【サンクコスト効果】お金がかかっているから途中でやめられない!もったいないと感じる心理とは?

【サンクコスト効果】お金がかかっているから途中でやめられない!もったいないと感じる心理とは?

新しいことにチャレンジしようと決心して、準備や必要なものを買いそろえたあなた。

 

途中でやっぱりやめようかな・・・と思った時にすぐにやめることができますか?

 

お金を使い、それなりに時間も費やしたことで「もったいないなあ」なんて思ったりしませんか?

 

そうなんです、人はかかった費用や時間が大きいほど途中でやめる決心がつかなくなってしまうものなのです。



お金がかかっているからもったいない!途中でやめられない心理とは?

いくらお金や時間がかかっているとはいえ、なぜそんなにやめることができないのでしょうか?

 

嫌ならやめればいいじゃん!って普通は思いますよね。

 

しかし、人はもったいないという思いから途中でやめられないという心理が働いてしまうものなのです。

 

それまでの時間が有益か無益かなんてことは関係なしに起きてしまいます。

 

やっかいなことに、かけたお金や時間が大きければ大きいほどやめることに抵抗を感じてなかなかやめられないのです。

 

例えば、入会費20万円で1年間の英会話教室に通い始めたとして、半年頑張ったのであれば面倒になってもすぐにはやめられないでしょう。

 

観劇料1万円もした舞台を観に行って、眠くなるほどつまらなくても何とか最後まで起きて観ていようと思うでしょう。

 

このように、身近なシーンでもやめられない心理のことを「サンクコスト効果」や「コンコルド効果」といいます。

 

サンクコストとは、すでに使ってしまったお金や時間のことを意味します。

コンコルド効果と呼ばれる理由

コンコルドとは、イギリスとフランスが共同で開発した旅客機の名前です。

 

超音速のマッハ2.2というスピードを誇り、ニューヨークとロンドンを2時間59分で飛行した記録があるほど。

 

ボーイング787が5時間13分なので、どれだけ速かったかがわかりますよね。

 

なぜコンコルドという名前が心理的な効果に使われているのかというと、商業的に失敗したにもかかわらず中止を決断できなかったからなのです。

 

コンコルドは1969年に初飛行し、1976年~2003年まで運用。

 

しかし、開発の段階から大きな損失を生むことが分かっていたといいます。

 

開発費用に莫大な金額の投資が行われたことで、無駄だと理解しておきながら中止はできなかったのでした。



途中でやめたいと思った時の対策はどうすればいい?

では、途中でやめたいと思った時にはどのような対策を講じればいいのでしょうか?

 

答えは単純で、冷静になって将来的に利益があるのかどうかだけを考えればいいのです。

 

使ってしまった回収不能な時間やお金のことは気にせず、どれだけ費やしてきたかは忘れるしかありません。

A:最初に無駄な出費をしてしまったが、スッパリやめたことで別のことにお金を使い自分のためになった
B:最初の出費がもったいないから、苦痛の中頑張ってやり続けた

 

どちらが、あなたにとって有意義な時間とお金の使い方なのか、将来も見据えてトータルに考えることが大切です。

 

やりたくないことに時間を使うのであれば、やりたいことに使った方がいいに決まっていますよね。

 

とはいえ、無理して頑張ったことで何か身になるのであれば意味あることなのでやめなくてもいいと思いますが・・・。

まとめ

お金と時間を費やしたことは、なかなか途中ではやめられない「サンクコスト効果(コンコルド効果)」。

 

やめたいと思ったのであれば、それが本当に自分に利益があることなのかを考えて判断することが望ましいのです。

 

もったいないからといって、いつまでも続けてしまうと結果的に大きな損失をもたらすことになりかねませんよ。

 

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