エスカレーターは楽に階を行き来できる便利なものですが、たまに調整中なのか止まっている時がありますよね。
動かなければ普通の階段と一緒なはずなのに、乗ると変に気持ち悪い違和感を覚えたという人は多いかと思います。
運動神経が悪くなったのかな!?なんて思うかもしれませんが、これは誰でも起きることなので安心してください。
止まっているエスカレーターに乗るとバランスを崩すのはなぜ?
停止しているエスカレーターに乗ろうとすると、バランスを崩す感覚に陥りますよね。
コケるまではいかないまでも、階段を踏み外したようなつまづいたような、何とも言えない違和感があります。
この現象にも名前があり、そのまま「壊れたエスカレーター現象」と言うんですよ。
通常、動いているエスカレーターに乗る場合、進行方向に対して少し重心を前にして身体のバランスを保とうとします。
もし、重心を前に移動しなければ、足だけが前に進んでしまい後ろにひっくり返ってしまいますよね。
エスカレーターに乗る=前に重心を移動する
という無意識の行動の感覚を、止まっているエスカレーターに対してもやろうとしてしまうのです。
「原始的な脳」と「進化した脳」でのギャップ
「壊れたエスカレーター現象」は、「原始的な脳」と「進化した脳」でのギャップによって起きています。
脳の中心にある脳幹や小脳(大脳辺縁系)
→歩く、走るなどの基本的な動き、生きるために必要な動き
大脳
→止まっているエスカレーターを見て認識・判断する
原始的な脳では無意識に動きが繰り返されてしまうので、いくら進化した脳が止まっていると判断しても、前に重心を持っていってしまいます。
このギャップが「壊れたエスカレーター現象」の原因となっているのです。
思い込みから来る「後ろ姿のキレイな女性」を前から見たら・・・
「壊れたエスカレーター現象」は、何もエスカレーターだけが対象ではありません。
似たものとして挙げられるのは、動く歩道ですね。
やはり、止まっている場合に乗ると、最初の一歩が気持ち悪い感覚になります。
さらに、失礼な話しですが後ろ姿がキレイな女性やかっこよさそうな男性を、追い抜いて正面を見たらガッカリというあるあるのシチュエーションも壊れたエスカレーター現象に含まれるといいます。
これは勝手な妄想が生み出すもので、思い込んでいる理想と違うことに対して怒りを覚えてしまうんのです。
トラブルになりかねないので、もし怒りを覚えても決して本人に文句を言ったりしないでくださいね。
まとめ
止まっているエスカレーターに乗る際に、バランスを崩しそうになる現象を「壊れたエスカレーター現象」と呼ばれています。
「原始的な脳」と「進化した脳」とでギャップが生じ、脳が勘違いしてしまうことが原因となります。
後ろ姿がキレイ(イケメン)だからと、前に回って顔を見たらかわいく(かっこよく)なかった・・・これも「壊れたエスカレーター現象」というのは失礼な話しですね・・・。