【ネタドリ】首都直下地震の街の備え|密木地域は火災が大規模になる

【ネタドリ】首都直下地震の街の備え|密木地域は火災が大規模になる

2020年1月17日(金)19:30~19:57にNHKのネタドリ!では「首都直下地震 あなたの街の備えは?」を放送。

 

1995年1月17日5時46分52秒に兵庫県の淡路島北部沖を震源としたマグニチュード7.3、震度7の大地震が起きた日からちょうど25年。

 

30年以内に70パーセントの確率で起きるとされる「首都直下地震」は、犠牲者2万3,000人という想定被害なんですよね。

 

震災からどのようにして身を守るのか、あなたの街の備えはどうなっているのか伝えてくれる内容となっています。

 

放送内容
・阪神淡路大震災から25年となるこの日、首都圏の地震防災について考える
出演者:高橋みなみ、松田利仁亜、柴田理恵
東京大学准教授・廣井悠

 



首都直下地震の大規模火災

首都直下地震は30年以内に70パーセントの確率で起こるとされています。

 

犠牲者2万3,000人、そのうち1万6,000人もの人が火災によるものと言われています。

 

木造住宅が密集した地域(木密地域)ではさらなる延焼の可能性が高く、想定を上回ることも考えられます。

 

冬に発生すれば、最大で41万2,000棟が焼失すると想定されています。

葛飾区東四つ木地区

番組では葛飾区東四つ木地区を取り上げています。

 

古くからの木造住宅や平屋の建物が多く、狭い路地が入り組み密集している場所。

 

このような木造住宅の密集地域を「木密地域」と言います。

 

大型車が通れない道が多いため、緊急車両が近づけません。

 

木密地域は、大規模な火災のリスクがあるのです。

 

また、木密地域の避難場所や避難所で火災が発生すれば多くの人が犠牲になるとされています。

 

身動きが取れないため、戻ろうとしても巻き込まれてしまう。

 

2016年12月22日に起きた新潟県糸魚川市の大規模火災では、1点から発生したにもかかわらず30時間燃え続け、147棟が燃えてしまいました。

 

首都直下地震では、このような火災が何カ所でも発生すると言われているのです。

 

また、糸魚川では、39.7パーセントの人が火の様子を見ていたといいます。

 

もし、人にそのような習性があるのであれば、犠牲はさらに増えてしまう可能性が出てしまうのです。

延焼を防ぐ対策

阪神淡路大震災では、2日にわたり燃え続き、消火が追いつかなかったという事態に陥りました。

 

東京北区のある地域のシミュレーションでは、火災9件が起きたとしても消防車11台しか対応できません。

 

阪神淡路大震災で消せたのはたったの2ヶ所だったのです。

 

首都直下地震が起きた場合、東京では811件の地点で火災が発生、対する消防車・ポンプ車は500台

 

延焼を防ぐのは難しいとされているんですよね。

 

火災の延焼を防ぐポイントは、勝負の1時間

 

1時間以内に消せなければ延焼は防げずどんどん広がってしまうのだといいます。

 

杉並区高円寺北地区の対策

杉並区の高円寺北地区では対策をしていることを紹介。

 

対策として自分たちでも使える消火機器や消防ポンプを準備。

 

一人でも扱える器具や水道の蛇口に繋ぐだけで使える機器も用意しています。

 

防災訓練は年3回行い、自治会の人たちにも使い方を学んでもらう機会を設けています。

 

消火活動のマニュアルを作り、パトロール班、消火班、リーダー、リーダー不在の時の代役などを細かく決めているといいます。

 

首都直下地震での火災の犠牲者1万6,000人は、一人一人が対応すれば800人に減ると言われています。

 

そのためにも、初期消火が重要で、個人でも街の消火器の場所を確認し、消し方を学ぶ必要があるのです。

 

ただし、消火器にも限界があるので注意。

 

自分の背の高さより上に上った火は消すことが難しく、逃げるタイミングの判断も重要となります。



電気関係の出火の防止

ストーブを点けっぱなしというような、電気関係の火災が多く発生する可能性が高いと言われています。

 

阪神淡路大震災では、火災の6割が電気関係によるものだったのです。

 

対策として「感震ブレーカー」の普及を各自治体が推し進めています。

 

感震ブレ-カーとは、ブレーカーに後付けで設置する機器で、震度5を感知すると自動的にブレーカーを落としてくれる優れもの。

 

また、停電から電気の復旧でも火災が発生する可能性があるのです。

 

これを「通電火災」といい、避難する時にブレーカーを落とすコンセントを抜くという対応が求められます。

 

心がけで減らせるものなので、意識しておくようにしましょう。

 

火災に強い街作り

行政の取り組みとして、葛飾区東四つ木地区では平成10年から「火災に強い街作り」を進めています。

 

不燃領域率」という街の燃えにくさを表す割合を上げる取り組みをしています。

 

火災に強い建物や広い道路をつくり、燃えにくい地域をつくるようにするとしています。

 

70%超となれば、火災が広がらない街とされています。

 

かつては23パーセントだったため、火災が発生すれば大半が焼失します。

 

現在は50パーセントにまで上昇し、道路の拡幅は6mに拡大。

 

広場も整備し、木造の建て替えも促進しているのです。

 

将来は70%を目指しますが、木造のいいところを全部無くすのは情緒もへったくれもなくなってしまうので、そこのバランスが難しいようですね。

 

地震火災は情報が出にくいものなので、火に囲まれない逃げ方をするように心がけます。

 

風上の広い道路を使って広い場所に逃げる、そういった知識や訓練をしておくことが大切なのです。

まとめ

東京の下町では、木造住宅が密集する「木密地域」が危険とされています。

 

国、自治体、個人、それぞれで火災を起こさない対策が重要なのです。

 

感震ブレーカーの着用、消火器の位置の確認、逃げるルートの確認・・・今一度、地震火災について考えてみてはいかがだろうか。

 

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