買うつもりがなかったのに、セールだと聞いてついつい買ってしまうってことはありませんか?
なぜお得だと感じてしまうのか・・・そこにはもちろんお店の戦略があるんですよね。
必要ないものまで買ってしまいがちなセールの時期、惹かれてしまう理由を理解して財布の紐をギュッとしてみてはいかがでしょうか。
セールでついつい買ってしまうのはなぜ?
セールなどで、それほど必要ないものでも買ってしまうあなた。
なぜついつい買ってしまっているのか、その理由をご存じですか?
セールの戦略としてよく使われるのが、最初に高い金額を提示しておいて、その数字を線で消した上で安い金額を見せる方法です。
例えば「5,000円 → 2,500円」といった表記ですね。
「本当は5,000円のところ、セールなので特別に2,500円」で販売するといするわけです。
ただ単に「2,500円」と書かれているよりも「5,000円 → 2,500円」と書かれている方がお得感がありますよね。
このように、最初に提示した金額によって感じ方が変わる効果を「アンカリング効果」といいます。
さらに、「定価3,000円→特別価格2,500円」のように定価と特別価格を一緒に載せることでよりお得な印象を持ちやすくなる手法も有効にないます。
これを「コントラスト効果」もしくは「対比効果」といい、わたしたちはうまくノせられてしまっているのです。
数字で行動が変わる!?
事前に見る数字によって、人の行動は変わってくるという場合もあるので注意しておきましょう。
「500」「5,000」「50,000」という3つの数字が書かれたカードがあったとします。
裏返しにしておき、その中から1枚引いてもらう。
その際、他の2枚の情報は知らないという条件として、1枚引いてもらい数字を確認します。
そして、ある商品を見てもらい値段を予想してもらいます。
すると、引いたカードの数字が大きいほど予想の金額も高くなりやすいというのです。
さらには、大きい数字を引いた人の方が、商品に対しての印象も良くなるのです。
1,980円(イチキュッパ)に惹かれる理由は?
商品を買う際によく見かけるのが「1,980円」や「2,980円」などギリギリ大台の手前という値段ですよね。
イチキュッパ、ニーキュッパなんて呼ばれていますが、これにもちょっとした秘密があるんです。
キリが悪い数字ですし、2,000円や3,000円とくらべても20円しか違わないため、実際にはそこまでお得というわけでもありません。
しかし、安く感じるのはなぜなのでしょうか。
それは、「80」など中途半端な数字を入れ込むことで安く感じるという心理が働いてしまうためなんです。
これを「端数効果」といい、日本では「8」、海外では「9」が多く使われています。
反対に、高値の商品に関しては、端数にするよりはキリのいい値段にしておいた方が高級な印象を持ちやすい。
「49,800円」と「50,000円」では、200円しか変わりませんが、50,000円の方がキリが良く印象も品質が良さそうだと感じやすくなります。
これらを把握しておくと、お店側の作戦だと理解できますし、無駄な買い物を避けることに繋がるかもしれませんよ。
一番左の数字が印象を決める!?
人は数字を認識する際に、左から読むことが当たり前となっています。
そのため、左端の数字が一番印象に残りやすくなっています。
これを「左の数字効果」といい、「3,000円」と「2,980円」ではたった20円の違いですが、3,000円台と2,000円台というイメージが強くなり、より差があるように感じるのです。
定価と値下げ額を一緒に載せる場合には
「2,500円→2,000円」
「2,480円→1,980円」
後者の方がより安くなったと感じることでしょう。
このように、左端の数字が「2」から「1」になったことで、めちゃくちゃ安くなっているという印象を持ってしまっているのです。
まとめ
セールでついつい買ってしまうのは、お店側の戦略のよって心理が操られているからなのです。
・コントラスト効果
・端数効果
・左の数字効果
これらの効果によって、それほど安くなっていないものでもお得と感じてしまいます。
注目しながら買い物をすることで、財布の紐を緩めずに済むかもしれませんよ。