学生の頃、いや、何歳になってもそうかもしれません。
前の夜に書いたラブレター、次の日に改めて読み返してみるとなんであんなに恥ずかしいんでしょうか。
満を持して想いをつづってみたはいいものの、結局は書き直して無難な内容になっちゃうんですよね。
ラブレターを渡すことさえ恥ずかしくなって、想いを伝えられなかったなんて淡い思い出もあるのでは?
深夜に書いたラブレターを次の日に読み返すと恥ずかしいのはなぜ?
前夜に書いたラブレターを次の日に読み返して恥ずかしいのはなぜなのでしょう。
この現象には、「真夜中のラブレター現象」という何ともロマンティックな名前が付いているんです。
深夜に気持ちを抑えられずに思いの丈を書きつづってしまうのは、自律神経が関係しているとされています。
自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類があります。
昼間は交感神経が主に働き、活発な活動をすることができます。
逆に、夜には副交感神経が働き、リラックス効果や安眠に繋がるのです。
朝と夜が逆転した生活をしていると体調が崩れるのは、自律神経が乱れているからなんですよね。
副交感神経には、リラックスすることで理性を抑制する働きがあり、感情的な部分で現れやすいと言われています。
結果として、いつもであれば抑えているはずの想いが溢れてきてしまい、大胆なことを書いてしまっているんです。
時代と共に真夜中のラブレター現象も変わってきている
かつてはラブレターを深夜に書くことで起きていた現象でしたが、現代ではもっと身近に起きていることが多いでしょう。
それは、単純にコミュニケーションツールが発達し、やり取りをする機会が増えたから。
ラブレター=手紙という時代はとっくに終わり、メールやLINEなど手軽に想いを伝えることが可能になっています。
しかし、LINEなどは短い文章をやり取りするのがメインであって、長文はあまり受け入れられない印象ですよね。
そのためLINEで告白する場合は、恥ずかしくなるほどの長文は書かないかもしれません。
しかし、短くてもLINEで告白することが増えてきているのも事実であり、送ってから恥ずかしくなる場合もそりゃあるでしょう。
形は変わっても「真夜中のラブレター現象」が存在しているというのは、なんだかうれしいことでもありますよね。
後日に改めて読み直し修正するのがいいとされていますが、勢いでそのまま送ってもOKだと思うんですけどね。
感情の赴くままに書いた文章ほど本当の気持ちが書かれているのですし。
ライター業における真夜中のラブレター現象
ライター業をやっている人にとっては、告白ではなくても似た現象が起きています。
締め切りに追われて、疲れている状態で深夜に書いた文章。
そのまま提出して、後で修正をさせられたという経験がある人も多いのではないでしょうか。
翌朝、客観的に読み直して修正したほうが確実にいい文章になります。
夜に書いた文章はすぐに提出しないというのを徹底している方も多いと聞きますしね。
締め切りに余裕を持ったスケジュールを立てて、最終のチェックは欠かさずにしたいものですね。
まとめ
深夜に興奮した状態でラブレターを書き、翌日読み返すと恥ずかしいという現象を「真夜中のラブレター現象」といいます。
原因は副交感神経によるリラックス効果によって、理性を抑えているからと考えられています。
それにしても、ラブレターを書いて下駄箱に入れるなんてことは、世の中にもうないのでしょうか!?