新型コロナウイルスの対策のため、マスクを求める人が多くなり品不足が相次いでいますが、マスクだけには留まらない状況となっています。
今度は、トイレットぺーパーやオムツまで売り切れ続出となっているという。
トイレットパーパー類の品不足といえば、1973年・1979年に起こったオイルショックが有名。
さらに、買い占め聞いて思い出すのは東日本大震災の直後に起こった水や食糧でしょう。
なぜ、人々は買い占めに走ってしまうのでしょうか、これには心理的な理由があるので紹介します。
新型コロナウイルスのデマ情報でティッシュ・オムツを買い占め!
なぜ、マスクだけでなくトイレットペーパーまで売り切れとなってしまっているのか。
一部だけでなく全国的に広がっているこの現象は、あるデマが発端と言われています。
そのデマというのは、トイレットペーパーは中国産が多く、中国での生産が止まったため輸入されなくなるというのもの。
入手困難になると予想されるため、早めに買いだめしておこうというわけだ。
また、マスクと同じ原料なため、トイレットペーパーが品薄になっているというのです。
しかし、トイレットパーパーの98パーセントほどが国内生産で、中国は関係ないのです。
熊本市の大西市長も、心配ないとツイートするほど。
ティッシュもトイレットペーパーもオムツも紙製品は品切れしません。全くのデマです。しかし、この熊本で長年愛されたタウン情報クマモトの最終号は品切れするかもしれませんので買ってきました。買い占めるなら是非こちらを😊私の青春!タンクマありがとう。さようなら😭🙏 pic.twitter.com/jOWAZ0Gevp
— 熊本市長 大西一史 (@K_Onishi) February 28, 2020
箱ティッシュやキッチンペーパー、オムツなども買い占めが行われる状況となり、スーパーによっては購入の個数制限を始めなければならなくなったところも出てきています。
買い占めがなければ品薄にはならないとし、購入者にはもう少し情報の正確性を冷静に判断する能力が求められています。
経済産業省が特設サイトを開設しているので、チェックしておくと良いでしょう。
買い占めの心理的な理由とは?
では、なぜ買い占めに走る人が増えてしまうのでしょうか。
心配だからというのは分かりますが、それにしても異常すぎる行動に思えてしまいますよね。
もちろん、なければ困ることになりますが、高額で転売するという人も増えてきていますが、それでも欲しいという人がいることには驚きです。
実は、買い占めようとしてしまう心理にはちゃんとした理由があるんですよね。
数が少ないということは、つまり「限定」に近いイメージを受けます。
人は制限を受けると強い欲求を感じるようになっているのです。
これを「心理リアクタンス」といい、心の反動作用とも言われているもの。
実際にセールスや通販などでは同じような心理効果を利用して、「限定商品」「残り1つ」などとあおることで購買意欲を刺激しているのです。
ないものは高い金額を払っても手に入れようとする心理も働くため、転売の商品にも飛びついてしまうという人も出てきてしまう。
例えとしてよく聞くのは、富士山の山頂では貴重なため150円より高い水でも買ってしまうというもの。
マスクがなくて困るのは分かるにしても、うまく操られていることに対して一度、冷静になってみてはいかがだろうか。
まとめ
トイレットペーパーなどの紙製品が品不足となっている原因は、ネットに上がった「中国で生産停止」の噂でした。
しかし、メーカーは国内生産をしているので買い占めをしないようにと呼びかけています。
買い占めをしている現場で取材を受けている購入者もいますが、はたして何を思うのだろうか・・・。