【デュクシ】小学生の大好きな効果音を分析してみた!元ネタは何でいつから?

【デュクシ】小学生の大好きな効果音を分析してみた!元ネタは何でいつから?

小学生の男の子ってなぜかよく「デュクシ」っていう効果音を使っていますよね。

 

大人になったあなたも、ランドセルを背負っていた頃に使っていた記憶があるのでは?

 

女性の方は「男の子ってくだらない」「意味分かんない」なんて思いながらも一緒になって楽しんでいたのではないでしょうか。

 

今回、そんな「デュクシ」について分析してみたので紹介していきたいと思います。



小学生の効果音デュクシって何?

まず、そもそも「デュクシ」について聞いたことがないという方に説明しておきますね。

 

デュクシは、小学生の男の子が格闘の真似事をしている際や手で攻撃する時、ちょっかいを出す時などに口ずさむ謎の言葉です。

 

いつの時代から言われ始め、何が元ネタかも分からない魅惑の言葉。

 

人によっては「ドゥクシ」だったという方もいるかもしれませんが、ほぼ公式となっている記載「デュクシ」で今回は通させていただきます。

 

おそらくパンチではなく親指以外の4本の指先で攻撃していた方が多いかと思いますがどうでしたか?

 

類義語に「ドゥフ」などの効果音があり、対比となるのは小学生の守りの謎行動「バーリア」でしょうか。

 

胸で十字に交差するパターンや人差し指と中指を絡めるパターンがあるバリアも気になるところですが、今回は触れないことにします。

 

ちなみに、SNSなどでも今の子ども世代がデュクシを使っているという報告が見られますので、きちんと文化の伝承がなされていることがうかがえます。

 

小学生の効果音デュクシの元ネタは何でいつから使われていた?

それでは、デュクシという効果音の元ネタは何だったのでしょうか。

 

ここでは、以下の3つの説を取り上げてみたいと思います。

・仮面ノリダー説
・ストリートファイターⅡ説
・ドラゴンボール説

仮面ノリダー説

仮面ノリダーとは、「とんねるずのみなさんのおかげです」のワンコーナーだった仮面ライダーのパロディドラマです。

 

1988年春にSP放送され、秋にはレギュラー化して1990年春まで放送。

 

その後、1992年、1993年、1997年にもSP放送されました。

 

2016年12月16日に放送されためざましテレビでは、デュクシの元ネタはいったい何なのかを調査。

 

仮面ノリダー役の木梨憲武さんに直接聞いてみると、答えは「言ってないですね」とのこと。

 

しかし、格闘シーンに効果音がつけられたことから、これを観た当時の小学生たちがデュクシと言うようになったと分かったのでした。

ストリートファイターⅡ説

こちらもめざましテレビで元ネタ候補に取り上げられたストリートファイターⅡ説。

 

通称「ストⅡ」は1991年にアーケードゲームに登場し、当時はストⅡ専門店も出てくるほど。

 

1991年2月に発売されたスーパーファミコン版は爆発的な大ヒットとなり、一大ブームを巻き起こした格闘ゲームの名作中の名作です。

 

ストⅡは各国代表のキャラクターが1対1で戦うことが基本です、パンチやキックが相手に当たるとデュクシのような効果音が出ます。

 

連続攻撃はデュクシデュクシデュクシと聞こえることもあり、小学生の間で頻繁に使われるのも納得でしょうか。

 

ストⅡの場合は、やられたキャラクターが「ウーワ、ウーワ、ウーワ」といった声を出すのも印象的でしたよね。

ドラゴンボール説

そして、幅広い世代に人気のあるドラゴンボールが元となっている説について。

 

ドラゴンボールが最初にアニメ化されたのは1986年~1989年、ドラゴンボールZが1989年~1996年。

 

ベジータが始めて地球に攻めてきたサイヤ人編以降は、パンチ・キックの応酬の効果音が激しくなり、消えたり現れたりも多くなりました。

 

デュクシの他にも消える音「ヒュンヒュン」「シュンシュン」や、エネルギー波による爆発音「ドガーン」、やられている音「ドカッ」「バキッ」なんかも織り交ぜながら子供たちも使用していましたね。

世代別調査

めざましテレビ調べでの使用していたかの世代別調査で、以下のような結果になっています。

50代以上:0%
40代:10%
30代:53%
20代:80%以上

 

調査結果と3つの説の期間を照らし合わせて見ることにします。

仮面ノリダー:1988年~1990年
ストリートファイターⅡ:1991年~
ドラゴンボール:1986年~1996年

 

デュクシはいつから使われていたのかという議論に関しては、1980年代後半~1990年代前半が濃厚でしょう。

 

その時代に小学生だった年代ということは、2020年時点で40代前半の方はギリギリ当てはまります。

 

30代中盤から後半はど世代真ん中で、30代前半は当てはまりませんので調査結果とほぼ同じになりますね。

 

20代は2000年代に小学生ですが、小さい頃から情報がすでに発達していた世代なのであまり参考にしなくてもいいでしょう。

 

小学生って、友達発信なのか兄弟発信なのか、誰にも教えられていないのになぜか知っているものがありますよね。

 

例えば、「どちらにしようかな」「ぶるんぶるんぶるんはるちるがるとるぶる」「インドの山奥・・・」などなど、思い出せばいっぱい出てきませんか?

 

それと一緒で、20代はなぜかデュクシを知っていたということなのではと推測します。



小学生の効果音デュクシを分析してみた!

ここまで長くなってしまいましたが、ようやく本題のデュクシ分析について見ていきます。

 

今回は、ブーバ/キキ効果とそれに伴う音印象の観点から分析してみました。

 

ブーバ/キキ効果


出典:Monochrome version 1 June 2007 by BendžVectorized with Inkscape —Qef (talk) 21:21, 23 June 2008 (UTC) – Drawn by Andrew Dunn, 1 October 2004.Originally uploaded to En Wiki – 07:23, 1 October 2004 . . :en:User:Solipsist . . 500×255 (5,545 bytes), CC 表示-継承 3.0, リンクによる

まず、この2つの図形を見てどちらが「ブーバ」「キキ」という名前の図形だと感じますか?

 

被験者にこの2つの図形を見せると、なんと98%もの人が左のギザギザをキキ右の丸みを帯びた図形をブーバと答えたのだという。

 

なぜそのような結果になるのかというと

 

ブーバは唇の丸みを伴った母音となる円唇母音であり、キキは唇の丸み伴わない非円唇母音だからです。

 

それぞれの図形の印象発音する際の唇の形が関係していることで、98%もの人が同じ答えを導いたというのです。

 

これがブーバ/キキ効果というものなのですが、世の中のネーミングもこのような語感を重視していることが考えられるんですよね。

 

人は知識や体験から言葉と印象を結びつける習性があるため、このような結果が出るのだといいます。

 

では、デュクシはどうなのかというと、発音時に口を大きく開けないため丸みを帯びた図形を想像する可能性は低いでしょう。

 

どちらかというと、キキの図形よりも尖った鋭いものを想像するのではないでしょうか。

 

ギザギザではなく先端は一つで、例えるなら超鋭角な二等辺三角形のような。

 

ちなみに、筆者は何も前もっての知識が無い状態で、逆の答えとしてしまい残りの2%の人間となってしまいましたが・・・。

音印象

ブーバ/キキ効果と少し近いものがありますが、音それぞれの印象はどうなのかも見ておきたいと思います。

 

「デュクシ」をそれぞれの文字を分解してみると

 

デュ
ダ行:男性的・重さ・暗さ・意地悪な・力強さ
母音ウ:やさしさ・情感・痛い・苦しい

 


カ行:堅い・強さ・乾いた・鋭い・スピード感
母音ウ:やさしさ・情感・痛い・苦しい

 


サ行:鋭さ・スピード感・細い・健やか・爽快感
母音イ:速い・鋭さ・活性感・厳しさ・うるさい・まっすぐ突き進む
出典:音印象に基づく商品名の量的分析 内田善哉氏

 

さて、これを見てどうでしょうか?

 

小学生の男の子たちがデュクシの使い手である理由には、音の響きが関係していそうですよね。

 

動きもまさにスピードがあってうるさい感じですし、強さや堅さなども合っています。

 

つまり、謎の効果音「デュクシ」はここまで書いてきたこと全てがうまく混じり合ってできたものであり、まさに奇跡の言葉なのです。

まとめ

小学生の男の子の必修科目とも言える「デュクシ」は、生まれるべくして生まれた擬音語なのでした。

 

元ネタに関してはもう一つ、キンケシ(キン肉マンのゴム製品の人形・1983年~)を両手に持ち自分で戦わせる一人遊びなんかも有力かと考えています。

 

同窓会や幼なじみと再開した際には、デュクシを使いながら思い出話に花を咲かせてみてはいかがでしょうか。



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