「赤信号、みんなで渡れば怖くない」
悪いことでも、集団でやってしまえば気にならない･･･まさにイジメの構図に他ならないものです。
こういった状況において、知らず知らずのうちに当事者になっていたということはありませんか？
例えば、SNSなんかでの炎上騒動･･･芸能人批判に政府批判、みんなが攻撃しているからと一緒になって相手を陥れるという愚かな行為をしていないでしょうか？
同調現象｜みんなと同じ行動をすれば安心する！
みんなと同じ行動をすることで安心し、違った行動をすると不安になる･･･。
このような心理になることを「同調現象」といいます。
自分だけが正しい行動をしていたとしても、周囲の人が全員間違った行動をしていたら不安で、ついには周りと同じ行動をとってしまうんですよね。
少数派の意見は、間違っているという印象を持たれてしまいますが、徐々に同意見が増えていくとやがて逆転する現象が起きます。
少数派の意見だったものが、多数派の意見になっていくのも同調現象がもたらすものなのです。
もし、旅行先で災害にあってしまい避難することになったら、他の人が向かっている場所に行こうとしますよね。
これは、多くの人と同じ方向に流れていくことで安心するからなのです。
しかし、それが必ずしも正しいということではないので、災害時には正しい知識を事前に学び、対応しなくてはならないので注意しておきましょう。
SNSの炎上の理由は同調現象！？
近年では、SNSによる炎上が問題となっていますが、これも同調現象が大きく影響しているのです。
有名人だけではなく、事件の被疑者や被害者の家族、事件の目撃者など、ターゲットは様々というのも怖いところでしょうか。
匿名性というのも後押しとなっているのか、他の人が誰かを攻撃していれば同調して一緒に攻撃。
ネットの中では、ある意見や思想が多くの同調者を集め集団化する場合があります。
それはいつの間にか世の中に驚異をもたらす集団となっていることもあり、これを「サイバーカスケード（集団極性化）」といいます。
多くの段々になっている滝のことをカスケードといい、集団によって段階的に流されていってしまう様を表した言葉です。
こうなってしまうと、賛成の意見はどんどん歓迎され、反対意見は駆逐されてしまいます。
これを「同調圧力」といい、同意見の人はますます増えていってしまうのです。
また、同じ意見や考えなど、近い価値観を持った人が集まりやすいSNSでは、意見が共鳴し合って強く増大な意見となっていくことがあるので注意したいところ。
これを「エコーチェンバー現象」といいます。
周りの人も自分と同じ考え方だと思い込む
周りの人たちの考えや行動は、自分と同じだと勝手に思い込んでしまうことがあります。
これは、自分の行動こそが一般的な当たり前のことであり、多くの人が同じ行動をすると思っているからなのです。
「誤った合意」を意味する「フォールス・コンセンサス効果」と呼ばれている心理なのです。
例えば、大勢の人が集まるイベントなどで、アンケートをとった場合に以下の人たちに次の質問をします。
・アンケートを受けてくれた人･･･Ａ：受けてくれると思う
・アンケートを断った人･･･Ａ：断ると思う
つまり、他の人も当たり前のように自分と同じことを言うと思いますよ、ということなのです。
これは、まさにワイドショーなんかで何でもかんでも批判ばかりしているコメンテーターや専門家、一部の報道番組そのものですよね。
自分が正しいとしか考えられなため一向に話しが進みませんし、特に野党の有名どころの人たちは批判しかできないように見えますし同様と考えて良いかもしれませんね。
自分が知っていれば他の人も知っているという勘違い
自分が知っている知識は、他の人も知っていて当たり前だと思ってしまうことがあります。
これを「知識の呪縛」といい、世の中には自分の知識をひけらかすことでプライドを維持しようとする器の小さい人間が陥りやすいものですね。
普通はこれくらい知っているでしょ！
と、思っている人は、この「知識の呪縛」にとらわれているということに気がつくことができなければ、嫌われ者のポジションにずっといることになるでしょう。
自分の意見が正しいという頑固なところもあるので、近くにこういった人がいる場合は関係性を持たないに越したことはありません。
「自分が正しい＝プライドを保つ」というくだらない考え方が自然と身についてしまっているので、なかなか理解してもらえないでしょうね。
まとめ
周りと同じ意見でいることで安心し、多数派になってしまう「同調現象」。
SNSの炎上にも見られることで、自分が誹謗中傷をしまくっていてもみんながやっているからという安心感がそうさせてしまいます。
もし、自分だけがたまたま訴えられてしまったら、「だって、みんなもやっていたし･･･」という言い訳は通用しないので、無駄な書き込みをしないに越したことはありませんよ。
