【台風ランキング】一番強い中心気圧(ヘクトパスカル)とは?驚異の瞬間最大風速は85.3m/s!

【台風ランキング】一番強い中心気圧(ヘクトパスカル)とは?驚異の瞬間最大風速は85.3m/s!

大きな台風が発生する度に耳にする「数10年に一度の強さ」「これまでに経験したことがない規模」などのフレーズ。

 

よく、伊勢湾台風(1959年)や第2室戸台風(1961年)などと比較されますが、過去の歴代の強さランキングってどうなっているのか気になりませんか?

 

ということで、海上、陸上、上陸時での強さや、最大風速についての順位を紹介します。



一番強い台風(中心気圧が低い)の歴代ランキング!

台風は、中心気圧(hPaヘクトパスカル)の数値が低ければ、その勢力は強いものとなります。

 

特に1,000を切って900ヘクトパスカルになると警戒をさらに強める必要があるとされています。

 

もし、天気予報を見ていてもよく分からないという方は、まず中心気圧に注目しておくと良いでしょう。

 

歴代最強の台風は、海上で計測された870ヘクトパスカルという圧倒的数値になります。

 

台風は、移動しながら少しずつ弱まっていくのが一般的ですが、こんなのが上陸する未来が来たらどうなってしまうのか想像もつきません・・・。

海上での歴代最強の台風

1979年10月12日に沖ノ鳥島で観測された870ヘクトパスカルが歴代最強の台風となります。

 

これは昭和54年の第20号で、後に日本列島を縦断し全国的に影響を及ぼしました。

 

順位 名称 中心気圧(hPa) 観測年月日 観測地点
1 昭和54年台風第20号 870 1979年10月12日 沖ノ鳥島南東
2 昭和48年台風第15号 875 1973年10月6日 フィリピン東方
昭和50年台風第20号 1975年11月19日 マリアナ近海
4 狩野川台風
(昭和33年台風第22号)
877 1958年9月24日 沖ノ鳥島付近
5 昭和41年台風第4号 880 1966年6月26日 南大東島南方
昭和53年台風第26号 1978年10月25日 フィリピン東方
昭和59年台風第22号 1984年10月26日 フィリピン東方
昭和28年台風第7号 885 1953年8月13日 フィリピン東方
昭和34年台風第9号 1959年8月29日 宮古島南方
昭和46年台風第35号 1971年11月12日 フィリピン東方
昭和58年台風第10号 1983年9月23日 沖ノ鳥島南方
平成22年台風第13号 2010年10月17日 フィリピン東方

陸上での歴代最強の台風

陸上での観測では、1977年の沖永良部台風907.3ヘクトパスカルで1位となります。

 

他の上位も、歴史的な台風が並んでいます。

 

順位 名称 中心気圧(hPa) 観測年月日 観測地点
1 沖永良部台風
(昭和52年台風第9号)
907.3 1977年(昭和52年)9月9日 沖永良部(鹿児島)
2 宮古島台風
(昭和34年台風第14号)
908.1 1959年(昭和34年)9月15日 宮古島(沖縄)
3 室戸台風 911.6 1934年(昭和9年)9月21日 室戸岬(高知)
4 平成15年台風第14号 912.0 2003年(平成15年)9月11日 宮古島(沖縄)
5 枕崎台風
(昭和20年台風第16号)
916.3 1945年(昭和20年)9月17日 枕崎(鹿児島)
6 第2室戸台風
(昭和36年台風第18号)
918.0 1961年(昭和36年)9月15日 名瀬(鹿児島)
7 昭和5年台風
(名称なし)
922.0 1930年(昭和5年)8月9日 南大東島(沖縄)
8 昭和38年台風第14号 923.5 1963年(昭和38年)9月10日 石垣島(沖縄)
9 平成18年台風第13号 923.8 2006年(平成18年)9月16日 西表島(沖縄)
10 平成16年台風第18号 924.4 2004年(平成16年)9月5日 名護(沖縄)

上陸時の歴代最強の台風

上陸時となると、やはり歴代の最強ツートップである第2室戸伊勢湾が名乗りを挙げてきますね。

 

多くの方は経験していないために、どれほどだったのか分かりにくいですが、今では考えられないほどの威力だったことがうかがえます。

 

こういう歴史は、忘れないためにも振り返る機会をもっと増やした方が良いかもしれないですね。

 

順位 名称 中心気圧(hPa) 観測年月日 観測地点
1 第2室戸台風
(昭和36年台風第18号)
925 1961年(昭和36年)9月16日 9時 室戸岬西方
2 伊勢湾台風
(昭和34年台風第15号)
929 1959年(昭和34年)9月26日 18時 潮岬西方
3 平成5年台風第13号 930 1993年(平成5年)9月3日 16時 薩摩半島南部
4 ルース台風
(昭和26年台風第15号)
935 1951年(昭和26年)10月14日 19時 串木野市付近
5 昭和29年台風第5号 940 1954年(昭和29年)8月18日 2時 鹿児島県西部
ルイズ台風
(昭和30年台風第22号)
1955年(昭和30年)9月29日 22時 薩摩半島
昭和39年台風第20号 1964年(昭和39年)9月24日 17時 佐多岬
昭和40年台風第23号 1965年(昭和40年)9月10日 8時 安芸市付近
昭和46年台風第23号 1971年(昭和46年)8月29日 23時 大隅半島
平成3年台風第19号 1991年(平成3年)9月27日 16時 佐世保市南
参考 室戸台風 911.6 1934年(昭和9年)9月21日 室戸岬西方
枕崎台風
(昭和20年台風第16号)
916.3 1945年(昭和20年)9月17日 枕崎市付近

台風の最大風速は69.8m/s!

風速に目を向けてみると、最大は69.8m/s・・・!?

 

近年の風もものすごい強いという印象ですが、それどころではない強さですね。

 

ランキングはいずれも昭和のものであり、当時の建築の条件を考えると相当苦労させられたことが想像できます。

 

順位 名称 最大風速(m/s) 風向き 観測年月日 観測地点
1 昭和40年台風第23号 69.8 西南西 1965年9月10日 室戸岬
(高知・気象官署)
2 ルース台風
(昭和26年台風第15号)
69.3 1951年10月14日 細島
(宮崎・燈台)
3 67.1 南東 佐田岬
(愛媛・燈台)
4 第2室戸台風
(昭和36年台風第18号)
66.7 西南西 1961年9月16日 室戸岬
(高知・気象官署
5 昭和29年台風第13号 65.0 南南西 1954年9月7日 都井岬
(宮崎・燈台)
6 洞爺丸台風
(昭和29年台風第15号)
63.3 南南西 1954年9月27日 神威岬
(北海道・燈台)
7 第2宮古島台風
(昭和41年台風第18号)
60.8 北東 1966年9月5日 宮古島
(沖縄・気象官署)
8 洞爺丸台風
(昭和29年台風第15号)
58.8 西南西 1954年9月26日 佐多岬
(鹿児島・燈台
9 昭和45年台風第10号 57.5 北西 1970年8月21日 土佐沖ノ島
(高知・燈台)
10 昭和5年台風
(名称なし)
57.0(推定) 北東 1930年8月9日 南大東島
(沖縄)



台風の瞬間最大風速は85.3m/s!

さらに、瞬間で見ると85.3m/sと次元が違いすぎます!

 

風速を記録するのは、沖縄と四国、九州がずらりと並んでいます。

 

順位 名称 最大風速(m/s) 風向き 観測年月日 観測地点
1 第2宮古島台風
(昭和41年台風第18号)
85.3 北東 966年(昭和41年)9月5日 宮古島
(沖縄・気象官署)
2 第2室戸台風
(昭和36年台風第18号)
84.5 西南西 1961年(昭和36年)9月16日 室戸岬
(高知・気象官署)
3 平成27年台風21号 81.1 南東 2015年(平成27年)9月28日 与那国島
(沖縄・気象官署)
4 第3宮古島台風
(昭和43年台風第16号)
79.8 北東 1968年(昭和43年)9月22日 宮古島
(沖縄・気象官署)
5 昭和45年台風第9号 78.9 東南東 1970年(昭和45年)8月13日 名瀬
(鹿児島・気象官署)
6 昭和40年台風第23号 77.1 西南西 1965年(昭和40年)9月10日 室戸岬
(高知・気象官署)
7 枕崎台風
(昭和20年台風第16号)
75.5 南南東 1945年(昭和20年)9月17日 細島
(宮崎・燈台)
8 平成15年台風第14号 74.1 2003年(平成15年)9月11日 宮古島
(沖縄・気象官署)
9 昭和31年台風第12号 73.6 1956年(昭和31年)9月8日 那覇
(沖縄・気象官署)
10 昭和39年台風第20号 >72.3 西 1964年(昭和39年)9月25日 宇和島
(愛媛・気象官署)

台風の強風域ランキング

強風域の大きさで見ると、ほとんどが平成生まれということが分かります。

 

ということは一つの塊に対して、広い範囲で影響を受けるということになりますね。

 

順位 名称 強風域直径(km) 強風域半径(km)
1 平成9年台風第13号 1997年 2,350 南東1,550、北西800
2 昭和62年台風第13号 1987年 2,250 北東1,500、南西750
3 平成2年台風第12号 1990年 2,250 南東1,300、北西950
4 平成9年台風第25号 1997年 2,200 1,100
5 平成7年台風第12号 1995年 2,150 南1,200、北950
6 昭和61年台風第10号 1986年 2,050 北東1,300、南西750
平成2年台風第23号 1990年 北1,300、南750
8 平成8年台風第9号 1996年 2,000 1,000
9 昭和56年台風第24号 1981年 1,950 北東1,100、南西850
10 平成13年台風第4号 2001年 1,950 南1,100、北850

まとめ

台風の強さや大きさについて紹介してきましたが、過去を見てみると日本は頻繁に被害に遭ってきているんだと実感できますね。

 

平成になってくると直径が大きくなっているというのも新たな発見でした。

 

とはいえ、歴代最強の第2室戸と伊勢湾の脅威には、改めて恐ろしさ感じざるを得ません・・・。

 

今後は、歴代に匹敵するレベルの台風が上陸する可能性もあるため、しっかりとした備えや避難行動について理解しておくようにしてください。

 

 

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