あなたは、初めて会った人に対して抱くイメージをどこで決めているでしょうか?
最初は苦手でも、長く付き合っていけばいい人という印象に変わることはよくあります。
とはいえ、やはり初対面では良い印象を与えて損はないですよね。
初対面は見た目と肩書きが重要で、その後はギャップがあれば好感度もアップするようですよ・・・。
初対面は見た目と肩書きが重要!
初対面の人を判断する際には、見た目や肩書きくらいしか情報がありません。
そのため、その2つが重要だと言われています。
見た目と肩書きでいい印象を与えることができれば、性格や能力まで優秀だという印象を持たれるのです。
一方で、見た目がだらしなくて汚らしかったり、派手な格好をしているとそれだけでマイナスイメージとなります。
このような心理のことを「ハロー効果」といいます。
ハローとは「こんにちは」という意味ではなく、仏像などの後ろにある後光のことを指す言葉です。
後光があるだけで実際の姿とは異なる印象で評価されてしまうということですね。
また、初対面の印象は記憶に残りやすい傾向があり、その後の付き合いにも影響を与えることが分かっています。
これを「初頭効果」といいます。
イメージは操作できる?
ハロー効果と似たような効果をもたらすものに「連合の法則」というものがあります。
メガネを掛けていると頭がよく感じますし、髪型がスッキリしていれば爽やかな印象を持ちます。
帽子・サングラス・マスクをしている人は怪しいと思ったりしますよね。
経験則から勝手に印象を決めつけてしまうことを「ヒューリスティック」といいます。
詳しくは↓で紹介しています。
これらを利用すれば人が持つイメージを操作することが可能なんですよね。
例えば、白色についてどんなイメージを持つでしょうか?
おそらく多くの人は「清潔・純真・安心」といった印象を持つのではないでしょうか。
反対に、黒には「暗い・危険・恐怖」などの印象を持つことでしょう。
つまり、人によく思われたい時には白を着用することで何とかなってしまうのです。
とはいえ、元々の性格がヤバイ人であれば、話しているうちにボロが出てしまうのであまり意味がないかもしれませんけどね・・・。
ギャップがあれば好感度もアップ!
また、初対面の印象がよくなくても、後々ギャップによって好印象になる場合もあります。
ギャップが大きければ大きいほどその後の印象がよくなる傾向があるんです。
次の3人の中でどれが好感度がよく感じますか?
B:最初印象が悪く、話すといい人だった
C:最初印象がよく、話すと悪い人だった
好感度は、B→A→Cの順で高くなります。
Aのようにずっと印象がいい人は、もちろん好感度は高い。
しかし、最初あまりいい印象がなくても、後でよくなった人はさらに好感度が高く感じるのです。
アニメなどでも、適役で出てきたキャラクターが仲間になったら主人公を超える人気になったりしますよね。
逆に、最初いいキャラだと思っていたのに、話が進むに連れて裏切りものだと分かるとより嫌いになりやすいはずです。
このように、後から受けた印象の方が強く残りやすくなる効果を「ゲインロス効果」といいます。
ゲイン=得ること、ロス=失うことを意味しています。
先ほどの「初頭効果」は最初の印象、最後の印象が強く残るのは「親近効果」と呼ばれています。
つまり、親近効果をよくするのが、好感度を上げるポイントなのです。
マイナスな情報を伝える時にも有効
とはいえ、ビジネスやマーケティングにおいては、悪い情報(デメリット)を伝えなければいけないシーンもありますよね。
そんな時もゲインロス効果を利用することで悪い印象を与えないで済むようなります。
最初に悪い印象を伝えておいて、後からいい印象をカブせれば、何とかなるものなのです。
これは、子供や部下を叱らなくてはいけない場合でも有効で、最後に褒めてあげることで反発されにくい傾向にあります。
もし、叱りつけて後に反発されたり無視されたりするのであれば、それはあなたのせいなのかもしれませんので対応を見直してみましょう。
まとめ
初対面の印象をよくすることで、性格や能力などの中身まで優秀に思われるので、身だしなみをキレイにしておくことに越したことはありません。
しかし、最初の印象がよくなくても、後に実はいい人だと分かった時の方が好感度は高くなる可能性が高いのです。
とはいえ、狙って最初の印象を悪くしていると、最悪の場合ずっと嫌な奴だと思われる可能性もあるので注意ですよ。