2020年3月23日(月)、小池百合子東京都知事が新型コロナウイルス対策本部の会合後の記者会見を行いました。
なんと、日本の中心である首都封鎖する可能性について示唆したのです。
ただでさえ外出やイベントの自粛モードとなっている上に、さらに今後の推移によっては実行するかもしれないという。
一方で、避けなければならないとも発言し、自粛の協力を要請しています。
新型コロナウイルス・小池都知事が首都封鎖もあり得ると発言!
「この3週間オーバーシュートが発生するか否かの大変重要な分かれ道であるということです」
小池都知事得意のカタカナ語が飛び出した冒頭。
オーバーシュートとは、見つかっていない感染者がイベントなどに参加し、さらなる感染者を出し、感染した人も知らぬ間に感染を拡大させ爆発的な感染を生むことを意味しています。
日本語で言うとことの「爆発的患者急増」です。
密集地での外出を控えように呼びかけ、今後、都内で大規模な集団感染が確認された場合は「首都封鎖」を行うことを示唆したのです。
「事態の今後の推移によっては都市の封鎖、いわゆるロックダウンなど、強力な措置をとらざるを得ない状況が出てくる可能性があるが、何としても避けなければならない。いっそうの協力をよろしくお願い申し上げる」
「ロックダウン」とは?
これまた日本語を使わないため分かりにくいのですが、「ロックダウン」とは簡単に言ってしまえば封鎖のこと。
公共施設などで、安全の確保のために外部からの人の侵入を禁止。
屋外活動も全面的に禁止し、監禁、軟禁状態になってしまうかなり強硬な取り組みです。
東京都がここまでやるのかは分かりませんが、本来のロックダウンとはそういった強い拘束を伴うものなのです。
建物を封鎖し、外に出られないようにする「ドリルロックダウン」。
人が現在の場所にとどまってじっとしていること、出入禁止のことを「フル・ロックダウン」という。
完全なる経済活動の停止をするのか、通勤通学は通常どおりなのか、線引きはどうなるのかも注目ですね。
おそらく、イベント、テーマパーク、スポーツ、無駄な外出の中止などになってくるような気もしますが、それでもイベントやテーマパークに関連している方々はかなりの痛手。
いくら政府や都が助成金を出したとしても、倒産や失職する人が莫大となることは明らかなのではないだろうか。
もし東京封鎖が行われたらストレスを抱えるひとも増えるため、犯罪が増えるような気がするのは考えすぎだろうか。
もちろん東京オリンピックが延期という世界的な流れになってきているので、どうしても安全という結果がほしいのでしょう。
はたして都知事に、東京の経済を停止させる可能性のある行動を起こす勇気があるのか注目したいところです。
過去のロックダウン事例
新型コロナウイルスの影響で、世界でもロックダウンは行われています。
中国、イタリア、フランス、EU、マレーシア、アメリカ・カリフォルニア州などが実施。
とはいえ、ロックダウンではインフラは停止しないのが一般的のようですね。
部分的な封鎖として、夜間の外出禁止などがあり、東京もこのレベルにするのであれば分かるのですが・・・。
テレワークができない分野の仕事で、封鎖しなくてはならなくなる企業はどうするのだろうか。
過去の主な事例
・アメリカ同時多発テロ(2011)
→民間領空が3日間封鎖
・クロナラ暴動(2005)
→オーストラリア・シドニーで暴動が起き、ニューサウスウェールズ州が警察に封鎖権限を与え、道路とサザランド・シャイアを封鎖
・ボストンマラソン爆弾テロ事件(2013)
→ボストン市内全域が封鎖
・パリ同時多発テロ(2015)
→ベルギーで2日間の封鎖
これらを見ても、今回の新型コロナウイルスはテロレベルと変わらない扱いになっているということが分かりますね。
まとめ
小池百合子都知事が、オーバーシュート、ロックダウンといつものように分かりづらい表現を使って会見。
結局のところ、イベントなどへ行くのは控えてね、じゃないと首都封鎖しますよ・・・ということなんですよね。
どこまでのレベルの封鎖なのか、本当に実行できるのか、今後、痛手を食らう団体からの反対意見も出てくるでしょうし、混沌としてっしまったというには否めません。