学生時代、テストの日になるとなぜか「勉強してない」アピールをしてくる人っていませんでしたか?
人によっては、こっちから聞いてないのにわざわざ言ってくることも。
こういう人たちって、だいたい本当は勉強していて、そこそこいい点数を取るんですよね。
そこにはどんな心理があり、なぜそんなことを言ってしまうのか気になりませんか?
テスト前に「勉強してない」と嘘をつくのはなぜ?何のアピール?
「勉強した?」
「全然してない」
という、何の身にもならない会話ですが、誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
何のアピールだよ!と言いたくなってしまうものですが、これは自分が失敗した時に周りからの評価を下げないようにしたいという心理の表れなのです。
これを「主張的セルフハンディキャッピング」といいます。
他に、「体調が悪い」「苦手なんだよなあ」など、いかにも言い訳くさいことがこれに当てはまってきますね。
テストの点数が悪ければ、勉強していないせいだと周りにも分かってもらえるという保険をかけているんです。
点数がよければ、勉強していないの良い点とれたという評価にもつながると・・・。
しかし、このようなアピールをしている人で、周りから好かれているという人はあまり見たことはないのは気のせいではないはずです。
テストの前の夜に部屋の片付けをしてしまう!?
セルフハンディキャッピングの行動として、テスト前日の夜に片付けや掃除をしてしまうということがあります。
ゲームをしたり、漫画を読んだりといった行動もこれに当てはまりますね。
勉強をしなくてはいけないはずなのに、なぜか他のことをやってしまうというね。
これも、失敗した時の言い訳を用意している行為なのです。
予防線を張ることで、自己防衛をしているんです。
本来やらなくてはならないものではなく、他の何かをやってしまう行動のことを「獲得的セルフハンディキャッピング」といい嫌な奴だけがやっているものではありません。
実は、セルフハンディキャッピングという心理は誰もが持っているものだったりするので、知らぬ間にやってしまっている可能性がありますよ。
セルフハンディキャッピングはどんな結果でも有効に働く
セルフハンディキャッピングは、その行為がどんな結果になったとしても有効に働くのが特徴でしょうか。
失敗すればハンデのせいだし、成功すれば問題があってもできるという評価になりますよね。
周囲への評価だけでなく、自分にとっても傷つかないで済むのでなかなか万能な心理なのです。
失敗しても自分のせいじゃないのだからと前向きになれるますからね。
しかし、テストで悪い点数をとれば成績が悪くなることは変わらないので、あまり意味のない行為なのかもしれません。
そして、嫌われやすいですし・・・。
まとめ
テスト前の時に、「勉強してない」と言うのは「主張的セルフハンディキャッピング」と呼ばれ、自分に言い訳をして悪かった時のために予防線を張っているのです。
テスト前に遊んでしまうのは「獲得的セルフハンディキャッピング」によるもので、こちらも同様の効果があります。
セルフハンディキャッピングは、失敗しても成功しても、自分が傷つくことを避けられるので有効的ですが、他人には嫌われやすいので注意しておきたいですね。