高速道路を運転していると、だんだん眠くなってしまうことってありますよね。
もちろん危険なので、眠気を覚ますためにガムを噛んだりコーヒーを飲んだりしていることでしょう。
PAやSAではしっかりと休憩をし、無理をせずに運転するように注意したいところ。
それにしても、なぜ高速道路の運転で眠くなるのか、眠気を防ぐ方法にはどんなものがあるのか、道路側で対策は行われているのでしょうか。
高速道路の運転で眠くなるのはなぜ?
高速道路の運転で、だんだん眠くなってしまう現象を「ハイウェイ・ヒプノーシス」といいます。
日本語では「高速道路催眠現象」と呼ばれ、特に長距離運転をすると起こりやすくなっています。
高速道路は、整備されているために走りやすい環境になっていますが、それがかえって影響を及ぼしているのです。
道は急なカーブがなく、信号機もありません。
景色もあまり変わらないために、視点も一点に集中しやすい傾向があります。
このように、単調な環境が続いていくと、やがて脳が催眠状態に陥り眠くなってしまうのです。
その状態を指す「マイクロ・スリープ」と同じようなことが起き、時には幻覚を起こす可能性もあるので注意したいんですよね。
いくら運転や体力に自信があったとしても、誰にでも起きる可能性がある現象なので、無理のない運転を心がけましょう。
眠気を防ぐ方法は?
高速道路での運転で眠気を防ぐには、単調な状態にならないようにする必要があります。
そのためには刺激を与え続けることが有効となるのです。
とはいえ、そもそも眠気を感じたら、いったん休憩をして仮眠をとるようにしてくださいね。
それでも運転中に眠気を感じたら、以下のようなことで単調な環境を打破しましょう。
・同乗者と会話をする
・一人の時は歌を歌う
・冷房を強にして刺激する
・硬いせんべいなどで口の中も少し刺激する
などなど、他にも簡単にできるものはいくつか思いつくことでしょう。
しかし、疲れていては効き目も弱くなってくるので、まずは休憩をして安全に運転するようにしてください。
高速道路の眠気対策は行われているのか
では、高速道路の設備側では、どんな対策が講じられているのでしょうか。
車線を外れた時にタイヤで踏むことになる路肩との区切り線に仕掛けがあり、音が鳴ったり振動が起こったりするようになっています。
また、高速道路を作る際に、直線で通すことが可能な場所でもあえてカーブにしていることもあるといいます。
日本では、名神高速道路が最初に開通しましたが、平坦な場所が多いためにハイウェイ・ヒプノーシスを起こしやすいとされてきました。
そこで、東名自動車道や中央自動車道では、クロソイド曲線を多く取り入れたという噂もありました。
出典:D.328 2008/11/4 10:38 (UTC) – Own work using: ChemBioDraw, Illustrator, Inkscape, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
ハンドルを滑らかに運転操作を行えば最短を通り揺れなく走行できるとされ、理想の軌道を走ることでエネルギー消費を最小にするものなのです。
そもそもクロソイド曲線には、眠気を防止する効果はないと言われてますね。
まとめ
高速道路を走っていて眠くなってしまうのは、単調な景色が続くなどの影響によるもので「ハイウェイ・ヒプノーシス」と呼ばれています。
長時間の運転をする際は、しっかりと休憩を取りながら無理をしないことが大切です。
遅れるから、急いでいるからといって事故にあってしまったら、それこそ急ぐこともできなくなってしまいますし、一生そこにたどり着けなくなってしまうかもしれません。