【カリギュラ効果】ダメ絶対!禁止されるとやりたくなる心理が出るのはなぜ?

【カリギュラ効果】ダメ絶対!禁止されるとやりたくなる心理が出るのはなぜ?

触っちゃダメ!入っちゃダメ!と言われるとついつい触ったり入ったりしたくなっちゃいますよね。

 

なぜ禁止されると、そのルールを破りたくなってしまうのでしょうか?

 

そもそも、昔から「見ちゃダメ!」と言われているのに、部屋を覗いてしまい鶴を悲しませた老夫婦がいたとかいないとか。

 

人間とは何とも欲深い生き物なのでしょうか、何かを抑えられると覆したくなってしまう欲求が出てきてしまうんですよね。



ダメ絶対!禁止されるとやりたくなるのはなぜ?

鶴の恩返しのように、禁止されているのに欲求にまかせて破ってしまう心理を「カリギュラ効果」と呼びます。

 

人は何かを禁止されるとストレスを感じ、それを解消するための行動をしてしまいます。

 

何か行動するにしても選択するにしても自分で決めたいという潜在的な心理があります。

 

そのため、拒否されたり妨害されたりすると、無意識のうちに抵抗してしまうのです。

 

学術的な用語としては「心理的リアクタンス」が用いられています。

カリギュラ効果のカリギュラって何?

カリギュラとは、ローマ帝国の皇帝だったカリグラのことになります。

 

このカリグラを主人公として描いた1980年公開のアメリカ・イタリア合作映画「カリギュラ」が由来となっています。

 

カリギュラという映画は、過激な内容だったためにボストンなど一部の地域で公開禁止に。

 

すると、逆に世間の注目を集め、映画は大ヒット。

 

この出来事をきっかけに、禁止されたことに対して実行することの例えとして名付けられたのです。

 

かつてはアメリカで、「ボストンでは禁止」という言葉でも有名になっています。

カリギュラ効果は広告や宣伝にも利用されている

映画「カリギュラ」からも分かるように、マーケティングに利用することで大きな利益を生むことができます。

 

例えば、テレビ番組CMでモザイクをかけておけば、気になってしまいそのテレビ番組を観る人もいますよね。

 

結局たいしたことのない内容のものを大げさにしている場合があり、騙された!と思うだけですが・・・。

 

雑誌の袋とじは、中身を見たくて仕方がないという心理が働き購入してしまいますよね。

 

シールやカード、おもちゃなどのおまけ付きのお菓子なんかも、中身が何なのか隠されているために購入意欲がかき立てられているんです。

 

商売の他にも恋愛でもカリギュラ効果は応用できますし、実は身近なところで触れているものなんです。

 

しかし、それが悪い方向にベクトルが向いてしまうと痴漢や盗撮など、犯罪になってしまう可能性があるので注意したいところなのですが。

 

気になる人にだけ向けて、恋の駆け引きやチラリズム攻撃していたつもりが、全く知らない人に狙われて・・・なんて怖い話は世の中にいくつもありますからね・・・。



子供はカリギュラ効果の影響を受けやすい

カリギュラ効果は、大人から様々なことを禁止されることが多いので、大人よりも影響を受けやすくなります。

・口にものを入れるな
・ご飯を残すな
・ご飯の前にはお菓子をいっぱい食べるな
・ゲームばかりしてるな
・遅くまで起きてるな
・火遊びはするな

 

などなど、いちいち行動に関して勝手に制約を付けられてしまいます。

 

子供は、徐々に自我が芽生え、行動に対して自分で決めていきたいという考えになってきます

 

そのため、禁止されると反発したくなってしまい逆の行動を取ってしまうのです。

 

そういえば、制止を振り切って2本の槍を抜いてしまいフォースインパクトを起こした新世紀エヴァなんちゃらの少年がいたっけな・・・。

ブーメラン効果|「勉強しなさい!」は逆効果

子供に対して、「勉強しなさい!」と言っている親は多いと思いますが、これはかえって逆効果なので注意。

 

命令ではないにしても、指示や説得に対して反対の行動を取りたくなる心理があることを理解しておきましょう。

 

これを「ブーメラン効果」といい、説得すればするほど逆方向に離れていってしまうのです。

「勉強しなさい!」と言わない親の行動とは?
・将来や進路の話をする
・勉強の計画を一緒に立てる
・夢中になれることを体験させる

 

など、子供と一緒に考えて行動することが大切であり、やらされている感を与えないようにやる気スイッチをうまく押してあげることが重要です。

 

念のために言っておくと、よく国会で野党がここぞの時に必ず見せる「ブーメラン」とは違う意味合いなのであしからず。

 

他にブーメラン効果がよく現れるシーンは、ファッション関係のお店での買い物でしょうね。

 

自分のペースで洋服などを見ているのに、店員が話しかけてきて「何かお探しですか?」なんて話しかけてくることってありますよね。

 

話しかけられた時点で、この店もういいやってなる人もいるのでは?

 

そもそもこちらから探してほしい時や用がある時にだけ話しかけるので、だまってろって感じですよね。

 

話しかけることによって、自分は仕事をテキパキやってます感に酔いしれたいのか分かりませんが、売り上げるチャンスを逃している可能性がに気づいてほしいものです。

 

ちなみに、自分の意見を否定されると、さらに自分の考えが絶対に正しいと強く思いこんでしまうこともあり、これを「バックファイヤー効果」といいます。

 

これも政治家によく見られる心理で、間違っていたとしても絶対に自分の意見を曲げない厄介なものですね。

まとめ

禁止されたことをやりたくなってしまう心理を「カリギュラ効果」といいます。

 

「押すなよ~押すなよ~押すなよ~」と言われて押してしまうダチョウ倶楽部のネタ的なことであればかわいいものですが、法に反することは何とか理性で踏みとどまってくださいね。

 

お子さんを持つ親御さんは、「勉強しなさい!」なんて言っていると勉強嫌いになり成績も悪くなってしまうかもしれないので注意してください。

 

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