【地球温暖化】気候変動枠組条約の目的は?締約国会議(COP)開催国はどこ?

【地球温暖化】気候変動枠組条約の目的は?締約国会議(COP)開催国はどこ?

地球温暖化を含めた気候変動に関するニュースは、グレタさんの登場で世界的にも注目を集めていますよね。

 

気候変動枠組条約締約国会議(COP)」とは一体何のための会議なのか、よく分からないという人も多いのではないでしょうか。

 

締約国会議では、「気候変動に関する国際連合枠組条約(UNFCCC)」によって環境に関する問題が話し合われているんです。

 

京都議定書」や「パリ協定」も、締約国会議(COP)において採択されたものとなります。



地球温暖化・気候変動枠組条約の目的は?

気候変動に関する国際連合枠組条約(UNFCCC)」の目的は、大気中の温室効果ガスによる地球温暖化を抑制することとなります。

 

温室効果ガスは主に、二酸化炭素、メタン、一酸化炭素などが含まれ、大気中の濃度が高くなると地球の大気の温度が高くなってしまいます。

 

地球温暖化は、気象や生態系など様々な影響をもたらすと考えられ、一刻も早い措置が求められているのです。

 

 

気候変動枠組条約は、1992年5月9日にニューヨークで作られ、6月にリオデジャネイロ開催の「環境と開発に関する国際連合会議(UNCED)」地球サミットで採択され、155ヶ国が署名。

 

1994年3月21日から効力をもつ条約となっています。

 

1995年からは年に一度、気候変動枠組条約締約国会議(COP)が開かれ、話し合いが行われるようになったのです。

締約国会議(COP)開催国はどこ?

気候変動枠組条約締約国会議(COP)は、毎年の開催地を変更し1997年には京都で開催され「京都議定書」が採択されています。

 

世界各国が、温室効果ガスの排出量削減に向けて目標を設定。

 

2015年には、京都議定書の後継となる「パリ協定」が採択され、再び目標が定められています。

会議名 開催日 開催国 開催都市
COP1 1995年3月28日~4月7日 ドイツ ベルリン
COP2 1996年7月8日~19日 スイス ジェネーブ
COP3 1997年12月1日~10日 日本 京都
COP4 1998年11月2日~13日 アルゼンチン ブエノスアイレス
COP5 1999年10月25日~11月5日 ドイツ ボン
COP6 2000年11月13日~24日 オランダ ハーグ
COP6(再会合) 2001年7月16日~27日 ドイツ ボン
COP7 2001年10月29日~11月10日 モロッコ マラケシュ
COP8 2002年10月23日~11月1日 インド ニューデリー
COP9 2003年12月1日~12日 イタリア ミラノ
COP10 2004年12月6日~17日 アルゼンチン ブエノスアイレス
COP11 2005年11月28日~12月9日 カナダ モントリオール
COP12 2006年11月6日~17日 ケニア ナイロビ
COP13 2007年1月3日~14日 インドネシア バリ
COP14 2008年12月1日~12日 ポーランド ポズナニ
COP15 2009年12月7日~18日 デンマーク コペンハーゲン
COP16 2010年11月29日~12月10日 メキシコ カンクン
COP17 2011年11月28日~12月9日 南アフリカ ダーバン
COP18 2012年11月26日~12月7日 カタール ドーハ
COP19 2013年11月11日~22日 ポーランド ワルシャワ
COP20 2014年12月1日~12日 ペルー リマ
COP21 2015年11月30日~12月11日 フランス パリ
COP22 2016年11月7日~18日 モロッコ マラケシュ
COP23 2017年11月6日~17日 ドイツ ボン
COP24 2018年12月2日~15日 ポーランド カドヴィツェ
COP25 2019年12月2日~13日 スペイン マドリード
COP26 2020年11月9日~11月20日 イギリス グラスゴー



締約国会議(COP)の主なできごと

COP1
・COP3までに、新たな「議定書あるいは法的文書」に合意すること
・2000年以降の排出量の目標を設定
・途上国は達成するために方法を検討、必要な措置を設けることで合意し「ベルリン・マンデート」として発表

 

COP3
・温室効果ガス削減の目標「京都議定書」を採択
・柔軟性措置(京都メカニズム)を採用
・京都メカニズム「共同実施、クリーン開発、排出取引」

 

COP8
・京都議定書に同意していない国に対して強く求める「デリー宣言」が行われた

 

COP21
・「パリ協定」を採択

 

 

COP25
・グレタ・トゥーンベリ氏が参加
・アメリカの不参加、パリ協定から離脱を表明

 

まとめ

日本は、温室効果ガスを26%削減(2013年と比較)、温室効果ガスを25.4%削減(2005年と比較)という目標を持っています。

 

しかし、「全ての国がこのレベルの目標を採用すれば、地球温暖化が21世紀中に3~4度超える可能性が高い」と言われ、さらにもっと削減してほしいと言われています。

 

2020年7月からはレジ袋有料化がスタートしますが、今さらな気もしますし、根本的解決が望まれます。

 



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