政府が公表している首都直下地震の発生率は、今後30年で70パーセントとなっています。
犠牲者2万3,000人、火災に限れば最大で2万3,000人という大規模なものに。
地震の後には必ずといっていいほど火災が発生するため、避難する際には大元のブレーカーを落とすことが推奨されています。
とはいえ、パニック状態では気が向かない可能性も高く、日頃から意識しておくようにしておきたい。
地震が起きたらブレーカーを落として逃げる
首都直下地震が発生すれば、最大で2万3,000人もの犠牲者が出るとされています。
特に、下町の木造密集地域「木密地域」では、平屋が多く風が吹けばあっという間に燃え広がってしまう。
通路も狭いために消防車も近づくことができず、消火活動も困難となります。
近年は、区や自治体が整備を進めていますが、まだまだ追いついていない状態。
少しでも防ぐためには、町全体で、避難時にブレーカーを落とすという決め事を浸透させていく必要があります。
地震による火災には、建物の倒壊によって配電の損傷やボンベの破裂などの原因も考えられますが、阪神淡路大震災で多かったのが通電火災だったのです。
阪神淡路大震災では通電火災が問題に
1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災では、出火原因が判明したものだけでも231件の火災が発生ししています。
そのうち、85件が電気関係が原因と思われるものでした。
停電が復旧した時、電源がついたままの家電によって燃え広がってしまう火災を通電火災と呼びます。
一方、2004年10月23日に発生した新潟県中越地震では、通電火災は0件だった。
阪神淡路大震災を教訓に、住民はブレーカーを落として避難していたという。
復旧する際にも、電力会社が住民にブレーカーを落としているかを確認しながら慎重に復旧を進めたのでした。
もちろん、阪神淡路大震災の時は、1月だったのでストーブやこたつを使用していたこともあるでしょう。
首都直下地震や南海トラフ巨大地震もいつ起こるか分からないため、冬に起きた場合は特に注意して起きたい。
感震ブレーカーを取り付けよう
【上手に使おう #感震ブレーカー】東日本大震災で発生した火災のうち、過半数が電気関係の出火でした。感震ブレーカーは、地震の揺れを感知すると、自動的にブレーカーやコンセントなどの電気を止める器具で、工事の不要なタイプも。設置を検討してみませんか?https://t.co/SCpifpaEbMしn pic.twitter.com/syUZXXd2I7
— 千葉県市原市 (@ichihara_city) August 22, 2018
いくらブレーカーに気をつけていても、実際に大きな地震が起きればそれどころではないかもしれません。
そんな時のために、自治体によっては対策として「感震ブレーカー」の取り付けを推奨しています。
家をまわって普及を行い、設置してもらうという活動をしている地域もあります。
感震ブレ-カーとは、ブレーカーに後付けで設置する機器で、震度5を感知すると自動的にブレーカーを落としてくれる優れもの。
ブレーカー自体に内蔵する工事を行うことはできますが、数万円かかります。
家全体のブレーカーとなるレバーの部分に引っかけて設置する、簡易タイプであれば3,000円ほどで購入することが可能で、手軽に設置もできます。
注意点として、感震ブレーカーによって辺りが真っ暗になってしまうので懐中電灯やライトを準備しておくようにしてきましょう。
また、避難しやすいように、玄関までの通路に背の高い家具を置かず、倒れた際に怪我しない場所・通路を邪魔しない場所にレイアウトすることも防災の基本となります。
まとめ
地震が起きた際には、通電火災が起きる可能性が高く、逃げる際にはブレーカーを落とすことが推奨されています。
通電火災を起こさないことは、自分の家だけではなく地域全体を救うことに繋がりますので、ぜひ覚えておいてください。
とはいえ、自分だけでは意味がないので、周りの人にも声を掛け、みんなで協力して自分の町を守っていきましょう。
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