あなたは、何かに失敗したり思うようにいかなかったりした時に、都合のいい言い訳をしたことはないでしょうか?
志望校に受からなかった、就職に失敗した、夢が叶わなかった、恋が叶わなかった・・・などに対して「別の夢の方が大切だったし」「もともと○○したかった訳じゃないし」などなど。
そもそも、人ってなぜ言い訳をしてしまうのでしょうか。
そこにはどのような心理が働いているのか、今一度、理解して「言い訳」を有効に使っていきましょう。
失敗したら都合のいい言い訳するのはなぜ?
受験、就職、夢、恋愛・・・などなど、人は必ずしも成功し続けるとは限りません。
そんな時、気づかないうちに自分に対して言い訳をしてしまっているんですよね。
もし受かっていても行きたい学校ではなかった、どうせいい会社ではない、もともと夢は別にあるし・・・。
受からなくてよかったんだと都合よく解釈してしまいがちなんですよね。
上手くいかなかったことで不快さを感じ、その不快感を自分の中で解消しようとするのです。
このような心理のことを「認知的不協和」といいます。
強い思いがあればあるほど失敗した時のダメージは深いため、より解消したいと思う傾向があります。
逆に、やりたくない仕事をしながら毎日せっせと働いているのであれば、どうにか肯定しようとするんです。
やりがいがあるから、将来のため、などと言い訳をして自分の行っていることを納得させたいのです。
基本的には失敗したくない
人は、基本的に失敗をしたくないと考える生き物です。
例えば、ずっと欲しかったものを調べて納得して買ったはずなのに、なぜか購入後も調べてしまうことはありませんか?
また、友人が持っているものの方がよく見えてしまい、あっちを買っておけばよかったなんて感じたこともあるのでは?
このような場合、さらに調べることで自分の商品のいいところを見つけ出そうとします。
値段の割にはいい働きをしてくれる!などと都合の良い理由をこじつけて納得しているというね。
心のどこかでは、買ったことに対して失敗したという思いがあるはずなのに、何とか言い訳をして自分の行動を肯定しようとする何とも悲しい心理が働いているのです。
言い訳によって傷つかないようにしている?
しかし、都合のいい解釈をして自分に言い訳をすることが、必ずしも悪いということでもありません。
生きている中で、自分の思い通りに運ぶなんてのはごくわずか。
なかには、人生の全てが成功と思える人もいるかもしれませんが、そんなのは稀も稀でしょう。
とはいえ、失敗が起きる度にへこんでいてはまともな精神状態で過ごしていくことは難しいですよね。
悩みが多く、深いものであれば身体の調子を崩しかねません。
言い訳をすることで、自分が傷つかないように守ってあげているという考えもできますよね。
いつまでも失敗を引きずっていては前に進むことが難しくなります。
周りの人や学校、会社などに迷惑をかけなければ言い訳はむしろした方がいいのです。
まとめ
失敗をした時には、何かと言い訳をしたくなるのが人というもので、都合の良い解釈をすることを「認知的不協和」と呼びます。
他人に不快な思いをさせてしまう言い訳は話になりませんが、自分に対して納得させるための言い訳であればOK。
何でもかんでも言い訳するのはいかがなものかと思いますが、悩んでいて心身が疲れてしまうくらいならスッキリ忘れてしまえばいいのです!