【残像】光を見て目を閉じても光が見えるのはなぜ?手術着が青色の理由は残像?

【残像】光を見て目を閉じても光が見えるのはなぜ?手術着が青色の理由は残像?

光を見た後に目を閉じると、暗闇の中に光のようなものが見えることがありますよね。

 

実際には見えていないのに、なぜ見えている感覚になってしまうのか疑問に思ったことはありませんか?

 

これは、いわゆる「残像」と呼ばれるもので、パラパラ漫画や映画にも応用されてきた現象です。

 

また、手術する時に医者が着ている手術着が、白衣ではなく青や緑といった色である理由にも残像が関わっているんですよ。



残像|光を見て目を閉じても光が残るのはなぜ?

光を見た後に、目を閉じても光のようなものが見えるのは視細胞の興奮が収まっていないからです。

 

このような現象を残像と呼びますが、残像にもいくつか種類があり「陽性残像」がこれに当たります。

陽性残像(時間残像)
光のように目に受けた刺激と同じ質のものが見える残像。
例:テレビ放送、映画、パラパラ漫画、暗闇で光を動かすと線に見える

 

人の目は約50ms~100msが認識できる範囲であり、これよりも短い光の点滅は連続しているように見えてしまいます。

※ms=1000分の1秒

 

例えば、白熱電球はずっと光が灯っているように見えていますが、実は1秒間に120回も点滅しています。

 

だからといってチカチカしているようには見えませんよね。

 

アニメの格闘シーンなどで表現される分身のように見える「残像」は現実には難しいですが、これと同じ原理となります。

映画やパラパラ漫画も同じ原理

テレビ放送や映画も、静止画を高速で切り替えていくことで、動画として認識されています。

 

現在は静止画が次から次へと上書きされていくことで動画となっています。

 

しかし、かつてのフィルムなどでは、静止画を順々に映していくので、前の静止画が消えてから次の静止画が表示されていました。

 

それでも、画像が点滅しているように見えるわけではありませんでしたよね。

 

アニメも、かつては漫画映画と呼ばれていたことからも分かるようにパラパラ漫画を応用したものです。

 

パラパラ漫画を、学生の頃にノートや教科書に書いて遊んだなんてことありませんか?

 

残像という現象を知らなくても、身近なものとして小さい頃から体験していたんですよね。

 

夏休みの自由研究で、パラパラ漫画をつくって「残像についての研究」なんてタイトル付けるだけでも賞をもらえるかもしれませんよ!?

 

ぜひ、お子さんと一緒に挑戦してみてください。



手術着が青や緑の理由も残像が影響?

医者の服装のイメージは白衣ですが、手術をする場合は青や緑の手術着ですよね。

 

わざわざ色を変えているのには理由があり、これも残像が影響しているんです。

 

ある色をずっと見ていると、視線を移した時にその色の補色が残像となって見えてしまう

 

これを補色残像と呼びます。

色の三原色(RGB)の補色
赤 ↔ シアン
緑 ↔ マゼンタ
青 ↔黄色

 

血の赤の補色は、青緑(シアン)となるので、血を長い時間見ていると青緑色の残像が見えてしまいます。

 

そのため、できるだけ残像を見えにくくするために、同系色の手術着を着用しているのです。

 

網膜にある錐体細胞には、赤、青、緑の3色を感じとる細部があります。

 

赤ばかり見ていると、赤を感じる細胞がの働きが鈍くなり、残っている青と緑の細胞が感じる青緑が残像となるのです。

 

ちなみに、補色残像は陰性残像の一種で、黒を見続けていると白い残像に、白を見続けると黒の残像となります。

 

こちら画像を30秒ほど見続けた後に、白いところに目を移してみてると・・・。

こっちは、セクシーな女性が映し出されるはず。

 

いずれも有名な画像ですが、残像を利用したものをいろいろ探してみるのも楽しいですよ。

走る電車を見た後は景色が動いて見える

そして、もう一つ「運動残像」という残像があります。

 

一方向に動いているものをずっと見た後に、その動きが止まっても動いて見える現象のことになります。

 

酔ったような不思議な感覚になったことがある人も多いのではないでしょうか?

 

例えば、走っている電車の窓から外の景色を見た後に電車が止まると、駅自体が前に動いているように見えます

 

滝の流れをしばらく見た後に、視線を移すと景色が下から上へと昇っていくように見えるでしょう。

 

そのため、運動残像は「滝の錯視」とも呼ばれています。

 

似た現象に、停止している電車に乗っていて隣の電車が動き出すと自分が乗っている電車も反対方向に動いている感覚になることがありますが、これは残像ではなく「誘導運動」によるものです。

鉛筆がグニャグニャしているように見える

子供の頃、鉛筆をグニャグニャしているように見せる遊びをしたことってありませんでしたか?

 

鉛筆の端を親指と人差し指で持ち、上下に振ると手品のように軟らかくなってくる(ように見える)。

 

この現象にも名前があり、「ラバー・ペンシル・イリュージョン」と呼ばれています。

 

鉛筆の中心と先の部分では、振れ幅に違いが出てくるので一瞬止まっているように見える位置もずれてきます。

 

人の目は、その違った瞬間の画をつなぎ合わせてしまうため、軟らかくなって見えるのです。

まとめ

光を見た後に目を閉じても光が見えるのは、残像によるものです。

 

残像には時間残像、補色残像、運動残像などあがり、生活やエンターテイメントにも活用されているものも多い。

 

興味のある人は、補色と残像を利用した芸術作品を制作してみてはいかがでしょうか!?

 

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