出典:Craft MAP白地図に筆者が加工
2020年6月8日~14日の一週間に発生した震度3以上の地震マップになります。
震度4が2回、震度3が2回の計4回にわたって震度3以上を観測しました。
土佐湾と日向灘と、四国周辺では2回、奄美大島付近でも大きな揺れに驚いたという方も多かったことでしょう。
一週間に起きた震度3以上の地震
2020年6月08日~14日に起きた震度3以上の地震は全部で4回(震度4が2回、震度3が2回)起こりました。
・6月12日04時36分:長野県中部(M3.5・震度3)
・6月12日20時30分:日向灘(M4.2・震度3)
・6月14日00時51分:奄美大島北西沖(M6.3・震度4)
6月10日には土佐湾、6月12日に日向灘と、四国周辺で2回震度3以上を記録。
土佐湾は南海トラフの地震域であるため気になるところですね。
日向灘も、大地震の可能性がある地震域で警戒が必要なエリアとなっています。
また、一週間で一番のマグニチュードとなった奄美大島北西沖では、北は鹿児島、南は沖縄と、かなりの広範囲にわたって揺れを観測しています。
震源の深さが160kmとかなり深い地震だったために震度4で収まりましたが、もっと浅い場所で起きていたら大きな被害になっていた可能性もあるレベルでしたね。
いざという時にどういった行動をとるべきなのかをしっかりと把握し、普段から防災への意識を高めておくようにしましょう。
特に、今年は避難所生活になったら新型コロナウイルスにかかる可能性も高い状況にあります。
少しでも回避できるように、家には備蓄、持ち出しリュックなどは必ず準備しておくようにしましょう。
日向灘の地震の発生確率
出典:地震本部 https://www.jishin.go.jp/regional_seismicity/rs_kaiko/k29_kyushu_nansei_deep/
日向灘ではマグニチュード7.6前後、もしくはひとまわり小さいマグニチュード7.0~7.2の地震が発生する可能性があるとされています。
日向灘で発生する地震は主に、フィリピン海プレートと陸のプレートの境界で発生するプレート間地震となります。
日向灘のプレート間地震は、約200年のサイクルで起こると予測されていて、ひとまわり小さい地震は約20年~27年と言われてます。
過去の主な地震
1961年:マグニチュード7.0
1968年:日向灘地震(マグニチュード7.5)
1984年:マグニチュード7.1
マグニチュード7レベルの地震が数十年に1回の割合で発生するとされていて、発生確率もかなり高くなっています。
地震 | マグニチュード | 発生確率 (30年以内) |
||
---|---|---|---|---|
南海トラフ | 南海トラフで発生する地震 | 8~9クラス | 70~80% | |
日向灘および南西諸島海溝周辺 | 安芸灘~伊予灘~豊後水道の地震の対象領域 | 6.7~7.4 | 40%程度 | |
日向灘プレート間地震 | 7.6前後 | 10%程度 | ||
日向灘プレート間のひとまわり小さいプレート間地震 | 7.1前後 | 70~80% | ||
南西諸島周辺の浅発地震の対象領域 | ー | ー | ||
九州から南西諸島周辺のやや深発地震の対象領域 | ー | ー | ||
与那国島周辺の地震の対象領域 | 7.8程度 | 30%程度 |
※2020年1月1日算出
出典:地震本部 九州・沖縄地方の地震活動の特徴
https://www.jishin.go.jp/regional_seismicity/rs_kyushu-okinawa//
6月14日に奄美大島北西沖で起きた地震は、九州から南西諸島周辺のやや深発地震になりますがこちらは国でも発生確率が示されていません。
しかし、過去には犠牲者を伴う地震も起きていますので十分に警戒しておきたいところです。
1909年11月10日
マグニチュード:7.6
最大震度:5
犠牲者:2名
1911年6月15日
マグニチュード:8.0
最大震度:6
犠牲者:12名
小さい地震が起きている場所
その他、震度1~2の地震は今どこで起きているのか見ていきましょう。
・茨城県南部
・薩摩半島西方沖
・日向灘
・鳥取県中部
・静岡県中部
・釧路沖
・沖縄本島気近海
・宮古島近海
・鳥取県中部
・長野県中部
・岩手県沖
・長野県北部
・根室半島南東沖
・日向灘
・奄美大島近海
・千葉県東方沖
・宮城県沖 ×2回
・三陸沖
・与那国島近海
・宮城県沖
2020年に入ってから地震が多い印象を持っている方は多いことかと思います。
実際に、南海トラフ巨大地震と首都直下地震が連続する「スーパー南海地震」の前兆なのではないかと指摘する方もいます。
ただ、多く感じる理由としては、コロナ自粛によって災害に対して敏感になっているからという意見もあるんですよね。
日本では、これまでも毎日のように地震が起きているので、特別多いというものではありません。
北海道では「千島海溝巨大地震」、関東では「首都直下地震」、関東から九州にかけて「南海トラフ巨大地震」と、甚大な災害が予想される地震は多くあります。
他にも、「地震空白域」や「中央構造線」など、日本ではどこでも地震と隣り合わせ。
「自分の地域は大丈夫」などと、根拠のない謎の油断をせずに普段から防災の意識を持つようにしてください。
まとめ
2020年6月08日~14日の地震活動では、日向灘や九州から南西諸島周辺のやや深い場所での地震が気になるところです。
夏には大雨やゲリラ豪雨などもも起きやすくなりますので、防災への意識はしっかり持っておくようにしましょう。
新型コロナウイルスが完全に終息していない状態で避難所生活になれば、オーバーシュートが懸念されます。
気象災害の季節も近づいてきていますし、少しでも被害を和らげるためにも備えはしっかりとしておくようにしましょう。
備えは、持ち出しリュックや備蓄だけでなく、避難場所の把握や家族との話し合い、いざという時にどういった行動を取らなければいけないのかなどを確認しておくことも大切です。
持ち出しリュックをまだ備えていない方は、早めに用意しておくことをおすすめします。
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