【2.5万頭のコアラが犠牲】オーストラリア(豪)森林火災原因は何?

【2.5万頭のコアラが犠牲】オーストラリア(豪)森林火災原因は何?

2019年9月頃から、オーストラリアの南東部を中心とした地域で大規模な森林火災が続いています。

 

犠牲者は28人(1月15日時点)とも言われ、オーストラリアの象徴的な動物である野生のコアラはかなりの数が犠牲になっているといいます。

 

ここでは、火災の原因は何だったのか、コアラや一風変わった寄付金集めについてお伝えします。


オーストラリア(豪)森林火災の原因は何?

オーストラリアの森林火災は、南東日のニューサウスウェールズ州やビクトリア州で深刻な状況となっています。

火事の原因は、明確に分かってはいないものの自然発火、もしくは人為的なものなのではないかと言われています。

 

コアラの好物でもあるユーカリは、どこにでも生えているといってもいいほど一般的な植物。

 

ユーカリ油を多く含んでいるために、太陽の熱によって自然発火することもあるのだといいます。

 

オーストラリアの森林火災は過去にも大規模な被害をもたらしてきました。

2009年の森林火災
場所:ビクトリア州、メルボルン郊外
日時:2009年2月7日~3月14日
規模:4,500平方キロメートル
犠牲者173人
負傷者:400人以上

ユーカリ油による火が青く見えることからも「ブルー・マウンテンズ」と呼ばれることもあるのだとか。

 

しかし、今回の火事ではオーストラリアのニューサウスウェールズ州の警察によると、少なくとも24人が検挙されているといいます。

 

火災関連では183人に法的処置を行い、その中の53人は火気厳禁にもかかわらず地面にたばこやマッチを捨てたとしています。

 

こうなってくると、山火事の原因は自然発火ではなく人為的なものの可能性もあるということでしょうね。

オーストラリア(豪)森林火災が続く理由

では、なぜ何ヶ月も勢いが収まらずに燃え続けてしまっているのでしょうか?

 

それは、ズバリ「乾燥」によるものが大きいとされています。

 

2019年の9月~11月の平均降水量は過去最低レベルの少なさとなり、南半球で「最も乾燥した春」と発表されたほど。

 

平均気温も過去5番目の高さとのことで、大規模な火災が続きやすい環境だったのです。

 

南半球の春に発生したため、12月、1月へ向けてさらに気温が上がっていきます。

 

40度以上になる地域もあるため、火はなかなか衰えを見せません。

 

消防士だけでなくボランティアも消火活動に参加していますが、そのボランティアも巻き込まれ犠牲者が出るまでになっています。

 

また、火災から近いシドニーでは、煙が大気を汚し、危険レベルの10倍の数値を叩きだしているとも言われています。

 

火災の二次災害となる大気汚染や体調不良など、火が収まっても様々な問題が山積みとなりそうですね。

オーストラリア(豪)森林火災で2.5万頭のコアラが犠牲!?

森林火災のよるコアラの犠牲は8,000頭と言われていましたが、2.5万頭という報道もあります。

 

全体で約5万頭いるとされている野生のコアラ。

 

半数が巻き込まれた可能性が高く、動物全体では5億匹もの数が犠牲になったと推定されています。

 

これは、虫やコウモリ、カエルなどを除く、ほ乳類、爬虫類、鳥類の数となっています。

 

多くの固有種も存在するため、絶滅危機となっている動物もいることが予想されます。

 

負傷したコアラなどは、治療を行うため寄付金も集められています。

 

負傷の程度も厳しいものが多く、もし治っても帰る場所がないのも深刻な問題となってくるでしょう。


女性モデルがセクシー画像で寄付金集め?

寄付したらセクシー写真を送ります

 

そう言われたらどうしますか?

 

女性モデルが、オーストラリアへの募金のためにSNSで呼びかけました。

 

多くの非難を浴びながらも、なんと1億円を集めたというから驚きです。

 

ケイレン・ワードとう女性は、慈善家のようですがそのやり方には賛否が。

 

10ドル以上の寄付で写真を1枚がDMで届くのだそうです。

 

ただ、インスタグラムのアカウントは凍結され、親からは勘当、好きな男性からも嫌われることに。

 

しかし、そんな批判的な意見に対して

 

クソ喰らえだわ。コアラを救うんだから

 

という言葉を残しています。

 

やり方に批判が来るのも分かりますが、では、批判している人はこの寄付金には手を付けるなと言うのだろうか。

 

こちらの記事もあわせてどうぞ↓

まとめ

オーストラリアの森林火災の原は、ユーカリの自然発火なのか人為的なものなのかは気になるところですが、それよりもまずは完全に鎮火してくれることを願います。

 

コアラやカンガルーなど、オーストラリアの動物たちも含め、今後の動向に注目しておきたいところ。

 

火災が収まっても、大気汚染や感染症など、平穏な日々が戻ってくるのはいつになるのだろうか・・・。



地震・噴火・火災カテゴリの最新記事