2019年9月からオーストラリア東部で起きている大規模な森林火災。
火災による大気汚染の影響を受けているのが、メルボルン開催の全豪オープンテニス2020
予選が2020年1月14日(火)~1月17日(金)に行われ、本選が1月20日(月)~2月2日(日)スタート。
会場となるメルボルンでも大気汚染が懸念され、開催自体を含めてどうなるのか気になるところでしたが、開催に踏み切っています。
全豪オープンテニス2020森林火災の影響は?
大会運営は、森林火災の影響による日程変更はせずに、通常通り開催することを決断。
大気汚染や視界が悪くなる影響で、試合が危険だと判断されれば、試合中でも審判が中断することができます。
さらに、敷地には屋内コートが8つあるとして、屋内での試合も検討されていました。
しかし、1月14日(火)から予選は強行し、選手たちは空気が悪い状況の中でプレーを余儀なくされます
オーストラリアの火災が起きている地域では、16日から18日にかけて大雨に見舞われ一部では鎮火したところも。
19日、20日にも雨が降るとの予報となっていることもあり、選手にとっては朗報に。
それでも各地で、雨による洪水の影響もあり二次災害となっている場所もあるのです。
視界を悪くしていた大気汚染は落ち着きを見せたものの、今後どのような状態になっていくのか注目が集まります。
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全豪オープンテニス2020予選では選手も体調不良に
全豪オープンテニス2020予選では、選手からの批判も出てきています。
予選に参加していたスロベニアのダリラ・ヤクポビッチは、試合中に咳き込み始めプレーできなくなってしまいました。
棄権となりダリラ・ヤクポビッチは敗退。
試合開始が遅れるのはもちろんのこと、複数の選手がぜんそくの治療薬が必要だったと実情を話す選手も。
プレーを中断する基準は明確でないことで、選手たちにも不満が溜まっている状況となっていたのです。
全豪オープンテニス2020大気汚染の基準を公表
そこで、全豪オープンテニスの主催側は、中断する判断の基準を発表。
会場の中に設置してある測定所で汚染物質を計測。
5段階となる空気質レベルを設定しました。
微小粒子状物質、いわゆるPM2.5の値が200を超えて空気質レベルが5となったら試合が中断されるとしています。
PM2.5が97~200の時にはレベル4となりますが、その時は審判が判断するか医療チームが運営側と話し合いを行うという。
結果的に後手後手に回っている運営側の対策ですが、これは本当に選手ファーストなのだろうか。
ジョコビッチは、大会前に「選手の健康に影響が及ぶのであれば検討するべくだ」と話していましたが、すぐに運営が大会は日程通り開催するとしていました。
火災の影響なく、プレーや選手の身体に悪い影響を与えないことを願うばかりです。
まとめ
オーストラリアの森林火災は、大雨によって少し勢いは収まったものの、完全な鎮火には至らず燃え続けています。
全豪オープンテニスにも影響をもたらし、本選が始まる前になってようやく動き出した運営陣。
オーストラリアテニス協会のクレイグ・タイリー最高経営責任者は、批判が集中してることを知ってか知らずか「我々は選手たちをいつでも歓迎し、話し合いに応じるつもりだ」と話しているという。