本屋さんに行って店内をまわっていると、なぜかトイレに行きたくなった!という経験はありませんか?
特にお腹の調子が悪いわけではないのに、急に便意がやってくるあの感じ、一体何なのか気になりますよね。
もちろんトイレに行きたくならない人もいますが、多くの人が経験しているのも事実です。
このように、本屋にいるとトイレに行きたくなる現象を「青木まりこ現象」といい、有名な話題の一つとなっているのです。
本屋・書店に行くとトイレに行きたくなるのはどうして?
本屋さんあるあるとして、もはや有名となっている不思議な「本屋トイレ行きたくなる問題」。
では、なぜ書店に入るとトイレに行きたくなるのでしょうか?
結論から言うと、メカニズムは解明されていないということになってしまいます。
一説では、本が好きな人は長時間過ごすからというものもありますが、これだと入って数分でトイレに行きたくなることの説明にはなっていません。
他にも、本の匂いが便意をもたらす、書店にはトイレが少ない印象があるため一種の強迫観念によるものなどもあげられていますがどれも推測にすぎないんですよね。
青木まりこの正体
一般的に、本屋さんに入るとトイレに行きたくなる現象は「青木まりこ現象」と呼ばれています。
1985年に、「本の雑誌」という雑誌の読者欄に投稿された体験談が元になったもので、その投稿者が青木まりこさんだったと言われています。
当時29歳の東京都杉並区在住の女性で、編集長だった椎名誠さんが面白がって載せたもの。
読者たちからも大きな反響があり、特集記事を組まれるほどになりました。
原因が解明されていないので、都市伝説的な扱いを受けることもありますが、テレビ番組で検証する企画も相まって世間に浸透していくことに。
ネットの普及とともに手軽に調べられるようになり、2000年代になってさらに普及。
とはいえ、学術的、医学、生理学など、あらゆる方面において答えが出ていないものとなっています。
ちなみに、青木まりこさん本人は
・本の背を目で追うことにより排便中枢が刺激される
という見解を示しています。
青木まりこ現象の原因の候補
他には以下のような原因を挙げている人もいるとのこと。
・クーラーが効きすぎているから /ブックオフ
・紙のアレルギー
・グラビアのカラーページ特有のインクの香織が腸を刺激するから
・整然と並ぶ様が脳を刺激する
・活字を読むと脳神経を刺激し下半身に司令を出す
・本を手にした感触で排便行為が想起される
・立ち読みしている際のゆったりとした起立の姿勢で便が下る
・書店には常に空腹を満たして行くことが習慣になっているから
明らかにあり得ないだろうというものも含まれていますね。
さらに、個人差による原因があるのではないかという意見も。
・好きなものに接したときのワクワクした気分によって起きる
・リラックス感と緊張感が混じった心理状態だから
紙やインクなどの匂いによって便意が刺激されるというのが有力な説とされ、トイレットペーパーの匂いと似ていることが条件反射として作用しているとも言われています。
しかし、青木まりこさんは古本屋や図書館では引き起こされないといい、これを否定。
なかには、便意をもたらす物質を本に混ぜ、トイレットペーパーを使ってもらうためだというブッ飛んだ陰謀説も。
また、メディアから広がったことで大勢に伝染した思い込みによるものとも言われています。
多くの人が、説を唱え検証実験も行っているにもかかわらず原因は分かっていない青木まりこ現象。
ちなみに、こういった現象があると認識していなかった頃から、筆者も本屋で便意をもたらす現象に毎回悩まされています・・・。
まとめ
本屋さんでトイレに行きたくなるという現象は「青木まりこ現象」と呼ばれていますが、原因は解明されていません。
個人それぞれの気持ちが影響しているのかもしれませんが、多くの人が該当するのは不思議なものですよね。
本屋に入ると独特の緊張感が襲ってきて、それから便意を感じる感覚なのでめちゃくちゃうるさいBGMでも流せば平気な気がしていますが・・・。
とはいえ、うるさい本屋には行きたくはありませんけどね。