近年では、遠くにいる人とも簡単に連絡ができ、顔を見ながらでも通話ができます。
とはいえ、実際に触れることができない寂しさはあり、今も昔も遠距離恋愛はなかなか難しいとされていますよね。
もちろん長続きするカップルもいるでしょうし、結婚に至ることもあるでしょう。
しかし、やっぱり長続きしないというのが一般的な印象ですし、どうやら別れてしまうのにはちゃんとした理由があるようなんですよね。
遠距離恋愛が続かないのは理由がある!
いくら心は離れていないと言っても、物理的には離れている遠距離恋愛。
なかなか会えないということが長続きしない原因の一つではありますが、そのことによって心理的に影響を及ぼすことが分かっているのです。
近くにいればそれだけ心の距離も縮まり、遠くにいれば心の距離も離れやすくなってしまう。
これを「ボッサードの法則」といいます。
アメリカの心理学者・ボッサードがカップルを対象に行った検証では、離れている2人ほど結婚する確率が低いということが明らかになっています。
LINEやスカイプのような無料の通信手段がある現代では、頻繁に連絡し合って距離が離れていることを認識しないようにしてごまかすことが可能です。
昔に比べて離れている気にはならないかもしれませんが、触れることができないことをどれだけ我慢できるかにかかってくるでしょうね。
会う回数が多いほど好きになる
近い場所に住んでいても、あまり会わないのであればそれはそれで上手くいきにくいもの。
人は、頻繁に顔を合わせると相手に対して好感を持つということが分かっているのです。
毎日のように接する機会のある、学校や職場、サークルや習い事などではよくカップルが成立していますよね。
会う回数が多いほど好きになっていくことを「ザイアンスの法則」と呼び、「単純接触効果」や「熟知性の法則」ともいいます。
テレビに出ている芸能人を、何度も何度も見ているとそのうち好感を持ってしまうということはありませんか?
しかし、最初に悪い印象を与えてしまうと会えば会うほど嫌われていくこともあるので注意。
特定の人が番組に出てくるとチャンネルを変えたくなるということもありますよね。
ただ、自分勝手に会いたいからとしつこく連絡をして、気づいたらストーカーになっていたなんてことにならないように!
恋とコマーシャル(CM)は一緒のメカニズム!?
見られる回数が多ければ好感度を持たれやすいという効果を利用しているのが、コマーシャル(CM)です。
例えば、特定の商品を3回見るとその商品を覚える可能性が高くなりますよね。
7回見れば、買う確率が高くなるとも言われています。
これを「セブンヒッツ理論」と呼びます。
例えば、似たような商品が2つあったとしたら、コマーシャルや広告などで見慣れている商品のほうが信頼性がある気がしてくるのでそちらを買うといった心理です。
まさに恋愛と一緒で、何度も顔を合わせていると、信頼性も深まり距離が近づく可能性が高くなるかもしれないのです。
まとめ
遠距離恋愛は、物理的に距離が離れていることが原因となり、心理的にも影響を及ぼす可能性が高くなります。
・ザイアンスの法則・・・会う回数が多いほど好きになる
・セブンヒッツ理論・・・7回見れば買いたくなる
対策としては、連絡を小まめに取り合うことになりますが、実際に会う機会を増やすことが何よりも大切になってくるでしょう。
恋愛は、マーケティングにも近いものがあり、見慣れているほうが信頼性も高まっていく傾向にあるので参考にしてみたらいかがでしょうか。