【確証バイアス】恋をすると周りが見えなくなる人は注意!災害時に逃げない可能性も

【確証バイアス】恋をすると周りが見えなくなる人は注意!災害時に逃げない可能性も

恋は盲目」なんて昔から言われていますが、これってちょっと注意が必要なんですよね。

 

パートナーの嫌なところも見えないくらいの恋、いいじゃないですか!?

 

なんて思っていると、いざという時に危険にさらされる可能性があるので気をつけてくださいね。

 

これ、実は冗談では済まされない話しなので思い当たる方は気にするようにしてください。



恋をすると周りが見えなくなるのはなぜ?

 

恋愛をすると周りが見えなくなってしまう人っていますよね。

 

今までは嫌なところがあったとしても、好きになったら気にならなくなってしまう。

 

好きなところばかりが目立って、嫌いな部分は見えなくなってしまい、さらに好きになるっていうね。

 

このように、自分にとって都合のいい情報しか見なくなってしまうことを「確証バイアス」といいます。

 

バイアスというのは、偏った考え方のことで先入観といってもいいかもしれません。

 

この心理は危険なことに、自分にとって有効的な情報ばかりを吸い上げ、意に反することは無視してしまうということが起きてしまうのです。

正常性バイアス|災害時に逃げない人の特徴

 

なぜ、「恋は盲目」になってしまう人が、災害時に危険にさらされる可能性があるのかお分かりになったでしょうか。

 

いくら、災害が起きたとしても、「今までも大丈夫だったのだから、今回も平気でしょ」「自分は大丈夫」などと言って、都合の悪いことは無視してしまうことが起きてしまうんです。

 

このように自分にとって都合のいい解釈をしてしまう心理を「正常性バイアス」「正当性バイアス」などと呼びます。

 

また、避難指示が出ているにもかかわらず、たいした被害にはならないからと高をくくってしまい「自分だけは大丈夫」という心理になるのを「楽観性バイアス」ともいいます。

 

日常でもこの心理が働いている場合はあるんですよね。

 

例えば、飛行機は事故が起きれば大変なことになってしまうと分かっていても乗りますよね。

 

これは、「自分だけは大丈夫」だと思うことで成り立っている行動なのです。



正常性バイアスが原因の災害の例

とはいえ、災害時において「自分だけは大丈夫」という考えは持たないようにしてくださいね。

 

近年は、異常気象などで毎年のように日本のどこかで災害が起きています。

 

そのため、防災や避難についての理解が深まってきたと思いますが、それでもまだまだ楽観的に余裕を持ってしまい逃げ遅れるというケースは後を絶ちません。

 

次の事例は、正常性バイアスが働いたことで起きてしまったと考えられている事件・災害になります。

大邱地下鉄放火事件
発生:2003年2月18日
韓国の大邱で起きた地下鉄火災において、多くの乗客が煙が充満する車内から逃げずにいた事件。「被害はたいしたことはない」という車内アナウンスが流れたとも言われていて、これがさらに「正常性バイアス」に影響をもたらしたと指摘されている。
東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)
発生:2011年3月11日
津波警報が発令されても逃げないで犠牲になった人が多数いたといわれている。石巻の大川小学校では避難先を誤ったことで生徒74名、教師10名、運転手が被害にあってしまっている。誰もが経験したことのない規模の災害だったとしても、根拠のない楽観的な考えが対応を遅らせてしまったと指摘されている。
御嶽山噴火
発生:2014年9月2日
犠牲になった登山客の多くが、噴火した火口に留まって写真を撮っていたという。なかには携帯電話を握ったままの人や噴火から4分後の映像もあったことから、「自分は大丈夫」という考えがあったのではないかという指摘がなされている。

 

このように、過去にいくら甚大な被害をもたらした例があったとしても、これを次に活かすことができていないというのが「正常性バイアス」の難しいところでしょう。

 

近年は、スマホによって誰もがスクープを撮れる時代になっているため、素人なりに「おいしい」なんて思う心理も働いてしまいます。

 

しかし、それで命がなくなってしまっては元も子もありませんよね。

 

毎年、台風の時期には、面白半分で港に様子を見に行って波にさらわれるという事故が起きていますが、いい加減「正常性バイアス」「楽観性バイアス」などについて理解してもらいたいものです。

まとめ

恋をして、相手の嫌いなところが見えなくなり、好きなところばかりが見えてしまう人は「確証バイアス」の影響を受けていることになります。

 

それは特に問題ありませんが、都合のいいものだけしか見えないということは、緊急時においても危険であることを受け入れない恐れもあるので注意しましょう。

 

実際に、何度も何度も「正常性バイアス」や「楽観性バイアス」などが原因と思われる行動によって甚大な被害をもたらしているということを理解しておかなければいけません。

 

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