電車でウトウト、仕事場でもうっかり寝落ち・・・そんな経験はありませんか?
前の日にちゃんと寝られなかったり疲れていたりするとついつい眠気に負けてしまいますよね。
しかし、起きていようと我慢していてもどうして寝落ちしてしまうのでしょうか?
起きている限界の世界記録にも触れつつ、寝落ちしてしまう理由についてお伝えします。
寝落ちするのはなぜ?
寝落ちする理由は明解で、人に限らず動物の多くはある程度の睡眠時間を必要としているからです。
身体を休めるのはもちろんのこと、脳も休ませなくてはいけません。
人の場合は、5日間も眠らないでいると、いくら頑張って起きていようとしても脳が勝手に休もうとすると言われています。
気づかないうちに脳が一瞬眠りについてしまい、それを繰り返してしまうのです。
この現象を「マイクロ・スリープ」といい、目を開けたまま脳が寝ていることもあるといいます。
そんな時には幻覚を見る場合もあるので注意。
ちなみに、授業中に寝てしまったり、電車で無理な体勢で寝ていると、突然からだがビクッとなって起きることがありますよね。
これはジャーキングと呼ばれる現象で、マイクロ・スリープの仲間なのであわせて覚えておくと良いでしょう。
世界記録は何時間起きていた?
ネズミは強制的に寝させないでいると、脳が障害を持ってしまい命を落としてしまうといいます。
では、人の場合はどれくらい起きていられるのでしょうか?
学生時代、いくら若いとはいえ2徹もすれば、次の日には爆睡でしたよね。
オールだといってもやはりもって2日位なのではないでしょうか?
世界記録を見てみると・・・
264時間12分(11日12分)
という圧倒的な記録が認められています。
ラスト90時間はスタンフォード大学の睡眠学者が立ち会っていたとのこと。
実験が始まってから3日間で記憶力が衰えていき、4日目からはイライラ状態になっていったといいます。
記憶も曖昧になり、簡単な計算もできなくなってしまったのです。
しかし、驚くことに、これだけ起きていても、たった半日ほど寝ただけで元の状態に復活しています。
とはいえ、いかに睡眠が人にとって大切なのかが分かる実験ですよね。
眠くなったら短時間だけ眠る
先ほどの実験からも分かるように、寝ないでいると判断能力や計算能力が衰えてしまいます。
さらにイライラも募ってきてしまうので、人によっては暴力的になってしまうでしょう。
長距離ドライバーが働き過ぎによる居眠りで事故というニュースは後を絶ちません。
いくら平気だと思っていても、眠くなるのは避けられないのです。
特に、お昼を食べた後なんかは眠くなってきてしまいますが、人はもともと午後1時~2時くらいの間に眠くなるようにできているんですよね。
できれば、無理をせずに短い時間だけ寝てしまった方が午後の仕事や勉強への能率もアップします。
しかし、30分以内に収めておくことが重要で、それ以上寝てしまうと夜に目がさえてしまう可能性があるので注意。
夜の睡眠に影響が出てしまうと、次の日はずっと眠くなってしまうという悪循環になってしまいますので気をつけてくださいね。
まとめ
寝落ちしてしまう理由は、眠さや疲れが限度を超えた時に脳が無意識のうちに眠ってしまう「マイクロ・スリープ」状態になるからです。
お昼過ぎには眠くなってしまいますが、そんな時には無理をせずに数分~30分寝るとスッキリして、その後の作業の能率もアップすることが可能です。
とはいえ、昼に寝すぎてしまうと夜なかなか寝られないということもあるので注意しましょう。