トイレットペーパー不足のデマにより、店頭に並ばない状態が続いています。
メーカーや業界からも、過剰な買い溜めについて「生産・在庫・供給」は十分だから安心してという報告も行われています。
トイレットペーパーのみならず、花崗岩が新型コロナウイルスに効くなんてぶっ飛んだデマも発生。
情報の正確性などにも十分注意して、冷静な判断と行動をするよう心がけたいものですね。
【新型コロナウイルス】デマによるトイレットペーパー不足にメーカーが在庫ある証拠を公開
トイレットペーパー不足の報道を受け、メーカーの丸富製紙がTwitterで在庫の写真を紹介。
倉庫に十分の在庫があり、生産や出荷も通常通り行っていくとしています。
こんにちは!丸富製紙です。
各地でトイレットペーパーが不足するなど、一部報道されておりますが、当社倉庫には在庫が潤沢にございますので、ご安心ください!
今後も通常通り、生産・出荷を行なっていく予定です。#丸富製紙 #トイレットペーパー #在庫あります #静岡県 #富士市 #製紙 #メーカー pic.twitter.com/ihQMoaoReI— 丸富製紙株式会社 (@maru_tomi0103) March 2, 2020
デマということが分かった時点で、多くの国民は安心したことかと思いますが、一部の人たちによって品不足は長引いています。
本当にトイレットペーパーが切れている家庭にとっては、入荷しても買いづらさを感じてしまわないか心配ですよね。
視覚的に在庫十分の写真をアップしてくれたことで安心できます。
しかし、翌日に次の投稿をしているんです。
現在、弊社の直販サイトでは、非常に多くのご注文により出荷業務に大幅な遅れが生じております。お客様へのお届けにさらに長い時間を要する状態が続いてしまう恐れがありますので、申し訳ございませんが、一時的にご注文を停止しております。ご理解いただけましたら幸いです。#お詫び #丸富製紙
— 丸富製紙株式会社 (@maru_tomi0103) March 3, 2020
何も悪くないメーカーがお詫びをするのは、かわいそうな気もしますね・・・。
東日本大震災の際にも、水を中心に品不足が発生しましたが、余震などによって実際に水道が止まってしまう可能性があった時と比べても、原因がデマというのはいかがなものか。
なぜ買いに走る人が出てしまったのか、おそらくの理由についてはこちらでお伝えしています↓
日本家庭紙工業界からも在庫十分のお知らせ
2月28日(金)付で、日本家庭紙工業界からも「お知らせ」が出されています。
あまり全面的に報道されていないために知られていなかったのでしょうね。
https://www.jpa.gr.jp/file/release/20200228055745-1.pdf
「トイレットペーパー、ティシューペーパーの供給力、在庫は十分にあります」
と、ちゃんと書かれています。
●トイレットペーパー、ティシューペーパーについては殆どが国内工場で生産されており、新型コロナウイルスによる影響を受けず、現在も通常通りの生産・供給を行っております。また原材料調達についても中国に依存しておらず、製品在庫も十分にありますので、需要を満たす十分な供給量・在庫を確保しています。
●現在、一部地域では一時的に購入しにくい状況となっておりますが、物流が整い次第、消費者の皆様のお手元に届くようになります。どうぞご安心ください。
しかし、デマと分かっていても、店頭少し置いてあったらすかざず買ってしまうという人も出てくるでしょうし、なかなか収束していかないような気もしますね。
後々、新型コロナウイルスが終息した時、大量に買ったトイレットペーパーを見て恥ずかしい思いになってしまうのではないだろうか。
HIKAKINにまでとばっちり
YouTuberのHIKAKIN氏の過去の動画を、さも最近のものとして拡散されとばっちりを受けてしまっています。
2016年8月にアップされた「トイレットペーパー20年分1000ロールをトイレに入れてみた」という動画のキャプチャ画像を、「HIKAKINが大量に買い占めた」として出回ったというのです。
HIKAKIN氏本人が、動画にてこのことに触れ、大人な対応を示しています。
本日のヒカキンTVはこちら→【デマで炎上】トイレットペーパー不足はヒカキンが買い占めたせい【マスク不足について】 https://t.co/GNlTWdaZj4 @YouTubeさんから pic.twitter.com/8suj0ialoC
— HIKAKIN😎ヒカキン 【YouTuber】 (@hikakin) March 2, 2020
花崗岩が効果的と謎デマも
さらには、↓の記事で取り上げましたが、花崗岩が新型コロナウイルスに効果的だというデマも出てきています。
これは本格的に謎すぎる理論なので、乗っかる人はいないだろうと思っていましたがそんなことはなかったようなんですよね。
メルカリなどで取引されているという笑えてしまう展開になっているんです。
ネットだけで収まるレベルかなと思っていたら、FNNでも取り上げられちゃいました。
専門家もデマと答えていますので、騙されないようにしましょう。
まとめ
トイレットペーパーのデマ騒動には、メーカーが在庫の写真を載せたことで安心したという方も多かったことでしょう。
しかし、多くの人がデマに流されたことで注文が殺到、流通に支障が出てきてしまいなぜかメーカーがお詫びをしなくてはいけない事態になっているんですよね。
パニックになる気持ちは分からなくはありませんが、その情報が正しいのか冷静に判断してから行動に移すようにしましょう。