レジ袋の有料化・義務化はいつから?意味あるの?意思表示カード提示のテストがスタート!

レジ袋の有料化・義務化はいつから?意味あるの?意思表示カード提示のテストがスタート!

政府がプラスチックゴミの削減の対応策として実施することが決まったレジ袋の有料化。

 

スタートすれば、スーパーやコンビニでレジ袋を買わなければ入れてくれないということになります。

 

レジ袋の値段は、お店が決めることになっているとのことですが、政府は1円以上としている。

 

はたして、レジ袋の有料化は効果的なのか・・・2020年1月27日(月)から経済産業省、特許庁、財務省、外務省の庁舎内のコンビニで3週間のテストが行われています。



レジ袋の有料化はいつから?

政府が決定したレジ袋の有料化は、2020年7月1日(水)からスタートとなります。

 

現状でも有料のスーパーはありますが、せいぜい2~5円というところですよね。

 

6月にはセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートの大手コンビニ3社は1枚3円となることが発表されました。

 

数円の有料化で、はたして使用しないという選択をするのか微妙なところがありませんか?

 

もちろん、エコバッグを使用する人が増えることは予想されますが、有料化にならない袋もたくさんあり、スッカスカな内容な気がしてなりません。

 

有料化によって期待される効果としては

・焼却処理数が減ることで二酸化炭素の排出量が減らせる
・原材料である石油の使用を減らせる
・エコの意識が国民に根付く
・廃棄物が減り、環境汚染のスピードを遅らせる

といったところでしょうか。

 

はたして、本当にゴミは減り、二酸化炭素の排出量も減るという結果が出るのでしょうか?

 

何年も、世界的に環境問題は議論されてきているのに、今、これが日本の最善策なのか・・・!?

有料化にならない袋もある!?

実は有料化にならないレジ袋もあり、多くの種類の袋が対象から外れているんですよね。

 

それは、植物を原料にしたバイオマスプラスチックという素材を25パーセント以上配合されている袋

 

植物性の袋は、ゴミとして燃やしても、温室効果ガスとなる二酸化炭素の大気中の濃度を上げないとされているとのこと。

 

また、海洋に流れた場合でも、二酸化炭素や水に分解される性質を持つ海洋生分解性プラスチックも対象外に。

 

石油が原料の袋でも、0.05ミリ異常の厚さであれば、何度も再利用することがあるとして対象外。

 

野菜や魚などを小分けに包む袋など、手持ちがない袋も衛生上の観点から対象外としています。

レジ袋の有料化は意味あるの?

しかし、レジ袋の有料化は、環境破壊のスピードを抑えるだけで、ゴミを減らしたり二酸化炭素を減らしたりしているわけではないんですよね。

 

国民にエコの意識が広まるのはいいですが、たった数円ではあまり効果がないのではないだろうか。

 

リサイクルやエコを真剣に伝えていきたいのであれば、現状のゴミがどのように処分されているのかを大々的に示してもらいたいところ。

 

本当に、分別したプラスチックゴミが全てリサイクルされているのか?

 

日本では年間で約900万トンのプラスチックゴミが出ていて、そのうち約100万トンを海外に輸出してきました。

 

つまり、ゴミの一部の処理を海外に丸投げしていたということになりますね。

 

2017年に、一番輸出していた受けれ先の中国が輸入を禁止、マレーシアやタイなど東南アジアも輸入をやめていくとしているのです。

 

2021年からは世界的にプラゴミの輸出はできなくなると決められ、自分たちの国で処分しなくてはいけなくなります。

 

日本はなぜか、環境への危機的な意識が低い印象を受け、ゴミに関しては「ヤバイ!」ってなってから行動しているようにしか見えません。

 

ストロー廃止も完全ではありませんし、レジ袋もお金を払えば手に入れられます。

 

なんともユルユルでザルな決まり事なのだろうか・・・このように感じてしまう人は多いのではないだろうか。

 

有料化にするにしても、高くてもいいから全て自然にかえるレジ袋にしたり、そもそもレジ袋を一切使用できないように決めてしまえばいいのではないかと思ってしまうのですが・・・。

 

怖いのは、ほんの少しでもレジ袋有料化によってゴミの量が減ったという結果が出たら、満足してしまうことでしょう。

 

問題が発生するまで新たな取り組みは行われず、後手後手で対応策を出していくことの繰り返しになりそうな気がしますね。



意思表示カード提示のテストがスタート!

それほど高い効果は見込まれなさそうな気がする、レジ袋有料化ですが、2020年1月27日(月)から、経済産業省、特許庁、財務省、外務省の庁舎内のコンビニで3週間にわたって実施

 

行動経済学の手法によって調査し、検証を行う予定となっています。

 

2月25日(火)からは、経済産業省と特許庁の店舗で実証する運びに。

 

レジ袋が必要かどうかの意思表示をするカードをレジ前に用意し、購入者が自ら提示するシステムで、店ごとで海洋プラスチックゴミの写真付きのカードも用意。

 

どうやってお客さんに働きかけることがいいのかを検証するというのです。

 

省庁内のコンビニだけでは、十分なデータが取れるのかも疑問ですし、そこで買ったお客さん=全国の消費者というわけでもないんですけどね・・・。

 

オリンピックに合わせての取り組みになるようですが、人が多く集まればポイ捨てなどの確率も高くなります。

 

レジ袋の使用を減らすことも大切ですが、食品を包装しているプラスチックを改善することの方が重要なのでは?

まとめ

2020年7月1日(水)から、レジ袋の有料化がスタート。

 

しかし、対象外となる袋の種類も多く、レジ袋も数円で買うことができるため意味があるのかは疑問が残ります。

 

どうしても、国が「エコに対してしっかり取り組んでいます」という、表面的なメッセージにしか受け取れない・・・。

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