【地球温暖化】原因・影響・対策とは?温室効果の意味と温室効果ガスの種類

【地球温暖化】原因・影響・対策とは?温室効果の意味と温室効果ガスの種類

昨今、地球温暖化が進んでいるというニュースを度々耳にすることかと思います。

 

夏の異常な暑さや暖冬などもあり、身をもって実感しているのではないでしょうか。

 

しかし、そもそも「地球温暖化」ってどんなものなのかご存じでしょうか?

 

地球温暖化の原因・影響・対策とは何か、温室効果の意味と温室効果ガスの種類についてお伝えします。



地球温暖化の問題って何?

地球温暖化とは、大気・海洋の平均気温が高くなる現象です。

 

気温の上昇だけではなく、干ばつ、大雨、熱波など、様々な気候に変化をもたらします

 

それに伴って、生物の活動、海面上昇、水資源、農作物などにも大きな影響を与えてしまう。

 

将来的にはさらに気温が上昇し、自然、経済、社会の問題に発展する可能性が高く、世界各国が協力して解決していく必要があるものとなっているのです。

 

特に2015年から5年間連続で異例の高温となり、温暖化は確実に進行されていると言われています。

 

ハリケーンや洪水、干ばつなどの異常気象の要因となっているという専門家も多い。

 

一方で、地球温暖化は人為的なものではない、地球温暖化は起きていないという意見も根強く存在しています。

地球温暖化の原因とは

地球温暖化は、19世紀から活発になった産業によって排出されてきた「温室効果ガス」が主な原因とされています。

 

「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」のIPCC第4次評価報告書では、温室効果ガスが原因である可能性は90パーセントを超えるとしている。

 

世界では、18世紀半ばに産業革命が起こりました。

 

それ以降、化石燃料を使用し、森林も減少させてきた過去があります。

 

急激な産業に発展によって、大気中の温室効果ガスは一気に増えることに。

 

温室効果ガスによって、地球は温室効果が強まったとされているのです。

 

近年は、世界的にも大きな問題として取り上げられ、温室効果ガスの一つである二酸化炭素をいかに出さないようにするかが課題となっています。

温室効果の意味


出典:気象庁 https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/chishiki_ondanka/p03.html

もともと地球の大気中には、温室効果ガスとなる物質は微量ながら存在しています。

 

これらの気体は赤外線を吸収し、もう一度、放出する性質を持つ。

 

太陽光で熱せられ地表から地球外に逃げていくはずの赤外線は、途中で吸収され再び地表に放出されてしまうのです。

 

戻ってきた赤外線は地球の大気を暖め、温室効果をもたらします。

 

もし、温室効果がない状態であれば地球の表面温度は-19度の環境なのだという。

 

そのため、ある程度の温室効果あったほうがいい。

 

しかし、大気中に今後も大量の温室効果ガスが放出され続けていけば、さらに表面の気温は高くなっていくのです。

温室効果ガスの種類

では、温室効果をもたらす、温室効果ガスにはどのようなものがあるのでしょうか。

 

よく聞くのは二酸化炭素ですが、それだけではありません。


人為起源の温室効果ガスの総排出量に占めるガスの種類別の割合
(2010年の二酸化炭素換算量での数値: IPCC第5次評価報告書より作図)
出典:気象庁 https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/chishiki_ondanka/p04.html

主な温室効果ガス
・二酸化炭素(化石燃料由来):65.2%
・二酸化炭素(森林減少・土地利用など):10.8%
・メタン:15.8%
・一酸化二窒素:6.2%
・フロン類:2.0%

二酸化炭素は温室効果ガスのなかでも、大きな割合を占めるものとなっている。

 

石油・石炭の使用、セメントの生産など、様々な製品を作る際に大量の二酸化炭素が大気中に放出されていきます。

 

森林伐採や森林火災によって、吸収されにくくなっていることも深刻な問題となっています。

 

メタンは、池や沼、湿地などで植物が分解される際や、家畜のゲップなど。

 

フロン類は、冷蔵庫なんかに使われていましたが、温暖化に繋がるとして使われなくなりました。

 

日本でも、2020年7月からようやくレジ袋有料化をスタート。

 

プラスチック類を作る際にも温室効果ガスは放出されますが、リサイクルできないプラスチックゴミをどう処分していくのかという問題もある。

 

そのため、二酸化炭素の排出量をどうやって抑えていくか、世界で協議されているのです。

 

これに関しては、世界で文化も考え方も異なるため、正直なところ二酸化炭素を減らす、もしくは抑えることはもう手遅れで無理だと思うんですよね。

 

減らす努力をする国もあれば、ゴミをバンバン燃やす国もあるでしょうし、発展途上の国ではゴミ山が大量にあり火災によって二酸化炭素を出しまくっているところもあります。

 

本当に二酸化炭素を減らしたいのであればレジ袋もビニールの梱包も無くすべきですが、プラスチック製品や梱包が悪となれば、それを製造している企業が潰れてしまうかもしれません・・・。

 

もう何十年も問題となっているのに解決されていないということは、何か裏があるのでは・・・と勘ぐってしまいますね。



地球温暖化の影響

現在の地球温暖化の影響は、「気象・自然環境への影響」と「社会・経済への影響」の2つに大きく分かれます。

気象・自然環境への影響
・気温の上昇
・海水温の上昇
・海水面の変動(上昇)
・異常気象
・激しい気象の増加(洪水、干ばつ、酷暑、ハリケーンなど)
・気候の変化
・生態系の変化(絶滅)
・植生の変化
・地形(景観)の変化
社会・経済への影響
・食糧生産への影響(資源の枯渇、農業・漁業への影響)
・飲料水への影響
・激しい気象による被害
・生活環境の変化
・経済システムの変化
・社会制度の変化

地球温暖化の対策

温暖化の対策には、温暖化を和らげる「緩和」と、温暖化に「適応」していくという2つに分けられます。

 

自治体や個人レベルでは、レジ袋を使わないゴミの分別緑化など、いくつか有効的なものはありますが、温暖化の抑制にはあまりにも小規模すぎて、温室効果ガスは増え続けている現状です。

 

地球上の全人類が行えば多大な効果をもたらすとされていますが、それは100パーセント無理ですよね。

 

今後20~30年での抑制が温暖化に大きな影響をもたらすと言われていて、早急な対策が求められています。

 

早期で強力な抑制ができれば、それにかかるコストをも凌ぐ結果がもたらされるとしている。

地球温暖化の緩和策

温室効果ガスを完全に出さないというのは難しいため、新しい技術によって抑制しようと努力しています。

緩和技術
・石油・石炭から温室効果ガスの排出量の少ない燃料への転換
・製鉄での低排出化
・再生可能エネルギー
・自動車(燃料電池、電気自動車、水素、バイオエタノール)
・住宅・自動車・船舶の太陽電池の搭載
・廃棄物発電
・エネルギー源の効率改善

再生可能エネルギー
・バイオマスエネルギー
・風力発電
・太陽光発電
・太陽熱発電
・太陽熱利用
・地熱発電
・地熱
など

 

原子力発電も有力ですが、福島での事故以降は廃止の方向に進んでるため、日本では否定的な意見が多い。

まとめ

地球温暖化への対策は、20~30年以内に温室効果ガスの排出量の抑制が求められています。

 

しかし、世界が協力し、国単位で大規模な計画を行わなければ、抑制は微々たるものとなってしまいます。

 

個人やれることは少なく、エコ意識を高め、省エネ、環境保全、ゴミの分別くらいとなってしまいます。

 

二酸化炭素が増える→気温が上がる→熱中症対策としてエアコン使用を推奨→二酸化炭素が放出・・・このままでは無限ループにしかならない。

 

政治家の失言への追求なんかに税金を使って、あーでもないこーでもないどうでもいいことを言っている場合ではない。

 

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