台風・サイクロン・ハリケーンの違いとは?モンスーンは仲間はずれ?強さと発生地域がポイントです

台風・サイクロン・ハリケーンの違いとは?モンスーンは仲間はずれ?強さと発生地域がポイントです

毎年、台風による被害の規模がどんどん大きくなっている状況の日本列島。

 

世界には、サイクロン、ハリケーン、モンスーンなど、風を伴う気象現象は様々ですがこれらは何が違うのかご存じですか?

 

いずれも似たイメージを持つかと思いますが、モンスーンはまったく質が異なるので仲間はずれとなります。

 

ここでは、台風、サイクロン、ハリケーン、モンスーンの違いを解説していきます。


台風・サイクロン・ハリケーン・モンスーンの違いは発生場所?

台風、サイクロン、ハリケーン、モンスーンはいずれも「風」に関する気象現象ですが、モンスーンのみ仲間から外れます。

 

台風、サイクロン、ハリケーンは、熱帯低気圧が発達したもの。

 

モンスーンは、季節風の仲間となります。

 

前者の3つの成り立ちは同じですが、違ってくるのは最大風速の基準存在する地域の違いとなります。

 

台風とサイクロンは、なぜかサイクロンのほうが激しい印象がありますが、規模は同じなんです。

 

ハリケーンは、台風・サイクロンに比べて強い勢力を持っています。

 

台風
地域:北大西洋、南シナ海
最大風速:17m/s以上(34ノット)
サイクロン
地域:インド洋北部、インド洋南部、太平洋南部
最大風速:17m/s以上(34ノット)
ハリケーン
地域:南太平洋、北太平洋(180度経線以東)、北大西洋
最大風速:33m/s以上(64ノット)

台風

台風
地域:北大西洋、南シナ海
最大風速:17m/s以上(34ノット)

強風域や暴風域では、強い雨や風をもたらし、上空から見ると反時計回りとなっています。

 

15m/sの強風域が半径800km以上となれば、超大型と呼ばれます。

 

強さによって、国際分類というものがあり4つに分かれています。

 

台風は英語ではタイフーンと呼ばれますが、表を見ても分かるように定義が「台風」と「タイフーン」では定義が違っています。

 

・トロピカル・デプレッション
・トロピカル・ストーム
・シビア・トロピカル・ストーム
・タイフーン

 

最大風速(m/s)
最大風速(knot)
国際分類
日本の分類

<17.2 ≦33 トロピカル・デプレッション 弱い熱帯低気圧 熱帯低気圧
17.2~24.5 34~47 トロピカル・ストーム 台風 弱い 台風 特になし
24.6~32.6 48~63 シビア・トロピカル・ストーム 並の強さ
32.7~43.7 64~84 タイフーン 強い 強い
43.7~54.0 85~104 非常に強い 非常に強い
>54.0 ≧105 猛烈な 猛烈な

 

また、日本では、風速15m/s以上の強風域の大きさによっても分類されています。

風速15m/s以上の半径 大きさの階級
<200km ごく小さい 特になし
200~300km 小型(小さい)
300~500km 中型(並の大きさ)
500~800km 大型(大きい) 大型(大きい)
≧800km 超大型(非常に大きい) 超大型(非常に大きい)

サイクロン

サイクロン
地域:インド洋北部、インド洋南部、太平洋南部
最大風速:17m/s以上(34ノット)

サイクロンは、発生地域や滞在地域が台風と異なりますが、実態は台風と同じく熱帯低気圧が発達したものです。

 

サイクロンという名前は、「ヘビのとぐろのように回転(cycle)する」という説がありますが、これは間違いです。

 

ギリシャ語のkyklonからであり、cycloneという単語はそもそも暴風を表す言葉なのです。

ハリケーン

ハリケーン
地域:南太平洋、北太平洋(180度経線以東)、北大西洋
最大風速:33m/以上(64ノット)

ハリケーンの強さは、カテゴリーごとに分類され、1分間の最大風速をもとに5段階に分けられます。

 

カテゴリー3以上のものを大型ハリケーンと呼びます。

分類 風速(knot) 風速(mp※マイル毎時) 風速(m/s換算)
カテゴリー1 64~82 74~95 33~42
カテゴリー2 83~95 96~110 43~49
カテゴリー3 96~113 111~130 50~58
カテゴリー4 114~135 131~155 59~69
カテゴリー5 >135 >155 >70


モンスーン

モンスーンは、台風などと異なり季節風の一種となります。

 

アラビア語の「季節」を意味する「マウスィム」に由来。

 

夏には海から大陸に吹き、冬は大陸から海に季節風が吹きます。

 

これは、暖かい場所で上昇気流が発生し、それを補うために冷えた空気が風となって生じることで起きます。

 

夏季
大陸:暖かい
海洋:冷たい
冬季
大陸:冷たい
海洋:暖かい

 

モンスーンが多く見られる地域には次の地域があります。

・東アジアからインド洋沿岸部
・アフリカ大陸東部
・カリブ海
・南北アメリカ大陸東岸
・オーストラリア東岸

 

アジアで発生するモンスーンは特に強く、「アジアモンスーン」と呼ばれています。

 

5月中には、アフリカ東岸のマダガスカル近辺で現れ、北東に移動。

 

西アジア、インド、南アジア、ベンガル湾、インドシナ半島、中国南部といった地域を経て日本や東アジアに影響をもたらします。

 

それが原因の一つとなっているのが梅雨なのです。

まとめ

台風、サイクロン、ハリケーンは、いすれも熱帯低気圧が強くなったものを指し、地域によって名前が変わってきます。

 

モンスーンは、季節風で世界の幅広い地域に影響をもたらしています。

 

世界でも毎年、大きな被害をもたらしていますし、日本でもいつハリケーンレベルがやってくるか分かりません。

 

そのためにも、日頃から防災に対する意識を高めておきたいものです。

 

 

3WAY 防災バッグ【ミヤビワークス】
→「持つ・背負う・転がす」3つのスタイル・防水仕様
オリジナル防災バッグ OTE(On The Exit)【ミヤビワークス】
→玄関のドアにくっつける新しい収納方法を実現
防災・避難35点セット【セーフティプラス】
→26種類35点の定番セット・女性や高齢者でも持ち運びやすい設計
SHELTERシリーズ【LA・PITA】
→国内最大級の防災グッズメーカー防災リュック・Amazonや楽天では常に上位の人気商品
防災士厳選の防災グッズ43点セット【ディフェンドフューチャー】
→防災士が被災者の声を元に形にした防災用品ブランドの人気商品

 

»【防災グッズ】持ち出しリュックセットに最低限用意しておくべき中身一覧リスト

»【防災グッズ】家の備蓄セット(自宅避難用)に絶対に必要なもの一覧リスト

»【防災グッズ】普段持ち歩くバッグの中に必ず入れておきたいもの一覧リスト

»【防災グッズ】職場にも備えておきたいもの一覧リストを紹介!

»【防災】災害で生き残るには72時間が勝負!避難行動シーン別まとめ

 

あわせて読みたい



気象・環境カテゴリの最新記事