帰宅困難者の定義とは?過去に発生した災害での事例や持ち物の必需品リスト

帰宅困難者の定義とは?過去に発生した災害での事例や持ち物の必需品リスト

2013年に政府が打ち出した首都直下地震の被害想定は、犠牲者は最大で2万3,000人、経済被害は約95兆円となっていて、これはずっと継続されています。

 

帰宅困難者は、最悪の場合90万人も及ぶと見られ、一人一人の行動に責任が伴ってきます。

 

というのも、交通機関がマヒすることで歩いて帰ると、救助の妨げになったり自らが危険になったりする可能性があるからなのです。

 

政府では、「むやみに行動しないこと」を推奨し、災害時は冷静な行動が求められます。

 



帰宅困難者の定義とは?

帰宅困難者は、災害時に会社や出先から家に帰れなくなった人たちのことを意味し、帰宅難民とも呼ばれています。

 

鉄道が都市部でメインの足となったことで、簡単に遠くまで移動できるようになりました。

 

一方で、交通網がマヒしてしまえば、移動できなくなってしまうデメリットも出てきているのです。

 

車を利用している場合でも、災害時は渋滞が起きる可能性が高く、事故も起こることが予想されます。

 

内閣府中央防災会議では、帰宅困難者の定義を次のようにしています。

・帰宅距離10キロメートル以内は全員「帰宅可能」
・10キロメートルを超えると「帰宅困難者」
・20キロメートルまでに1キロメートルごとに10%ずつ増加
・20キロメートル以上は全員「帰宅困難」

 

徒歩での帰宅が都内で一斉に始まると、応急処置などに影響をもたらすため、むやみに帰ろうとしないことを推奨しています。

 

帰宅困難者の行動心得10ヶ条についてはこちらで紹介していますので参考にしてください。

 

帰宅困難者の過去に発生した事例

帰宅困難者という言葉が注目されたのは、2011年3月11日に発生した東日本大震災でした。

 

東京でも鉄道やバスなどが運行を取りやめ、完全に交通の機能が失われ約10万人の帰宅困難者が出たのです。

 

道路もタクシーや自家用車で溢れかえり大渋滞となりました。

 

それでもコンビニは開いていたので、お腹が空いたり喉が渇いたりすれば購入することができる環境ではありました。

 

しかし、大勢の帰宅困難者が同じことを考えているので、すぐに品薄になり腹の足しになるものはすぐに売り切れになってしまいました。

 

震災から数日は、スーパーも含めて「買い占め」をする人も増え話題となりましたよね。

 

東日本大震災

東日本大震災の直後、東京のJR各駅では帰れなくなったお客さんが構内から外に締め出され問題となりました。

 

前代未聞の状況だったとはいえ、シャッターを閉めて駅を閉鎖した対応は物議を醸しました。

 

3ヶ月後の6月20日に、JR東日本の社長が東京都庁舎を訪問し当時の都知事だった石原慎太郎さんに謝罪する事態に発展しています。

 

東京都では、震度6以上の地震が発生した場合通行止めを行い強力な交通規制が行われるようにする条例が定められています。

 

これは消防車や救急車などの緊急車両が円滑に移動できるようにするもので、埼玉県や千葉県でも実施されます。

 

東日本大震災では都内の震度は5程度で収まっていたために、規制が行われずに大渋滞を引き起こしたのでした。

 

2011年台風第15号

2011年9月21日の14時頃に静岡県浜松市付近に上陸した台風第15号は、関東を直撃し帰宅ラッシュの時間帯と重なりました。

 

大江戸線以外の鉄道が運行を停止したことで帰宅困難者が至るところで発生。

 

21時頃になって、ようやく動き始めた電車も増えてきて帰れることになりました。

 

しかし、一斉に駅に押し寄せたために、入場規制が行われるなど大混乱を招いたということがありました。

 

結局、運行状況が元に戻るのは終電となってしまったのです。

 

2014年2月8日の大雪

東京で45年ぶりの大雪となった2014年2月8日。

 

全国に大雪をもたらし、都内でも20センチメートルの積雪を超えた場所もあり、交通網は混乱をきたしました。

 

雪国では当たり前の積雪でも東京では大事になってしまうんですよね。

 

成田空港では欠航が続出し、都内に向かう電車も不通になっています。

 

2日間にわたって陸の孤島となってしまったのでした。

 

大阪府北部地震

2018年6月18日の7時58分に起きた大阪府北部地震では、京阪電車に混乱を招きました。

 

朝の発生ということもあり、通勤の途中で被害に遭った人も多かったのです。

 

電車は緊急停止し、歩いて近くの駅まで歩く羽目になりました。

 

行き場を失った通勤者には各自治体が体育館などを休憩所として提供。

 

夕方には、淀川の橋で徒歩の帰宅困難者で溢れかえる事態となりました。



帰宅困難者の持ち物の備えも紹介

災害が起きた場合は、すぐに歩いて帰るという判断をしないようにしてくださいということをお話ししました。

 

しかし、どんな状況で起こるか分からないのが災害というものです。

 

出先で遭うかもしれませんし、電車で移動している時に発生するかもしれません。

 

そんな時のために、これだけはせめて持っておきたいという備えを紹介しておきます。

 

普段は使わなくても、通勤用のバッグに忍ばせておくことで、いざという時に役に立ちますよ。

 

いずれもコンパクトで軽く、普段から邪魔にならないものを選ぶと良いでしょう。

・地図
・ラジオ
・ライト
・緊急連絡カードやメモ
・飲料水
・携帯トイレ

 

大規模な停電となれば、携帯の充が切れる可能性もあり、調べ物ができない可能性が出てきます。

 

避難所が書かれている地図もありますが、普段から調べておき、施設やお店、頼りになる知人の家などをメモっとくと良いでしょう。

 

情報収集はラジオが便利ですし、ライトは停電時や暗い道を歩くのに重宝します。

 

緊急連絡カードやメモは、携帯の電源が切れた時のために必要な連絡先を書き留めておきます。

 

家族の勤め先や連絡先、普段から話あっておいた避難所の場所などなど。

 

自分が怪我した場合のためにも役に立ちますし、もしもの時のために血液型を書いておくようにしましょう。

 

携帯トイレのセットは、最低3日分は用意しておきたいところです。

 

トイレは、破損によって使用できなくなったり避難所では処理が追いつかなかったりするためにかなり重要な防災グッズです。

 

ビニール袋に凝固剤や消臭剤を入れて固めるものが一般的で、コンパクトなものが多いので用意しておくと便利です。

 

大地震の際は、家のトイレも配管が破損している可能性があるので、基本的に使用はNGなので、備蓄としても多めに備えておきましょう。

 

さらに、夏ならウェットティッシュ、冬ならカイロなども役に立ちますよね。

 

まとめ

大規模な地震や水害に襲われた時、家族や家の状況が心配になりますが、身勝手な行動は控えるようにします。

 

家族で話し合って集合場所や連絡方法などを事前に決めておくことで、災害時には慌てずに安否の確認がしやすくなります。

 

持ち物の備えは何が必要なのかは人それぞれなので、一度、災害時を想定して考える時間を作ってみてはいかがでしょうか。

 

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