2020年7月24日23時12分に東海地震が発生し、それを皮切りに日本が沈没する・・・。
そんな予言がYouTubeに上がっていたので紹介します。
発信者は「Prophecy of Korea」なるメディアなのですが、コメント欄を見る限り信じている人は少ない模様ですね。
とはいえ、気になる指摘もあるにはあるので、どんな内容だったのか見ていこうと思います。
これが当たっていようが外れていようが、防災への備えはしっかりしておいてくださいね。
2020年7月24日11時に東海地震が起きると韓国(YouTube)が指摘!
2019年10月18日にアップされた日本沈没を予言している動画があります。
2020年7月24日23時12分に東海地震が起き、それ以降に様々な災害が立て続けに発生し、生存者は50万人以下というなかなかハードな内容です。
7月24日といえば、元々は東京オリンピックの開幕の日でした。
しかし、2021年に延期されたこと(当時は延期されること)について予言されていないことに対し、コメントでもツッコまれていますね。
一応は生存者を一人でも多く増やすために作られた動画のようです。
ただし、その内容のいくつかは納得いくものもあるような気もしますし、防災への意識を高めていただくために紹介していきます。
日本沈没が起きるとしている根拠について見ていきましょう。
日本沈没の根拠とは?
動画の中で語られている日本が沈没する根拠について。
概要をまとめると以下の要素があるとしています。
・日向灘で地震が発生
・東京オリンピックの開会式が終わった直後に東海・東南海地震が発生
・これが首都直下地震と指摘
・国家・行政がシステム崩壊
・日本列島の火山が連鎖的に噴火
・プレートが急激に移動し日本沈没
・北海道の北部以外(日本の80%以上)が沈む
・生存者は50万人以下
・韓国でも東海岸、南海岸の都市で地震が発生
・新しい陸地ができて中国と連結
これだけ見ても、ドンデモ予言なのは明らかですがどう感じますか?
ちなみに、UP主は東京オリンピック開催のキャンセルを強く訴えていました。
日本の脱出を提案し、韓国でも大都市を離れることをおすすめしている内容となっています。
さらには、家の耐震構造の見直しもおすすめしていますが、これに関してはしておいた方がいいでしょうね。
もちろん、防災バッグや備蓄などの備えについてもおすすめしていますが、これも当然やっておくべきでしょう。
動画のリンクを貼っておきますので、気になる方はどうぞ(もちろん筆者とは関係ありません)。
https://www.youtube.com/watch?v=sQ68uKLl7kI
東南海地震・南海地震
出典:Peka – Image:Topographic30deg_N30E120.png, Headquarters for Earthquake Research Promotion homepage, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
動画では約150年の発生周期とし、近年では90年で発生していると指摘しています。
例として挙げているのが、安政と昭和に起きた南海トラフ地震。
1854年
安政東海地震(M8.4)、安政南海地震(M8.4)
1944年
昭和東南海地震(M8.1)
1946年
昭和南海地震(M8.1)
東海エリアは、安政東海地震が起きてから166年が経ち、平均周期の約155年を過ぎています。
そのため、近いうちに発生してもおかしくなというわけです。
上記の地震のように、連動して大地震が短期間のうちに起きてきた過去があるので、巨大地震になってしまう可能性は十分考えられます。
連動して起きてしまう地震のことを「南海トラフ巨大地震」としているわけですが、国の予測では30年以内に70~80%の確率となっています。
つまり、動画で指摘されている内容もあながち外れているものではありません。
ただし、2020年7月24日の東京オリンピック開会式が終わった直後の23時12分に、なぜ東海地震と東南海地震が起きるのかは根拠が示されていません。
ここに関しては明らかにこじつけであって、キャッチーな内容にしたかっただけなのではないかと思われます。
日向灘の地震
出典:地震本部 https://www.jishin.go.jp/regional_seismicity/rs_kaiko/k29_kyushu_nansei_deep/
日向灘ではマグニチュード7.6前後の大地震が、30年以内に10%前後の確率で起きるとしています。
ひとまわり小さいマグニチュード7.0~7.2の地震は、70~80%の確率となっています。
プレート間地震(M7.6前後)
地震の間隔:約200年
最後の地震:1968年(M7.5)
ひとまわり小さいプレート間地震(M7.0~7.2)
地震の間隔:約20年~27年
最後の地震:1984年(M7.1)
ちなみに、最後に同規模の地震が起こったのは、1984年なのでいつ起きても不思議ではない状態なのは確かです。
首都直下地震
出典:Craft MAP白地図に筆者が加工
動画では、首都直下地震=東海・東南海地震としていますが、これは間違いですね。
首都直下地震は、南海トラフ(東海エリアは駿河トラフ)ではなく、相模トラフの震源域で発生すると言われています。
国が示す発生確率は、マグニチュード7クラスが30年以内に70%で起きると予想されています。
ただ、動画の冒頭では、日本の深刻な地震は「東海、南海、首都直下地震」と書いてあるので、ちゃんと別のものと認識している可能性もありますが・・・。
もしかしたら、オリンピック開会式直後に東海・東南海地震が起き、首都直下地震を連動させて引き起こさせるという意味なのかもしれません。
それならば可能性はありますが、曖昧なままになっていますね・・・。
日本列島の火山が連鎖的に噴火
地震の影響によって、噴火が増えるということについてはない話ではありません。
例えば、1707年10月28日に起きた宝永地震では、その49日後に富士山が大噴火を起こしています。
宝永地震は、東海~南海エリアで同時にプレート間の断層破壊が起きて5,000~20,000人の犠牲者を出した巨大地震でした。
近年、全国各地で火山の活動が活発化しているとも言われ、一部の専門家も大地震の前兆なのではないかと指摘していますからね。
とはいえ、日本列島の火山がドミノ式に噴火を起こし、プレートが急激に活発に動いて日本が沈没するという説は唐突すぎでしょう。
北海道の北部以外は、日本が約80%がなくなってしまうなんて、想像力が豊かすぎてむしろ感心してしまうレベルです。
日本沈没によって、韓国も引っ張られて地震が起きて、新しくできた陸地によって中国と合体するのだとか・・・。
まとめ
さて、韓国のYouTuberの日本沈没説を見てきましたが、はたして2020年7月24日23時12分に巨大地震が起きるのでしょうか。
もし、予言通り発生したとして、日本沈没なんてあり得る話なのでしょうか。
もちろん、南海トラフ巨大地震や日向灘の地震はいつ起きてもおかしくない時期に入っています。
首都直下地震や噴火が連動する最悪の事態も可能性はゼロではありませんが、そもそも2020年7月24日23時12分という根拠がなさ過ぎるんですよね。
ということで、結論としては予言や予知を気にするのではなく、いつかやってくるもしもの時のために備えはしっかりしておきましょうということですね。
一応、非常用の防災バッグの情報と、必需品のリスト、災害時の避難行動についての記事も載せておきますので、参考にしてみてください。
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