【バッタ大量発生】南米アルゼンチンにも襲来!アフリカでは第三波|日本に来る可能性は?

【バッタ大量発生】南米アルゼンチンにも襲来!アフリカでは第三波|日本に来る可能性は?


※イメージ

2020年2月下旬に東アフリカで大発生していたサバクトビバッタがイランからパキスタンに侵入した・・・そんな記事を2020年3月の上旬に書きました。

 

サバクトビバッタの経路や今後の予測をまとめたのですが、なんと今度は南米大陸でもバッタの大量発生が起きているというのです。

 

アルゼンチンでは4,000万匹となり農作物に甚大な被害をもたらしているといいます。

 

そうなっていると、日本にも来てしまうのではないかという心配も当然のことですが、果たしてやってきてしまうでしょうか・・・。



バッタが南米アルゼンチンに襲来!

アルゼンチン政府が6月23日に国内でのバッタの被害について公表しました。

 

農作物に被害が出ていて、バッタの数はなんと4,000万匹と発表しています。

 

アルゼンチンに大量発生したバッタは、お隣のパラグアイで生まれたとされアルゼンチンの北部に侵入。

 

大群の大きさは、10km×8kmにも拡大し、トウモロコシやキャッサバ、サトウキビなどを食い荒らしながら南下しているとのこと。

 

ブラジルやウルグアイにも達すると予想され、南米では食糧不足の危機が訪れようとしています。

 

ちなみに、車に乗っていた人がバッタの大群に遭遇してる動画をツイッターにアップしています。

 

 

アフリカでは第三波

一方、アフリカ大陸でのサバクトビバッタの大群は第三波を迎えようとしています。

 

国際救済委員会が6月になって公表した内容によれば、アフリカ北東部~東アフリカでは数万ヘクタールの牧草地や農地が被害を受けたといいます。

 

また、東アフリカ地域の経済共同体「政府間開発機構(IGAD)」は、エチオピアは1~4月で130万ヘクタールが襲われ、35万トンの穀物が食い荒らされたと6月に発表しています。

 

とはいえ、新型コロナウイルスによって調査が難しい状況となり、全体的な被害状況はつかめていないとのこと。

 

エチオピアに次いでソマリアでの被害が大きいのは間違いないようですが、ケニアでも数ヶ月にわたって豪雨からの洪水などが重なり犠牲者も出ています。

 

4,000億匹のバッタを駆除してきたとしていますが、3ヶ月ごとに20倍にも増やすことができるとされるため、まさにイタチごっこ状態。

 

新たに数10億匹がふ化することが予想され、第三波がすぐそこまで近づいてきているとしています。

 



バッタの大群が日本にくる可能性は?

では、日本にバッタがやってくる可能性はあるのでしょうか。

 

雑誌「FRIDAY」のデジタル版の記事のなかで、農学・昆虫学を専門とする東京農業大学の足達太郎教授が解説しています。

 

バッタは、単独だとおとなしい性格ですが、大量発生すると翅(はね)が長くなり、群れを作るようになります。

 

原因は数ヶ月続いた豪雨などで住みやすい環境となり、バッタは卵を産みまくって大群になったというのです。

 

「変異して群れるようになったバッタは、季節風に乗って飛ぶ。風がうまく吹けば、数千㎞飛ぶことも可能です。過去には、西アフリカからカリブ海諸島に到達したという記録もあります」

 

もし、中国にバッタが侵入することができた場合には、約2,000kmであれば黄砂と同じ風に乗ってやってくる可能性があると「FRYDAY」がまとめています。

 

あくまで、日本への可能性を示しているというのは教授ではなくFRYDAYです。

 

まとめ

3月の時点での予測では6月までバッタの被害は続き、東アフリカではその後も継続すると言われていました。

 

アフリカでは第三波の可能性が高く、数10億匹がスタンばっている状態とのことです。

 

南米でも大量発生する事態となっていますが、気になるのは新型コロナウイルスとボルソナロ大統領の暴君ぶりに振り回されているブラジルでしょう。

 

アマゾンの森林伐採を推し進め、コロナ対策でも経済を優先して疎かにしている大統領に、はたしてバッタへの対応ができるのだろうか・・・。



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