神奈川県・三浦半島の異臭騒ぎの原因が判明か|首都直下地震の前兆の可能性も指摘

神奈川県・三浦半島の異臭騒ぎの原因が判明か|首都直下地震の前兆の可能性も指摘

2020年6月4日の夜に、神奈川県の三浦半島で異臭を感じたという住民が続出しました。

 

においの表現は人それぞれで、ゴムが燃えたようなニオイ、化学薬品、にんにくのようなニオイなど500件以上が消防に報告されたといます。

 

専門家のなかのは、「首都直下地震」の前兆の可能性があると指摘する人もいます。

 

過去の大地震の前にも異臭騒ぎが起きたという話もあり非常に気になるところ。

 

さらに、異臭の原因についても見ていきます。

 



神奈川県・三浦半島で異臭騒ぎ

異臭が確認されたのは、神奈川県の三浦半島。

 

各警察署・消防局に通報が相次ぎ、三浦市の三崎署管内で約30件、横須賀市の浦賀署管内で約200件、横須賀署管内で約80件にも及んでいます。

 

しかも、徐々の異臭は北上していき、約2時間にわたって漂ったとのこと。

 

なかには、気分を崩し搬送される住人もいるほどでしたが、奇妙なのは当時の風は北風だったことです。

 

異臭の原因を特定するために、警察や消防、東京ガスに海上保安庁なども調査を開始。

 

内陸ではガス漏れや火災などのはなく、海上でもタンカーなどの事故も確認できませんでした。

 

結局は、原因は何だったのか分からないという結論に至っているんです。

 

原因について気になるところですが、専門家のなかは思い当たるという人もいるようなんですよね。

 

ちなみに、7月17日にも午前10時~11時に再び異臭騒ぎがありました。

異臭騒ぎは首都直下地震の前兆か?原因は?

立命館大学環太平洋文明研究センター教授の高橋学氏は、巨大地震の前兆かもしれない指摘しています。

 

地震の原因の一つとなる、地殻変動の際に変なニオイがするというのです。

 

前震では小さな揺れが多く生じることがありますが、その際に地盤が破壊され異臭を放つとのこと。

 

実際に、1995年の阪神淡路大震災でも、1ヶ月前からニオイが発生していたといいます。

 

三浦半島は、首都直下地震の原因になるとされる相模トラフがあるため、警戒しておくに越したことはありません。

 

相模トラフは、過去にも1923年に関東大震災をもたらしたこともあり、同様の規模の地震が起こればおおきな被害をもたらすのは確定的。

 

さらに、火山や地震活動に詳しいジャーナリストの有賀訓氏も異臭の原因について言及しています。

 

南関東には国内に埋蔵されているガスの約8割が埋まっているとし、地震の活動によってガスが噴き出してくると指摘しています。

 

大正関東地震でも似たような現象が起きていたとし、三浦半島の近くからガスが噴出したという記録もあるとのこと。

 

また、2013年には三浦半島にある城ケ島の近くで最大6メートルもの海底隆起が見つかっているといいます。

 

2015年の箱根・大涌谷での噴火、伊豆でよく起こる群発地震、これらも相まっていつ相模トラフで巨大地震が起きてもおかしくないと警鐘を鳴らしています。

 

 

首都直下地震関連

 



相模トラフでの地震の発生確率


出典:Craft MAP白地図に筆者が加工

神奈川県では、相模湾~房総半島南東沖にかけてのプレート境界付近陸地の様々な深さで地震が起きる可能性があります。

 

特に、相模トラフ(首都直下地震)南海トラフなどは、近い将来に巨大地震を引き起こす可能性があるので注意する必要があります。

 

相模トラフによるマグニチュード8クラスの地震の可能性は低くなっていますが、沈み込むプレート内で起こるマグニチュード6.7~7.3規模の首都直下地震は、今後30年以内に70%と高確率。

 

南海トラフ巨大地震もマグニチュード8~9が70~80%とかなり確率が高くなっています。

 

地震 マグニチュード 発生確率
(30年以内)
日本海溝沿い 超巨大地震(東北地方太平洋沖型) 9.0程度 ほぼ0%
福島県沖 7.0~7.5程度 50%程度
茨城県沖 7.0~7.5程度 80%程度
青森県東方沖から房総沖にかけての海溝寄り Mt8.6~9.0 30%程度
沈み込んだプレート内の地震 7.0~7.5程度 60~70%
房総沖
相模トラフ 相模トラフ沿いのM8クラスの地震 8クラス
(7.9~8.6)
ほぼ0~6%
プレートの沈み込みに伴うM7程度の地震
(首都直下地震)
7程度
(6.7~7.3)
70%程度
南海トラフ 南海トラフで発生する地震 8~9クラス 70~80%

※2020年1月1日算出
出典:地震本部 神奈川県の地震活動の特徴
https://www.jishin.go.jp/regional_seismicity/rs_kanto/p14_kanagawa/

 

まとめ

2020年6月4日の夜に、三浦半島で異臭騒ぎがありましたが、その原因は分かっていません。

 

しかし、地盤が破壊され異臭を放つという意見や埋まっているガスが噴出している可能性があり、首都直下地震の前兆なのではないかという意見も聞かれます。

 

国が公表している発生確率もかなり高い数値を示しているので警戒しておきたいところです。

 

相模トラフ(プレートの沈み込みに伴うM7程度の地震・首都直下地震)
マグニチュード:6.7~7.3
30年以内の発生確率:70%程度

 

30年以内ならまだ平気でしょ・・・などと油断せず、防災グッズ、備蓄、被災時の行動、避難場所の確認、家族での話し合いなど、しっかりと備えておくようにしましょう。

 

持ち出しリュックをまだ備えていない方は、早めに用意しておくことをおすすめします。

 

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