1:70~80%
発生確率を更新しても変わらず、マグニチュード7.1レベルは高確率で起きるとされています。
日向灘地震だけなく、豊後水道が震源地の場合や、南海トラフ巨大地震にも注意しなくてはいけないのが宮崎県や大分県。
1854年安政南海地震(M8.4)や1946年昭和南海地震(M8.0)でも津波が襲ってきているのです。
日向灘の過去の地震
2019年の地震では津波は発生していませんが、その他ではほぼ津波が起きています。
マグニチュード7.6レベルの地震は、約200年のサイクルで起きているといわれていて、1662年(M7.6)と1968(M7.5)が該当し、津波による被害も甚大だったと言われています。
200年間隔と推定されていますが、これは300年感覚になっていますね・・・。
また、マグニチュード7.0~7.2レベルの地震は、約20~27年のサイクルと推定されています。
1931年(M7.1)
1941年 (M7.2)
1961年 (M7.0)
1984年 (M7.1)
これらはいずれも人的な被害をもたらしています。
1984年から36年間も発生していないことを考えると、2020年に起きてしまってもなんら不思議ではありませんよね。
東海・東南海・南海トラフの連動型地震により発生したと言われている、1707年の宝永地震。
この地震は日向灘地震とも連動していたという可能性もあるとされているので、南海トラフ巨大地震にも警戒しなくてはならないのです。
発生日 | マグニチュード | 最大震度 |
---|---|---|
1662年10月31日 | 7.6 | ー |
1899年11月25日 | 7.1 | ー |
1899年11月25日 | 6.9 | ー |
1929年5月22日 | 6.9 | 5 |
1931年11月2日 | 7.1 | 5 |
1939年3月20日 | 6.5 | 4 |
1941年11月19日 | 7.2 | 5 |
1961年2月27日 | 7.0 | 5 |
1968年4月1日 | 7.5 | 5 |
1969年4月21日 | 6.5 | 4 |
1970年7月26日 | 6.7 | 5 |
1984年8月7日 | 7.1 | 4 |
1987年3月18日 | 6.6 | 5 |
1996年10月19日 | 6.9 | 5弱 |
1996年12月3日 | 6.7 | 5弱 |
2019年5月10日 | 6.3 | 5弱 |
コロナで避難所は大丈夫?
もし、新型コロナウイルスでの自粛中モード中に大地震が起きてしまったらどうなってしまうのか。
日本中どこでも起こる可能性があるため、都市部でも郊外でも関係なく注意しなければいけません。
どのメディアでも扱っていないので、いざという時にどうすればいいのか分かりませんよね。
↑でも書いていますが、3月20日(金)にアップされたRKB毎日放送の動画でそのあたりに言及していました。
番組が取材に訪れた福岡市では、避難所でもインフルエンザの場合と同様の対応を取るとし、全員で感染症対策を行うことが大事になってくるとしています。
避難所で熱が出た場合は、離れた部屋で隔離して過ごすことになるといいます。
厚生労働省では、2011年の東日本大震災以降、「避難所生活を過ごされる方々の健康管理に関するガイドライン」を作成しています。
感染症の流行予防
○ 避難所での集団生活では、下痢等の消化器系感染症や、風邪やインフルエンザ等の呼吸器系感染症が流行しやすくなります。避難所に出入りされる方々には、こまめに手洗い、うがいを励行するよう呼びかけましょう。水が出ない場合は、擦り込み式エタノール剤の確保に努め、可能であれば、擦り込み式エタノール剤やウェットティッシュを世帯単位で配布するのが望ましいです。○ 発熱・せきなどの症状がある方には、避難所内に風邪・インフルエンザを流行させないために、軽い症状であっても、マスクの着用を呼びかけましょう。長引くときには結核などの恐れもありますので、早めの受診を勧めましょう。
○ 下痢の症状がある方には、脱水にならないよう水分補給を呼びかけましょう。また、周囲に感染を広げないように、手洗いを励行しましょう。
○ がれき撤去の際には、長袖・長ズボン・手袋(皮手袋)の上に厚手のゴム手袋をしたり、厚底の靴を履くなどしてけがを防ぎ、感染症にかからないようにしましょう。
○ けがをした場合には、そこから破傷風に感染するおそれがあります。土などで汚れた傷を放置せず、手当を受けるように医療機関に紹介しましょう。
○ 下痢、嘔吐、発熱患者が同時期に複数の方に発生した場合には保健所に連絡しましょう。
○ 感染症の患者さんが発生した場合は、感染拡大防止のため、患者さんのお部屋を分けて作ることも検討しましょう。
○ 下痢や嘔吐物の処理は、ノロウイルス対策のため、その都度適切に行うことが大切です。感染の拡大を防ぐために、下痢や嘔吐物を片付ける際は、直接、それらに手を触れないようにしましょう。
新型コロナウイルスも、インフルエンザと同じ対応では対処しきれないと考えるのが普通の感覚ですよね。
自治体も国からのガイドラインを早く出してもらわなければ、いざという時に避難所での感染爆発は避けられないものになってしまいます。
緊急事態宣言、不要不急の外出自粛、事業者への保証、学校の休校・・・数々の困難に対して判断をしていかなければならないので、起きるかどうか分からないことに対して時間を費やすのは後回しになるのは理解できます。
ただ、もはやここまできたら「想定外」では済まされませんし、最悪の事態を事前に対策してもらいたいところです。
防潮堤は大丈夫、原発は安全・・・東日本大震災ではどれだけの安全が覆されたか忘れてしまったのでしょうか。
もし今、大地震が起きても大丈夫、避難所は安全、そう自信をもって言い切られたとして誰が信じるのか・・・。
まとめ
日向灘に限らず、新型コロナウイルスが蔓延してからは、震度3の地震でも大地震の前兆なのではないかと警戒している人も多いことでしょう。
地震情報を取り上げているネットの記事においても、「地震は起きないでくれ」「今はおとなしくしていてくれ」といった意見が見受けられます。
もし、夏まで新型コロナウイルスが消えず、夏になってしまったら今度は気象災害もありますし、さすがにダブルパンチは地獄すぎますよ。
とにかく野党には、どうでもいい政府の揚げ足取りばかりしたり、国会で「エー」とか大勢で言ったりしていないで、「今地震が起きたらどうするのか」を質問してほしいと願わざるを得ませんね。
さすがに、それくらいの質問くらいはできると信じていますが、はたして・・・。
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