【シミュラクラ現象】3つの点を見ると人の顔に見えるのはなぜ?

【シミュラクラ現象】3つの点を見ると人の顔に見えるのはなぜ?

↑の石やボウリングの玉、海外のコンセントプラグのように、3点のポイントが逆三角形に配置されていると人の顔に見えてしまいますよね。

 

この現象を「シミュラクラ現象」といい、人が持っている本能によるものとされています。

 

ここでは、なぜシミュラクラ現象は起きてしまうのか、事例とともに見ていきたいと思います。



3つの点を見ると人の顔に見えるのはなぜ?

人の脳は、逆三角形の3点を見ると人の顔と認識してしまうようにできています。

 

それはなぜかというと、顔を持っている生物の多くが2つの目と1つの口によって形作られているからに他なりません。

 

これをシミュラクラ現象(類似現象)と呼び、錯覚をもたらしているのです。

 

人は、誰かに会ったり動物と鉢合わせたりした時には最初に顔を見て、相手の目を見るという習性があります。

 

本能的に感情や行動を予測し、敵なのか味方なのかを判断するため身についた能力なのです。

シミュラクラ現象
・葉っぱの穴
・缶詰のフタ
・家の外観(窓の並び)
・コンセントの差し込み口
・ボウリングの玉の穴 など

シミュラクラ現象の事例

世の中には無数のシミュラクラ現象による顔が溢れています。

 

シミュラクラ現象をまとめたサイトやSNSもありマニアも多いんですよね。

 

ふとした瞬間、街中や日常生活でも顔を出してくることもあるので、思わず写真を撮る人も多いようですね。

 

中には逆三角形の3点ではないものもありますが、そこはご愛敬ってことで。



シミュラクラ現象に似ているパレイドリア現象

シミュラクラ現象に似た現象にはパレイドリア現象(効果)というものがあります。

 

例としては以下のようなことが挙げられます。

パレイドリア現象(効果)
・壁のシミや岩肌が顔に見える
・樹の凹凸や穴が顔に見える
・雲が動物に見える
・月の模様がウサギも餅つきやカニに見える
・ネコの鳴き声が赤ちゃんに聞こえる
・録音された音楽を逆再生や速度を変えると隠れたメッセージが聞こえる
・心霊写真

 

逆三角形の3点が顔に見えるシミュラクラ現象とは違い、経験や知識として知っているものに置き換えて認識します。

 

また、視覚的な要素だけではなく、音に関する聴覚的な要素においても置き換えが起きます。

 

パレイドリア現象は、アポフェニア現象における視覚・聴覚に関するものという位置づけとなっています。

 

アポフェニア現象は、ランダムなデータから規則性を認識する現象のこと。

 

これらをセットであわせて覚えておくと良いかもしれませんね。

アポフェニア現象
・パレイドリア現象
・宝くじやルーレットの出目から傾向を見出す
・占い

 

あまり意味のない情報から規則性や関連性を見いだそうとする心理的なことを示しています。

 

人は無意味なことでも規則性を作って意味を見いだすことで安心したいからなのだとか。

 

あいまいなものに対しては不安を感じるため、本能的に変換してしまうというのです。

まとめ

逆三角形の3点が人の顔に見えてしまうのは、シミュラクラ現象が原因でした。

 

人が本能的に持っている能力の一つで、この錯覚が起きるのは仕方がないことなんですよね。

 

たまにはゆっくり散歩でもして、シミュラクラさんを探してみてはいかがでしょうか?

 

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